見出し画像

美術館・博物館の図録はリアル「お宝」!

突然ですが、美術館・博物館に行った時、図録は買いますか?

買わないなんてもったいない!今回は、美術館・博物館で図録を買った方がいい理由を3つ、ご紹介します。

1. 上質な関連情報が簡単に手に入る

以前「図書館スタッフが教える「きちんとした」本を選ぶコツ」という記事を書きました。

この方法を使えば、信頼に足る情報にアクセスすることは難しくありません。しかし、超ラクな方法というわけでもないのです。

もしも「最大限にラクして信頼できる情報を手に入れたい〜!」と思うなら、博物館の図録を購入するのがオススメ。

図録の中の、展示品の写真以外に目を通したことはありますか?最後のほうに、文字ばかりのページがあると思います。それは、担当学芸員など専門家の論文です。その分野のプロが書く、その分野の最先端の研究を読める大チャンス!

通常論文とは、調べ方を知っている人以外は手に入れにくいものです。(非常に残念なことですが……。)それが図録をめくるだけで、関連する上質な情報を得られるなんて素晴らしすぎます。

図録の購入は、その分野を深掘りしたい人はもちろん、「ちょっと興味あるから展覧会に足を運んでみた」なんて人にはもっとおすすめです。なぜなら、論文は基本的に参考文献が載っているから。前掲した「きちんとした本を選ぶコツ」の記事に書いたような手順をすっ飛ばして、質のいい関連情報に手が届きます。

特に初心者のうちは「興味はあるけど、どんな本を読んでいいのか分からない……」となりがちです。玉石混交の情報の渦の中から信頼に足る本を選ぶのは至難の業ですよね。博物館の図録はその道のプロが書いているので、その人が書いた論文はもちろん、そこで使われている参考文献も役に立つ可能性が高いです。

図録に載っている情報がまるごと、あなたがこれから読むべき本のリストになり得ます。

2. 情報が体系的にまとめられている

美術館や博物館の展示は、時代別や国別など、展示物がカテゴリー分けされて展示されていますよね。図録も同じです。見るだけで、対象についての基礎知識が体系的に身につきます。「時代の流れが分からない」とか「○○派、みたいなグループ分けが苦手」という方は、まずは図録を眺めてみるのもオススメです。

また、大きめの特別展では人が多く、ゆっくり作品が見れないですよね。そんな時も図録を購入すれば、家でゆっくり隅々まで鑑賞できます。現場では本物ならではの迫力を楽しみ、家では細やかなディテールを楽しむという、贅沢な環境に身を置けますよ。

3. 希少性が高い

博物館の図録、特に特別展の図録は、売り切れたら終わりのことが多いです。あとで欲しくなっても、もう手に入りません。だから、迷ったら買いましょう。図録との出会いは一期一会です。大丈夫、お値段以上の価値はありますから!

まとめ

今回は、美術館・博物館で図録を買った方がいい理由を3つ、ご紹介しました。

図録は世界に1つしかない作品がフルカラーで並び、プロの解説が惜しみなく加えられた宝箱です。1冊の中に、その分野の情報がぎゅぎゅっと詰め込まれています。

写真集として眺めるだけでも楽しいし、ちゃんと読めば勉強にもなる。まさに万能です。

それでもまだ購入を迷ってしまう方は、まずは小さな美術館・博物館の図録から始めてみるのはいかがでしょうか?大きな特別展の図録ですと、収録内容も多く、立派な装丁でお値段も3000円くらいします。しかし小さな美術館・博物館の図録なら、なんと数百円で購入できるものもありますよ。まずは薄めのものから試して、その魅力を「お試し」してみるのもいいですね。

展示を見終わっても解けない魔法をかけてくれるのが図録!この記事が、あなたの美術館・博物館ライフをもっと素敵にするための助けになりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

スキしてみて

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?