見出し画像

米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿158

第157回から続く


クレジット市場におきまして水面下で様々な出来事


現在、アメリカのクレジット市場におきまして水面下で様々な出来事が起こっておりますから、本日は、それも踏まえまして、金融市場の天気予報、たとえて、クレジットもの地方の天気、マーケットもの地方の天気、の、移り変わりについてお話させて頂きます。

今日の一番大切なポイント~穴埋めする時期


それと、今日の一番大切なポイント~イエレンさん~イエレンさんが債務上限問題に際して今採っている特別措置の後、国家の当座預金口座にお金を、ちょっと言い方悪いですけど、穴埋めする時期、これについて後述します。世の中に能書きは山ほどあれ、とにかく、とにかく、TGA(Treasury General Account・米財務省一般勘定(会計))、この口座のお金動きこそが、アメリカの株式式場の今後の推移と深く関わっているわけですからね。これを、今から知っておくのと知らないのとでは、これは大きな違いです。ここなんです。いい当たりしたんだけど、1塁ベースでとまるのか、それとも、2塁ベースもしくはその先のベースまで行っておくことができるのか。そのゲームの得点シーンを左右するポイントです。

イエレンさんという表現は、米財務省という事を意味していますイエレンさんが財務長官ですから、このような表現を用いさせて頂いております。

まずは、第16回の寄稿時、アメリカの著名人のおひとりが述べた言葉の引用をさせて頂きました。
メン玉かっぽじいて 真実を見つけ出すこと

引用~【ジャーナリズムについては、アメリカ、反トランプの急先鋒民主党支持者の著名人のおひとり(女性)が「ジャーナリズムの1丁目1番地として」~「誰かが、外で雨が降っていると言っているとする。」それで、全く別の人が、「いいえぇ~、(雨)降ってないよ、乾燥してるよ」と言っているとする。「(ジャーナリストよ)てめぇの仕事は、その両方の言い分を引用してきて伝える事じゃあ~ねぇんだよ。おめぇの仕事は、そこのくされ窓(fucking window)から外を、メン玉かっぽじいてよく見て、真実を見つけ出すことなんだよ。今の時代、これまで以上に、だ!」と厳しくご指摘されておられました。
これはぼくのことばではありません。この女性の方がご使用になった言葉をそのままのニュアンスで日本語にしてみただけです】~第16回の寄稿から

トランプのハチャメチャ、メチャクチャに対して、ジャーナリズムが、両方の言い分を、両方の角度から伝えようとするものですから、こちらの女性の方は「ふざけんじゃねえ。法律違反、間違っている悪い事は、悪い事なんだ。悪事に対して、フェア(公平)もクソもあるか。悪事は悪事なんだ}~「悪事に対して、ほんわか、ほのぼの、両方の言い分はですねぇ~とか、わけのわからん、やわいこと、やってんじゃねぇ~よ」というニュアンスで述べられたご意見でもあるかと推察致しております。

金融市場におきましては、2023年3月、大きな潮目の変りどころでございましたので、ここからは、「メン玉かっぽじいて 真実を見つけ出すこと」という目的のために、今、考えられるところから、それを頭にしっかり入れて、マーケットを見て行こうと思っております。


マーケットもの地方に立っている人間


例えて言いますと、僕は、クレジットもの、マーケットもの、の、それぞれ別の地方の中で、マーケットもの地方に立っている人間です。マーケットもの地方に住んでおります。


〇〇ものに、吹き始めている、吹いている嵐


今、クレジットもの(与信・信用もの)に、吹き始めている、吹いている嵐が、いずれ、マーケットもの(株式市場など)地方に吹いたら、どうなりますか?
大型ハリケーン、大型台風、暴風雨、その他諸々。まあ、曇り時々雨ってわけには行かないでしょうね。発生以降、徐々に、次第に勢力を増すことになるかもしれませんしね。

マーケットもの(株式市場など)今、今後も、晴天、もしくは、晴れ時々曇り、くらいの日々が続くという話で考えているようですが。

どんだけ、マーケットものの天気予報は、クレジットものの今、水面下で起こっている事と乖離してますの?

それで、どっちの天気予報が、正しいんですか?


