褒める事は人を素直にさせる【オヤジ店長のツイート日記vol.56】
こんにちは!オヤジ店長と申します!
人材育成、リーダーシップなどについてTwitterで発信している某外資系アパレルブランドで店長をしている読書好き、50代のオヤジです!
簡単な経歴や活動は、宜しければ私のTwitterをご覧ください。➡ @OyajiTencho
ツイートした事を掘り下げて記事にしています。今回のテーマは?
褒める事の大切さを教えてくれたあるメンバーの話
褒める事、労う事についてツイートしました。結構反響♥を頂きましたので掘り下げたいと思います。
このnote記事も内容が良いと思われたら「スキ♥」を押して頂けると幸いです。コメント、感想等もTwitterの方にリプ頂いても構いませんので、合わせてよろしくお願いいたします!
褒める事の大切さについては、説明不要かと思いますが、私が忘れられない「あるメンバー」の事についてお話したいと思います。
もう15年ほど前の話です。
私はテコ入れである旗艦店に異動しました。
業績の悪いお店は当然ですが、とにかくチームワークが悪く、仲間に対しても無関心で協力的な雰囲気は皆無です…
メンバーが20人ほどの大型店舗だったので協力性を促す為にもゲーム感覚で4チームに分かれて毎月チーム戦をして勝ったチームを表彰する取組をやっていました。
チーム戦と言っても売上結果で競わせたりはしません。客単価やセット率(一客あたりの販売点数率)等、所謂「販売プロセスの指標」をポイント化して競う形です。
プロセス指標なら結果で敵わない相手でも勝てる場合もあり「売れば勝ち」という単純なモノでは無いので皆にチャンスが広がり「販売内容の質向上」も目指せます。
そして各チームにリーダーを設けてメンバー管理をしてもらい勝ったチームのリーダーには「ベストリーダー賞」を渡していました。(お菓子と手作りの表彰状という、ささやかでしたが表彰式は中々盛り上がりましたw)
そんなリーダーを任せた人間の中に忘れられないメンバー(女性)がいたのです。
ツイートしているように、私がその店に着任した時は、スカしたタイプで正直好きになれないメンバーでした…
1on1ミーティングでも冷めた返答をしてきたので土量の無い若かった私は、質問攻めをして泣かすというマネジャー失格な事をしてしまったのです…
幸い私がメンバー達を「知りたい、活かしたい」と思っていた純粋な気持ちは理解していたようで時間と共に打ち解けるようになりました。
そしてそんな彼女に私はチーム戦のリーダーを任せたのです。
チーム戦の取組を始めて数ヶ月経った時、彼女のチームが優勝しました。
閉店後の表彰式に「今月のベストリーダー賞は〇〇さんです!」と私が発表すると彼女は「ヤッター!」と飛び上がって喜びます。
私は正直驚きました。あの泣かしてしまった1on1ミーティングから少しつづ変わって来ていたもののシャイなタイプの彼女がそんなに喜ぶなんて…
チームのメンバー達も驚いていましたが喜ぶ彼女を優しい眼差しで祝福していました。
その後、彼女は買付担当者になり海外出張も経験しながら成長し、別のお店に戦力補強という形で異動していきました。私は彼女の活躍と成長を願いました。
しかし彼女はもうこの世にはいません…
異動して数年程経った時、異動先のスタッフから「最近〇〇さん体調悪くて休みがちなんです…」と聞いた事がありました。
私と一緒に働いていた時は、風邪などで休んだ記憶も無かったです。
だから「まーそういう時もあるか…」と思って2か月程経ったある日、今度は異動先のマネジャーから
「〇〇さん…実はガンだったんです…1年持つかどうか…」
私は愕然としました…
40歳という若さでした…
亡くなってから少しづつ彼女の事が分かりました。
一緒に働いていた時は、余り自分の事を語るタイプでは無かったので、私も踏み込む事はなかったのですが
家族や親戚に高学歴者が多く学歴に対するコンプレックスや前の職場では認めてもらっていたとは思えない事等々…
告別式の遺影は、私が撮影したお店でおどける彼女の写真を使いたいとご遺族から申し出があり
「こんな笑顔で仕事をしていたんですね…家では大人しかったし…」と言われた時は、出会った頃のスカした態度や素直じゃ無かった彼女の事が少し分かった気がしました…認められた事が無い人は様々な態度を見せるものです…
若い時はただ熱く尖っていた私も60前になり今は、ただの「平和なオジサン」です。
もし彼女が生きていたなら「店長も丸くなられましたね」と言われたかもしれません…
私は飛び上がって喜ぶ彼女の姿を思い出すと褒める事、労う事の大切さを改めて感じます。
業績を上げる為には商品やマーケティング等も大切ですが、管理者が誰にも邪魔されず、またお金も掛けず出来る唯一の方法は「メンバーの士気を上げる事」です。
その為には褒める事、労う事から始めたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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