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5.社会人になるのはいよいよ人生が分からなくなるころ

5.社会人になるのはいよいよ人生が分からなくなるころ


社会人になれる年齢の決まりはない。インドの少年を見よ。彼らは8歳でも5歳でも商売をしている。しかし、日本に住む我々はどうだろう。せいぜい早くてほとんどが18歳くらいから社会に出るころだろう。

私は短期大学の出なので、20歳から社会人となった。社会人のイメージは、家庭環境や周囲の環境があってか会社員や公務員など安定しているものだと思っていた。しかし、多く人の価値観やの人生を知ることで、やはりやりたいことをやろうではないか!となった。

そこで、兼ねてから仕事にしたかった調理関係の仕事に就いた。しかし、調理とは裏腹にデザインや接客の仕事を任された。好5.社会人になるのはいよいよ人生が分からなくなるころやデザイン…。葛藤があった。仕事は好きなことをするより得意なことをしたほうがいいのかと悩んだ。本屋に行くとフリーランスやアフィリエイト、投資信託、ビッドコイン、週末起業の本であふれていた。今の時代の異様な雰囲気に違和感をもちながら、それらの本を読んでみるとなんだか生き方についてよく分からなくなった。働き方がこんなにあることを知らなかった。

実際に社会に出ることで、働くということやお金を稼ぐということは雇われているほうが楽とも実感した。暮らしていけるだけのお金を稼ぐということは自分だけの力じゃ今の自分にはどうにもならないという敗北感と自分の力量を思い知らされた。そして、働いてみて厳しいこともあった。本に書いてある素晴らしいことも現場に立つと余裕がなく、できなかったりする。働くことで、自分の理想に追い付かなくて自らの技量を痛いほど直視させられる。誠意をもって仕事をするということは、当たり前のことであるが、それが苦しく難しいと感じてしまうのだった。

そんなときに、多くの人の言葉というのはよくても嫌でも入ってくる。学生のころとは違って職場内の人間でもお客様でも取引先の方でもいままでより多様な人間にたくさんあうことになる。

人は皆違う価値観を持っている。なので、たくさんの言葉を浴びることになる。それが自分にとって栄養になるときもあれば、自分が惑わされることにもなりかねない。また混乱しているときとなれば、人の言葉によって、もういよいよ自分という人間のこと自体がよく分からなくなることもあるだろう。

人生とは全ては自分次第なのだと感じる。よくわからなくなった時に人に聞くか、本を読むか、考えないことにするか、自分のことしか信用しないのかを選択するのも自分。何をどう人であれ世間であれ言われても、どうするか、何を信用するかも結局は自分なのだ。

自分で分からなくなって他人に聞いているのに、自分次第だなんてもうよく分からないよ!となることもあるが、生き方だけは自分次第。他人に言われたからするや、他人がいいって言ったからいいなんてものはない。

いまになって分かったのはじぶんがどうしたいか、自分だったらそれでいいのか?ということであり、自分に正直になることだ。自分に嘘はつかないことだ。

そして、なにもかもわからなくなっても、自分がしたくないこと(仕事のはなしなどではなくて、嘘をつく人間になりたくない、人を貶めたくないなど)はしないことだ。決めるのは自分。あの人が言ったからって?それでもやると決めたのは自分。すべては自分が決めたことなのだ。社会に出ると今まで信じていたことが崩れ去ることもある。いよいよわからなくなったときに助けてくれるのは自分自身だ。自分に嘘をついていかないことが大事である。