この点を、「メン玉かっぽじいて 真実を見つけ出すこと」~そうして行きたいなと思っております。そのために、マーケットに参加する時間を捨てて、マーケットを観察致しております。

最後の貸し手として提供する2つの貸出制度


米金融当局が最後の貸し手として提供する2つの貸出制度があって。
この2つとは
連銀窓口貸出制度

バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)/FRBの新たな貸出プログラム(QEではないですプログラム)~”瀕死の状態”の患者さんに対する緊急・措置
を意味しています。

まあ、僕の場合は、今のマーケットはフロス(泡、あぶく)状態で、「泡は対策終了と共に去さりぬ」と思っていますから、泡がなくなって消えていく時、雲行きが怪しく、悪くなって、すごくマーケットもの地方の天気が悪くなることは、現状十分に考えられますね、と思っています。それが、暴風雨なのか、大型台風なのか、はたまた、大型ハリケーンなのか。

今から、これら、3つの天気を頭に入れるだけは入れておいて、大型ハリケーンくらいまでは、シナリオに持つだけ持っておかなければならないでしょうねと思っています。

クレジット・クランチ(信用収縮)を、株のマーケットは織り込んでいないという事につきましてはね、そりゃ、当然、そう思いますよ。それを織り込んでいてこんな今のような水準に株のインデックスがあるとは、ちょっと考えられないわけですからね(笑)。株のマーケットは、クレジット・クランチ(信用収縮)を、織り込んでおりませんね。

〇〇が、本当に訪れた場合、津波の状態


それで、クレジット・クランチ(信用収縮)というものが現実に本当に訪れた場合においては、それをマーケットが反映する際は、それは、天気予報云々ではなくて、津波の状態でさえあります。
この事を認識しておくことも大事だと自分で思っています。

*ここでの津波という表現は、金融事におきます、クレジット・クランチ(信用収縮)について述べる際に、その説明のために使用している表現であり、それ以外の事を連想、想起することを目的とするような事では、一切、ございません。

ここからは、リセッション(景気後退)という事と、クレジット・イベントのもとになるクレジット・リスクという事、分けて整理します。


米ISM製造業総合景況指数は、景気先行指標


昨日、ブルームバーグ記事の引用をさせて頂きました。記事見出し~「米ISM製造業総合景況指数、3月は46.3%に低下―市場予想下回る
同指数は50が活動の拡大と縮小の境目を示す。

昨日この記事を引用させて頂いた時、他の事を述べていたので、これについて、なにも述べず、ただ上記の引用のみを用いましたが、本日この指数のポイントについて述べます。過去にも述べましたが、この米ISM製造業総合景況指数は、アメリカの景気先行指標として注目されている指数です。”先行指標”です。”先行”。

先の事を表している指標として注目されています。
経済指標には、先行指標と遅行指標とがあります。米ISM製造業総合景況指数は、景気先行指標です。
それが、50が活動の拡大と縮小の境目と目されていて、3月は46.3%に低下したわけです。

ですから、こういう数字を目にした時に、アメリカでは、また、リセッション(景気後退)リスクの話がたくさん出てくるわけですね。デフレの足音が聞こえてくる中で。

それで、それを踏まえまして、リセッション(景気後退)リスクというところに目を向けますとですが。

まずは、昨年7月以来、逆イールドが続いてきたわけですからね。
*逆イールド~短期金利(米2年債)が長期金利(米10年債)を上回っている状態・イールドカーブ(利回り曲線)が右下がりの曲線となっている状態の事。(リセッション(景気後退)のシグナルとして、極めて確度が高い)(過去の例を見ますと、逆イールドを解消してから数か月後にリセッションに入るケースと解消しないままリセッションに入るケースとがあります)

金融の世界に、ヘアカット


昨日、ヘアカットの話をさせて頂きました。
サクッと、ここで、繰り返しておきます。
金融の世界に、ヘアカットってあるんですよ。
この場合は、美容院とかでのヘアカットではなくてですね。

ヘアカット~銀行などの金融機関が融資をする際、担保として差し出される有価証券を額面から一定金額割り引いて評価すること。または、その割引率のことで、「ヘアカット率」ともいう。担保となる債券や株式などの資産価値が将来的に下落するリスクに応じて割引率が決められる。英語名称はHaircut。(出所:野村證券)

