執着と愛のはざまで、夢を観る世界に

哀しみの中に
心が謳う空の世界が在る
君が君の夜に
涙の喝采を浴びるなら
私は私の影の僕に
夜明けを待つ小鳥になる

愛の中で君が謳うならば
私の涙は
一生分の衣服と
海になる、雨の虜になる

心を待つ君の笑窪に
私の眼網が張り付いて
太陽に染みつかれ
私の心臓も雨に溶化する

仲間を想う君の宴が
海の深水に心赦し
君の涙が
空を割く
天の定めとなるまで

君の仲間を想う心が
私の心臓に染みつき
私が私となる
夢を観て
眼孔を解き放つ思想になる

心の奥深くに君を想う
真珠の塊が空に昇華して
君が君になる
只、一瞬の事なのに

気持ち悪いと全力で生きる事の
何が悪いのだ
迷ううちに見失わないように
君は君の眼孔をしっかり
握りしめろ

心の兆しに君の眼差しの
存在体が雲に照らす闇を割く
唯一の愛の雫となる

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