「マクラメ + タティング」のドイリーが1つできてしまった
皆さまこんにちは。かぎ針だけでなく、いろいろな種類のレース編みを一度はやってみたい owarimao です。しばらく前から「マクラメとタティングを融合させる」などという野心について語っております。
きっかけは、マクラメを体験してみて、その手法の一つに「タティング結び」があると知ったこと。「マクラメの世界に『タティング』があるなら、その逆があってもいいんじゃない?」と考えました。両者はどちらも「結ぶ」手芸なので、親戚どうしのようで、相性がいいのではと思ったんです。
そこで2週間ほど前「こんな感じのドイリーを作る」と公言してしまいました……↓
マクラメの四角に、タティングのエジングをつける計画です。と書くのは簡単ですが、両者をどうやってくっつけるかが問題です。
エジングのサンプルをまず作ったので、そこにマクラメの糸を取りつけて七宝結びをしてみますが、どうもしっくりきません。粗すぎるし、糸をつけたところが目立ちすぎるし。
そこで方針を切り替えて、まずマクラメの部分を好きなように作り、あとからタティングの縁飾りをつけていくことにします。タティングのほうが条件に合わせて微調整しやすいと思ったからです。
目の詰んだ七宝結びは、メッシュの布地のように見えていい感じです。でもマクラメに熟練しているわけではないので、ゲージを一定に作ることがなかなかできません。そこで、パーツを一つずつ仕上げるのではなく、4つを同時進行で作ることにしました。
パーツ4つ分の糸を一度に切りそろえるのはなかなか手間です。いちばん長い糸は120cm。10cm刻みに短くして、7種類の長さに8本ずつ切りそろえます。
こんなふうに作っていけば形は揃いやすいけれど、まち針がたくさん刺さっているので、糸がひっかかりやすくて大変です。
メッシュのような七宝結びができたら、次はぎっしりと巻き結びをしていきます。マクラメの難点の一つは、最後の糸始末が多いことです。ぎっしり詰まった結び方で終われば、糸端を隠しやすくなります。
上の写真だと、巻き結びの糸が多すぎです。そこで半分にしてみると、今度は少なすぎました。
適当な数をさぐって、28本のうち9本を除けておき、残りの19本を使うことにします。使わない糸のうち右端の1本を水平に渡し、それを芯にして巻き結びをします。
次の段から、左右1本ずつ減らしていきます。
いよいよ各パーツをつなげていきます。ここで失敗したら苦労が水の泡……
なんとかつながりました。遠目には良さそうですが、写真を拡大しないでください。
もっとスマートなやり方があったんじゃないかと思います。でも今はこれが精一杯です。
さて今度はエジングとの合体という別の難題が待ち構えています。
マクラメの部分は 6cm 角に作る予定でしたが、実際には 7cm 角になりました。エジングは予定どおりの寸法にして、両者がわずかに重なるようにしてみます。
タティングレースを作る途中、マクラメの端にかぎ針を入れて糸ループを引き出し、ニードルを通します。タティングの「ピコットつなぎ」の手法です。意外にすんなりできました。
ちょっと気になるのは、タティングレースの線がずいぶん太く見えることです。同じ素材を使っているのに、そうは思えないほどです。
前々回「タティングニードルを使うとシャトルより簡単」と書きました。
ただしニードルにも小さな弱点はあります。それは「あまりきつくは結べない」ということです。糸でなく針を芯に使うので、あまり強く糸を引くと、針が曲がったり抜けなかったりする恐れがあります。ニードルは「かっちり」よりは「ふっくら」した質感を出すのに向いていると言えるでしょう。
できました!
うーん、どことなく垢抜けない形かな。エジングが目立ちすぎ。細かい不満はほかにも……
「洗練されたデザイン」とは言えないけど、でも、とにかく作り上げたことには満足してます。目の詰んだ七宝結びは、思ったとおり、タティングと相性がいいみたいです。
次はどんなのを作ろうかな?
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