"1人分”の最高な1日。

　部屋を掃除しなければ。
　どうも、コーシです。

　フランス語の授業が終わった。
　コンビニで1時間ドライブ用の水だけを購入し、車に飛び乗る。

　今日はスパジアムジャポンに行きます！！恥ずかしながら、5月以来サウナに行っていない私。流石に自分に対して堪忍袋の尾が切れた。
　この頃、心情を揺さぶられる出来事も多くて、信じられない言い間違えなど、意識がはっきりとしているか分からない状態が続いていた。先日、愛犬ポンタと「ドッグラン」に行ってきたことを母に報告しようとして、「ヒットエンドラン行ってきた！」と言ってしまった。

　そんなこんなで気がつけばエッセイの内容もかなりカロリーの高いものが多くなってきていた。

　それもこれも全部、サウナで汗と共に流して自らを整えよう。

　今日のために5分くらいで作ったプレイリスト。

　師走の近くになると、車の動きが恐ろしくなる気がする。皆、明らかに焦っている。最近はそんなドライバーたちに対して対抗心を燃やしてしまうほど心に余裕が無い瞬間もあった。
今は特にない。だってサウナに行くんだもの。危ない割り込み方をしてきた車に対して「おいおいおいおい！！危ないなぁぁぁ！！！お前もサウナ行っとけよ！！！」とひとりの車内に響かせる。

　スパジアムジャポンに到着した。もう見た感じからすごい楽園そう。車を駐車し、スマホを見る。館内にいる間は見たく無いので今のうちに連絡とかを返しておく。
　ふとインスタを開くと「久々のサウナの注意点」などというタイムリーな記事が。「久々のサウナでは、体を驚かせないためにもまずは短い時間で程オウンから慣らしていきましょう。水風呂もぬるめ身体を慣らして、、、」
「おいおいおいバカにすんなよ！！！！」私がどれだけサウナと真摯に向き合っていると思っているのだ。久々にサウナーになっている私は停められない。

　勢い良く入館し、男風呂に向かい、裸になる。もう誰も私は停められない。身体をしっかりと洗い、少しお風呂を楽しんだが、やはりサウナの存在が気になって仕方がない。

　颯爽とサウナ室に向かう。タオルを頭に巻き、1番熱い1番上の段に構えた。
　精神統一。。。

一応、5分で出といた。水風呂もぬるめにしといた。水分補給とかもいつもに増して管理しといた。
　もう完璧に整ってしまった。

　人に対するそこ知れぬ愛情、中指を立てたくなるほどのイライラ、最近初めて知ったことに対する驚き、明日やりたいこと、後悔。これらの”感情”という括りに一歩でも足を踏み入れている物事が頭の中から全て一旦消える。
　そして全てが自動で選別され、大切なものだけが残る。

　ご覧の通り私は整い切っていた。

　こんなことを3回繰り返し、時刻は6時半。さぁ、お腹がちょうどよく空いてきた。
先日見た映画でガッキーが1人で回転寿司を食べていた。カウンターで。それは私にとって新しい”幸せのカタチ”だった。
　スパジアムジャポンに一礼し、車に飛び乗る。スマホで近くの回転寿司屋を探し、ナビを設定する。
　フクダコーシとして、ここでインドカレーに向かわないことに対して少し悔しさを覚える。ただ、もういい。今日は回転寿司に行く。

　いくら平日とはいえ、さすがのスパジアムジャポン。人はある程度いた。そのおかげで1人の車内が心地よい。『奇跡の地球』の2人をモノマネ熱唱しながらはま寿司に向かう。
　最近YouTubeに上がった女性お二人による『奇跡の地球』のモノマネ動画。マジですごいから見てみてください。

　こういったチェーン店の独立店舗はなんだか見ていて落ち着く。駐車場も広いし。「ここは本当に僕らが寿司を楽しむためだけに購入された土地なんだな。」と思って、落ち着くのだろう。

　はま寿司のカウンターは全てが”一人分”だった。勉強机のような引き出しに、一人分のわさび、一人分の甘だれ。自分1人だけのために、何種類かのお醤油。
　一人分の、お寿司を楽しむためのスペースだった。　　

　とりあえず貝類は片っ端から頼む。あとブリ。ほうぼうの天ぷらというのがあったので、何かもわからず頼んでみた。あからさまにご機嫌な行動だ。すごい美味しかった。
　最後は穴子。一人分の甘だれを開封し、贅沢にかける。頬張る。幸せ。

　日常を過ごしていると、どうしても複数にとって利益になる行動を取ってしまう。自分の欲は、うまく折り合いをつけるか、妥協点を探るか、無視か。
　”何人か分”の生活。そうなってしまうのは多分仕方がないことだ。でもたまには自分の欲望だけに向き合って、”一人分”の一日を送っても良いだろう。

　みんな良くも悪くも人を放っておかない。付き合ってくれようとしたり、付き合わせようとしたり。幸せなことだし、とても楽しい思い出にはなるが、尊いのは”一人分”の時間だ。

　定期開催しよ。

　帰宅し、愛犬ポンタと散歩に出る。”一人分の時間”に別れを告げ、”一人と一匹分の時間”が始まる。

　フクダコーシ　しそとツナ缶。
　Instagram @f.kohhhhhshi_（アート投稿中！）
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