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誰でもできる「科学的思考」

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震災や感染症などで不安や混乱が取り巻く社会に決まって広がる似非科学、デマ。 SNSが発達した今、あなた自身がデマ拡散に加担しているのかも。 これは、ニセ情報に騙されないハウツーを…
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#認知科学

ぼんやりのすすめ

ぼんやりのすすめ

私はかねがね、新しいアイデアは机に向かっている時に生じない、と経験的に思っていました。

寝入りばな、起きがけ、風呂に入っている時、トイレ中など、あるいは部屋でただボーッと座っているだけの時に、それは生まれてくる。

あなたはどうでしょう?思い当たりませんか?

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効率化にマッタをかける前頭前野

効率化にマッタをかける前頭前野

大洪水から人間と動物が絶滅を免れる、旧約聖書に出てくる物語に関する次の問いに答えてみてください

「動物を各種何匹ずつ連れて、モーセは方舟(はこふね)に乗ったでしょうか?」

過去に行われた調査では、多くの人が2匹と答えました。

しかし正解は「0匹」です。

方舟の物語で船を作って自分とその家族、動物たちを救ったのはモーセではなくノア。

言わずと知れた「ノアの方舟」ですね。

モーセはヘブライ

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「虫の知らせ」に見る、危うい「直観」の世界

「虫の知らせ」に見る、危うい「直観」の世界

ご存じですか?「虫の知らせ」

「夢の中でおばあちゃんが出てきた。
翌朝、親戚から電話があり、おばあちゃんが昨夜亡くなった、とのこと。
ああやっぱり、夢であいさつに来てくれたんだなぁ。」

細かい違いはあっても大体こんな感じでしょうか。
想像してみてください。
もし本当にこんな経験したとしたら、どう思いますか?

「虫の知らせ」は科学で解明できないのか?そりゃやっぱり、
「夢には不思議な力があるん

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誰でもできる「思い込み」撃退術

誰でもできる「思い込み」撃退術

天文学者と物理学者と数学者の仲良し3人組が
鉄道でスコットランドを旅していた。

のどかな丘陵地帯の草原の風景が流れる。
その中に一匹の羊がいた。

その羊はなぜか黒かった。
それを見て3人はそれぞれこうつぶやく。

天文学者:
「スコットランドの羊は黒いのだ」

物理学者:
「スコットランドには少なくとも一匹、黒い羊がいる」

数学者:
「スコットランドには少なくとも一匹の羊がいて、
その少なく

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