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「タティングニードル」を使うと、タティングレースがラクにできちゃう

 こんにちは! レースが好きで、いろんな種類のレース編みをやってみたい owarimao です。
 先週はマクラメの手法で大きめのスノーフレークを作りました。中心から放射状に広がる形を一度は作ってみたかったんです。

 いちおうできたけど、満足度はいま一つ。技術的にも下手だし、何よりデザインに、もっと工夫の余地があると思います。
 そこで奮起して「スノーフレーク」を深く追求し、実際に工夫を重ねていく……のかというと、残念ながらそうじゃないのです。なにしろ今は、またもや新しい思いつきで頭がいっぱいになってしまったので。それは、

 「マクラメとタティングレースを一つの作品の中で融合させる」

 ははは、言うだけなら簡単です。でも本当にそんなことできるのかな? できるんだったら、とっくに誰かがやっているんじゃない?だいたいアナタ、マクラメもタティングも半人前でしょう?
 
 この冷静な意見に対して、もう一人の自分はこう言います。

 だってしょうがないでしょ! 思いついちゃったんだから!

 先週書いたとおり、タティングレースはずーっと昔にかじったことがあります。だからシャトルも持っているし、本も数冊持っています。今回お世話になったのは↓

日本ヴォーグ社創業40周年記念出版
「華麗なクラシックレース」シリーズより
『タッチングレース』藤戸禎子・著
1995(初版)1998(第8版)

今は「タッチング」より「タティング」という表記が一般的。 

 シャトルを引っぱり出してきて急いで復習しますが、なかなかうまくいきません。
 とりあえず一通り思い出したところで、早々に「もういいや」となりました。実は今回の目標は、シャトルじゃなく「タティングニードル」を使いこなすことだからです。 
 でも、そもそも「シャトル」って? 
 伝統的にタティングレースは「シャトル」と呼ばれる専用の道具を使って作られてきました。一種の糸巻きなのですが、糸の輪の中をくぐらせやすいよう、小舟のような独特の形をしています。

 これに対して、比較的新しく考案されたのが、シャトルでなく「ニードル(針)」を使うやり方です。「シャトルより扱いやすく、何より使う糸を選ばない(太い糸でもOK)」というところに魅力を感じ、こっちを習得したいと思っていました。
 タティングレースはさいきん人気があり、本もたくさん出版されています。チェックしてみると、まだシャトルを使う本のほうが主流のようです。でも「ニードルタティング」を表題にした本も2冊見つかりました。

左:佐東玲『はじめてのニードルタティング』日本文芸社、2018  
右:今泉煕美『はじめてでもきれいにできる ニードルタティングレース』
日本ヴォーグ社、2024

 どちらにもすてきなデザインが載っています。右の本は出たばかりで、技法の解説はこちらのほうが詳しいです。さて、ニードルも購入しました(購入先はどちらの本にも書いてありました)。

糸通し(左)もセットに含まれている
4本セット

 ごらんのように、ふつうの縫い針を大きくしただけのようで、拍子抜けするくらい何の変哲もない道具です。でもこれで、シャトルと同じようにタティングレースができるのです。
 下の写真は試行錯誤のあと。水色の糸は、ニードルを使って編みました。

 ニードルを使うと、驚くほどラクに結び目が作れます。従来のように糸ではなく、針を芯に使うのですから、棒針編みで作り目をするときと同じ感覚です。
 これって、毛糸とじ針でもできるんじゃないかな? とふと思ったので、試してみました。

 確かにできます! 短いからちょっとしか目を作れないけど、同じように使えます。写真のような「ダブルステッチ」(表目と裏目で一組の結び目)を針にかけて作ったら、針を引き抜いて芯糸を通せばいいのです。

 簡単なのでかえって急ぎすぎて、編み間違いばかりしていましたが、やっと一つ、まとまった形が編めました。

 下の写真は応用です。ごく一般的なエジングで四角い形を作って……

試作品
これも試作品

 こんな形のドイリーを作れないかな?と考えているところです。四角いところはマクラメで作る予定ですが、はたしてそんなにうまくいくものなのか?

 ただいま鋭意製作中(時間はかかりそう……)。タティングニードルについてはまだ書きたいことがあるので、来週はそれを読んでいただこうかと思います。

 
 
 



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