妻は知らない”男特有”の秘められた悩みとは?
大阪に、『男』悩みのホットライン、という
男性専門の電話相談窓口があります。
相談する側も男性、相談を受ける相談員も男性という、常設の電話相談窓口では、日本で初めて、唯一の存在です。
匿名で電話で相談でき、利用者が一番多いのが、40代、次いで50代、30代です。
そこで、どんな悩みが寄せられると思いますか?
トップ3の項目をご紹介します。
かっこ内の数字は相談総数に対する割合です。
●第3位:自分の性格・生き方の問題(14%)
「父親と自分を比較して悩んでいる」
「稼いで家族を養わなければならないのに、それができない」
「出世競争から逃れたい」
などです。
一般的に男性としてのイメージである、「強くたくましく」「女性を守る」といった「男らしさ」「男はかくあるべし」といった価値観にうまく適応できないことに対する悩みといえます。
●第2位:夫婦間の問題・DV(26%)
「妻とすぐにケンカになる」
「家庭で居場所がない」
「離婚したい、あるいは離婚を迫られている」
などが夫婦間の問題です。
DVに関しては、
「自分の暴力で妻と子どもがいなくなってしまった」
「妻を殴ってしまった。悪いことをした。出て行ってほしいと言われるが、なんとか暴力をやめて、元の夫婦に戻りたい」
といった、自分が加害者のものがあります。
また、最近の傾向として、「妻からのDV」の件数が増えているとのこと。
被害者は当然として、なぜ、加害者を救う必要があるのでしょうか。
ホットラインの開設時の目標として、もともと、DV加害者の救済ということがあったそうです。
DVに関しては、被害者救済に重きが置かれます。
一方、加害者は、「暴力をふるったあなたが悪い」という態度でしか対応してもらえないことが多くなります。
このことに関して、ホットラインの創設者としては以下のような思いを持っています。
●第1位:性・セクシュアリティ(42%)
性の悩みが一番多く寄せられるのは、匿名で相談できて、かつ、男性が相談員であることの特色と言えます。
性の悩みこそ、他人にやすやすと話せないことであり、性のことを悩みとすることだけでも、男性は、こんな悩みもっている自分は恥ずかしいと感じます。
性の悩みは、大きくわけて3つに分けられます。
1.性器に関する悩み
大きさについて、形について、包茎であることなど
男性器は、「男らしさ」のシンボルであり、そのシンボルであることの傷つきは、まさに男性にとっての一大事なのです。
2.性的嫌がらせ・性被害
性器について悪口を言われる、触られる、人前にさらされるなどの嫌がらせやレイプの被害者となるといったものです。
性的な被害は女性はもちろん声をあげにくいですが、男性はそれ以上に言い出しづらいといえます。
非常に深刻な悩みですが、一般的に、他者から想像してもらいにくい状況であるということと、「男らしさ」のプライドから、被害にあったことを言い出せないという事情があります。
3.性行為に関する悩み
セックスがわずらわしい、勃起障害などでセックスがうまくできない、などの悩みです。
夫婦不和の原因になるだけではなく、男性としてのプライドを損なう悩みともいえます。
性に関する情報は、インターネットによって、簡単に入手できるようになりました。
真偽が分からないものも含めて、情報が飛び交っているなかで、「自分は他の人に比べて変ではないか」と感じやすくなっている実情があります。
性の悩みは、家族はもちろんのこと、よほど仲の良い親友であっても、打ち明けることではありません。
心のうちにとどめ、うまく解消できず、押さえ込んできたものが積もり積もって、不安を増大させるということになりかねません。
男性の悩みの難しさ
うつ病の男女比率は、女性の方が多いです。一方で、自殺者の比率は、男性のほうが女性のおよそ2倍ほどあります。
このデータからは、男性のほうが悩みを人に伝えられず、苦しみを一人で抱えていることがうかがえます。
男性も弱音を吐いていいのです。助けを求めていいのです。
男性専用のホットラインの相談者からは、「相談相手が男性だから話せた」との声もあるとのことです。
僕自身も、男性専門・夫婦問題の悩みカウンセラーとして、同性ならではの悩みやつらさに関わっていきたいです。
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