上記の通りでございます。

ヘアカット(Haircut)と言うのは、金融機関において、担保を評価する際に差し引く一定割合の事なんですね。

担保を設定する時に、前もって、担保の損失リスクを明らかにする。
例えば、資金供給を受ける時に、差し出す債券の額面でも株式の評価額でも、たとえば、ヘアカット率が20%だったら、その担保として差し出したものの、80%分しか資金供給受けられませんよって話です。

そりゃ、このヘアカット率っていうのは、格付けが低い債券ほど大きくなるわけですね。

こういうところにも、結構影響が出てきてますよという話が出てきているわけですね。そりゃ、銀行が融資厳格化をはかってきていますからね。
シリコンバレー銀行の破綻以前のアウトライヤー寄稿で、銀行の融資基準が厳格されているというチャートなどを引用して過去の寄稿で述べましたが、こういう銀行問題が起こっておりますから、なおさら厳しくなるわけですよね。

こういう事そのものが、リセッション(景気後退)リスクにつながるわけですね。

ゾンビ企業の淘汰へ、つながる事

これは、過去の寄稿で述べてた来た、本来とっくになくなっていて然るべきはずだったゾンビ企業の淘汰へ、つながる事でもあります。

〇〇が、次のブル・マーケットへとつながって行く


この寄稿の読者の皆さまにおかれましては、もう聞き飽きたわ、それ、またその話~って言われましても、しょうがないと思っておりますフレーズ~「~略~クレジット(与信・信用)・イベントとリセッション(景気後退)を見る必要があり、それが次のブル・マーケットへとつながって行く」。

今、リセッション(景気後退)のリスクを見る時に、前述した事が考えられるわけですね。もちろん、先行指標データそのもの~「米ISM製造業総合景況指数、3月は46.3%に低下―市場予想下回る」も含めてですね。FRBはデータ・ディペンデント(データ優先主義)ですから、こういうデータもよく観察は、していると思います。

そして、今度は、クレジット・イベントというところを視野に入れますとですが、これまで述べて参りました通り、当然、次のような事が考えられるわけですね。

クレジット市場の構造変化に注意を払う事


・専門家のコメントからの引用~
「FRBどうの、パウエルがどうのとかってことよりも、
クレジット市場の構造変化に注意を払う事」~
「これこそが、今大事なポイントだよ」~

・「資産担保証券(ABS:Asset Backed Securities)のメザニン部分のスポンサーシップ、いわゆる保険会社とか年金基金がこのメザニン部分に投資しようと考える時に、格付けがあまり機能しなくなっていて保険会社とか年金基金の格付け要件を、もはや満たさなくなってきちゃってて、崩壊しつつある」「パウエルとは関係ないけど、こっちが本当に大事な問題だよ」とのご指摘。

*資産担保証券(ABS:Asset Backed Securities)~メザニン債~資産担保証券(ABS)の発行に際してリスクを3分類した中で、中程度のリスク水準の債券のこと。建物の中2階のことを英語で「mezzanine(メザニン)」ということから転じました。証券化商品のうち最も安全なシニア債と最もリスクの高いジュニア債の間にあるものを「メザニン債」といいます。
(*の出所:大和証券)

そして、
2つのマネー・マーケット・ファンド(MMF)
ガバメント MMF とプライムMMFの2つ。
ガバメント MMF~現金、国債、国債を担保とするレポ等にポートフォ リオの 99.5%以上を投資している MMF
プライム MMF ~ガバメント MMF 以外の MMF
引用~「このプライム MMF からは、資金が流出するかたちになっていて、ガバメントMMFには大きな資金流入が見られていて、資金流入が続いていると」
マネー・マーケット・ファンド(MMF)間でも、高い利回りを追い求めて、とかではなくて、安全性の問題なわけですね。

冒頭に戻りまして、今、クレジットもの(与信・信用もの)に、吹き始めている、吹いている嵐。

お金は臆病ですよ。
でも、いつもいつも、臆病ではないでしょ
臆病になる必要がある時に臆病になるわけであって。
臆病になるにはなるで、それなりの理由があるわけで。
その理由が、今、クレジットもの(与信・信用もの)に、吹き始めている、吹いている嵐ですね。

