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ユニバーサルデザインとPPP

世の中にはたくさんのモノ・サービスがあふれていますが、それぞれ中には使いづらいと感じる人もいます。ユニバーサルデザインはより多くの人に使いやすくなるようなデザインの考え方ですが、その基準としてPPP(プロダクト・パフォーマンス・プログラム)という基準もあります。今回はそれぞれの考え方について知っていただけたらと思います。

ユニバーサルデザインとは

ユニバーサルデザインとは、あらゆる使い手に快適に使いやすい環境・モノを提供することを目指す考え方ですが、そこには7つの原則があるとされています。

1. 誰もが公平に使える
2. さまざまな使い方ができる
3. 使い方が簡単で、明解に理解できる
4. 複数の感覚器官を通して情報を理解できる
5. 誤った使い方をしても事故をおこさず、現状復帰できる
6. なるべく少ない身体的負担で使用できる
7. 使いやすい大きさや広さが確保されている

世の中には様々な人がおりますが、性別、言語、身体・知的・精神障害、加齢などの違いによって同じものであっても使い方が異なる場合があります。モノやサービスを作るときはより多くの人をイメージした上でこれらの原則に則って作ることが望ましいですね。

PPP(プロダクト・パフォーマンス・プログラム)とは

そこでこのPPPとはユニバーサルデザインの達成度を評価する目的で構築された、柔軟性を持つ評価基準とされています。先程の7つの原則に加えて、①長く使えて経済的である、②品質が優れていてかつ美しい、③人体や環境にやさしい、といった付則の基準に則って点数化されます。

これらの評価基準を参考にしていくことで開発者自身の気付きを促し、より多くの人に利用される良いデザインに繋がりやすくなると考えられています。

これらの考え方を知ると、まず世の中に存在するモノ・サービスを見る目が変わってくると思います。身近なおじいちゃん、おばあちゃん、また何らかの障害がある方から話を聞く中でも、思っても見なかった苦労を知ることもあるでしょう。ぜひ多くの人の助けになる優しい考え方を多くの人に身につけていただけたらと思います。

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