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仕事とは

「仕事とは」
と、考えることが増えたこの頃。

「仕事とは、
生きるために必要なお金を手にするための手段」だと私は思う。

「仕事をするために生きているんじゃなくて、
生きるために仕事をする」と考え、一人で納得した。

休憩を取らず、始業時間も終業時間も不問で仕事をしている同僚に
「仕事って、生きるために必要なお金を手に入れる手段で、
仕事するために生きているわけじゃない、って考え、どう思います?」と質問してみた。

彼は、こう言った。
「そんな考えは今の時代じゃありえないですね。
生まれるタイミング、間違えてますね」と。

私は「なるほど」と、口では言いながら、実はこう思った。
”その考えこそ、今の時代じゃないと思うけど…。
世の中でいう時代じゃなくて、
彼の中での時代なのかな?”と。

まぁ、考えは自由だから否定する気もないけど
私は、昼休憩欲しいし、
始業時間も終業時間も不問で仕事をしたくない。

だからこの職場環境は私には合わないな、とはっきり思った。

そして、私は
”生きるために必要なお金”っていくらかわからないな。
今日死ぬのか、10年生きるのか、50年生きるのかわからないし、
いつまでどのくらい身体が動くのか
働ける気持ちがいつまで続くのかもわからない。
わからないことだらけだ。

”わからないから不安だったんだな、私。”と私は思った。

私は母になり、一人親になり
子供に将来不憫な思いをさせたくないから、
不安だから、って
働ける時に働いてお金を貯めておかなきゃ、と
一生懸命働きながら子育てしてきた。
結果、子供は、自閉症スペクトラム、不登校、劇症Ⅰ型糖尿病を抱え
想像もしていなかった状態が常態化している。
未だに何をどうしてよいのかわからない。
過去を振り返ると、私は、仕事と家事と育児を目まぐるしくこなし時間に追われ、子供のその時々の今の気持ちに向き合う時間が少なかったと思う。

過去を修正できないから、自己嫌悪に陥るほど振り返る気はないけど
同じような環境にいる親御さんには、一経験談として届けたい。
どんな未来が来るのかもわからないのに将来の為、と今を疎かにしてはいけない。特に自閉症スペクトラムで、先の想像力が無い特徴がある子供の場合は、将来の為、という感覚は理解しがたいものだと思う。

子供の今の気持ち、
特別な時に限らず、何でもない今日の今の気持ちに向き合ってみてほしい。

そしたらきっと、大変な時は、親だけじゃなくて
子供も一緒に乗り越えようとしてくれるのかもしれない。

かもしれない、って
これは私の勝手な想像。
誰一人同じ人はいなくて、
算数以外、何事も正解はひとつではないと思う。

わからないから生きるのは苦しいのかもしれない。

でも、わかったような気持ちになっていると
今より、将来や過去に目を向けてしまうのではないか、と思う。

今の積み重ねが未来であることを自覚して、
今を見て、ささやかな喜びに気付いてほしい。

他と比べれば、不安にもなるし、欲も生まれる。
どれも今を邪魔するもの。

不安も欲も活動の原動力になるから皆無にしましょう、とは思わないけど、
エンドレスに生まれる欲やらに
巻き戻しの出来ない人生を支配されない生き方をしたい、と私は思う。

やっぱり私は
死ぬとき、後悔少な目で死にたい。

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