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システマ 「1日30分、壁に立つ」を続けてみてわかったこと

大西さんセミナーで言われた「1日30分、壁に立つ」を、まず続けてみようと思って20日間くらい経ちました。やってみてわかったことは、ちゃんと立てていない、ということでした(笑)。

しかしながら、続けることで気づけたこともありました。例えば、日によって身体の状態が思っていた以上に違ったことです。

ほかには、
・良い状態の時は、窮屈ではなくラクに立てており、上半身の力みが薄く、股関節→足裏を通して地面に体重がズドン!と抜けていく感覚があり、思わず動き出したくなる
・悪い状態は、「頑張って立とう」「呼吸してリラックスしよう」という「頑張ろう」意識が強く、それがテンションになる
・ふくらはぎを壁につけよう、背中を壁につけよう、など、各部位を壁につけることを目的にするとテンションになる
・油断すると、後頭部や背中が壁にもたれてしまう
・途中から「つらい」「私は何してるんだろう…」という葛藤が生まれる(笑)
などです。

「頑張って〇〇しよう」の意識を消すために、今は立てる時に立つ、というスタンスでやっています。気持ち的には、壁にパワーをもらおう、くらいの感覚で、壁は自分に力を分けてくれる味方だ、と思うのがちょうどよい感じがしています。

この無意識の頑張りは、四大運動でもやりがちで、プッシュアップやスクワットをすることに夢中になってしまうと、いつまでもテンションから逃れられません。

「上半身が力んでいるから呼吸でリラックスしよう」「拳はこういう形で握って、肘はこういう角度で…」など、頭でコントロールや分析をしだすと、不思議と頭も痛くなってますし、恐らく眉間にしわが寄って表情も固くなっている気がします。

なので、壁立ちにしても四大運動にしても、「ただ壁や床を感じる」「拳を感じる」「足裏を感じる」「自分の内側を感じる」ができている時は、内側がラクになって、自分が持つエネルギーの流れにも敏感になれる感じがします。

以前、トレーニングで印象的だった出来事があります。
私はシットアップが苦手で、起き上がる時にどうしても腹筋を固めてしまって、上半身が重くなります。どうやってもできないと思っていたところ、人に手を引っ張ってもらいながらシットアップ(というか、もはやそのまま立ち上がったのですが笑)したら、自分でも驚くくらい身体が軽く動いたのです。操り人形みたいな感じでしたが、ものすごい速度で立てました(笑)。

そして、身体どころか頭(精神)もその1回の立ち上がりで一気に軽くなりました。自分の胸の中にあった、よどんだ重い塊が、自分の体内から一気に空高く飛んでいったというか…。悪霊が口から飛び出たみたいな言い方になっていますが(笑)、狭い檻の中にいた自分を引っ張り出して自由にしてもらったような不思議な感覚だったなと、今でも覚えています。

視点や考え方をふっと変えてみるだけであっさり問題は解決するのかもしれませんが、それに自分で気づくって結構大変なことだと思います。そんなことを考えました。


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