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繊細な描写が好き

最近、時間を忘れてハマってしまうことはありますか? 

長編小説は途中で挫折してしまうことが多いのですが、辻村深月先生の本は読んでいるうちにあっという間に時間が過ぎてしまいます。

鏡の孤城、ぼくのメジャースプーンなどを読んでみましたが、登場人物は中学生、小学生など若い世代を中心とし、リア充ではなく、紆余曲折の中、あらゆる外乱に揺さぶられながら生きているタイプ。いくつかの作品を読むうちに過去の自分と被る、こんな子クラスにいたなと思う人は多いのでは?

日々の出来事で登場人物が感じる、言葉で言い表すのが難しい心情を繊細な描写で語ってくれるのが辻村先生の作品の良さ。なんとも言えないこの感情、こう表現するんだ、なるほど。といつも思ってしまいます。

自分だったら上手く言語化できない心情が透明感がある言葉で表現され、スッキリとした気分になったり、時には辛い心情がグサッとささったり。

今はアラサーですが、この本を若い頃に読んでいたらどう感じただろうとか、もっと年をとったら、落ち着いた気持ちで読めるのかなとか、気になります。色々な世代の色々なタイプの人の感想を聞いてみたい本でもあります。

かがみの孤城は本→Netflixがおススメです。

かがみの孤城 辻村深月 | ポプラ社 (poplar.co.jp)


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