6月5日という日


それと、マーケットものは並行しながら走っているわけですね、ある意味。
過去の寄稿で述べました事を、ちょっと、ここへ持ってきますと。
6月5日という日~米財務省による特別措置財務省はデフォルト(債務不履行)を回避するための特別な措置の活用を始めた~この期限は6月5日。これを過ぎると、TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定) を引き下げて減少させる必要はなくなるわけですね。QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)効果がもろに出始めてくることになるわけです。QT(FRBのバランスシート縮小・量的引き締め)もろかぶり

第113回寄稿から~ジュリエン・ティマーさんからの引用~【皮肉なことに、債務上限をめぐる政治的対決は、テクニカル・デフォルト(債券の発行主体が資金面的には支払い能力があるにもかかわらず債務不履行状態になること)を回避するために、財務省が 5,690 億ドルの TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定)残高を引き出すことを余儀なくさせるでしょう。それは景気刺激的であり、QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)を通じて流動性を枯渇させようとするFRBの取り組みを、引き続き相殺するかたちになるでしょうね。】

今日、4月5日で、景気刺激的、続行中です。まだ、6月5日ではありません。

米金融当局が最後の貸し手として提供する2つの貸出制度
連銀窓口貸出制度へのアクセス
バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)/FRBの新たな貸出プログラム(QEではないですプログラム)~”瀕死の状態”の患者さんに対する緊急・措置

今日、4月5日で、対策続行中です。

ですから、株式市場は、現在クレジットもののマーケットで起こっている現実と、乖離もすれば、株のマーケットにフロス(泡、あぶく)が立ってもおかしくないわけですね。クレジットものの方に、さほど目を向けていないと言うか、目をそむけてもいると言うか。

QT(FRBのバランスシート縮小・量的引き締め)もろかぶり


そうなんです。でもね。まだ、6月5日じゃないんですけどね、今は。
これ、もう1回でも2回でも繰り返します。株にとって、強烈なポイントなので。
6月5日。これを過ぎると、TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定) を引き下げて減少させる必要はなくなるわけですね。QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)効果がもろに出始めてくることになるわけです。QT(FRBのバランスシート縮小・量的引き締め)もろかぶり。】

債務上限問題が解決したら、お金、口座に戻さないといけないでしょ


第155回寄稿で述べた通りです。
債務上限問題が解決したら、お金、口座に戻さないといけないでしょ。債務上限問題が解決したら、引き出した分、TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定)を、ちょっと変な言い方でけど、穴埋めしなきゃならないでしょ
穴埋めするためにどうするかって、お金引き出したイエレンさんは、穴埋めするために、今度はイエレンさん、米国債を売るでしょ。

昨年来、この寄稿の最初の頃から、イエレンQEという呼称で表現し、イエレンさんが流動性を供給して、マーケットを支えたから、昨年10月安値からのベアーマーケット・ラリーがあったという説明が十分に成り立ちますねという事は、ずっとこの寄稿で述べてきました。イエレンQE。

今度は、〇〇の逆のことが起こりますよ



今度は、それの逆ですよ、逆のことが起こりますよ、という事を述べております。~ここがポイントです。】
これ、株にとって、強烈なポイントです。株にとって逆風ですね。


債務上限問題が解決を見たら、〇月を目途にしながら、口座にお金戻すこと考えている


債務上限問題が解決を見たら、おそらく、夏まで、8月を目途にしながら、口座にお金戻すこと考えていると言われていると、アメリカの本当のトップクラスの専門家は、今、話しています。

この時期、アメリカのプロの専門家と称する人でも知らない人が多く


この時期(夏、8月目途)というのは、アメリカのプロの専門家と称する人でも知らない人が多くて、まだ、あまり知られていない事で、それゆえ、ここでは、アメリカのトップクラスの専門家と表現させて頂きました。

現段階で、この時期までを知っている人の数は、多くはないと、これはもう、そう推察致します。アウトライヤー寄稿の読者の皆さまには、アウトライヤー寄稿を読んで頂けます事に感謝しながら、アメリカのトップクラスの専門家のお話として、この時期についてお伝えさせて頂いております。この時期につきましてはね、たぶん、そんなには、まだ知られていないと推察致しております。


昨日述べました通り、世の中、専門家だらけの時代でもありますから(笑)。
まあ、なんでもいいんですけどね(笑)。


株にとって逆風の〇〇時期


冗談はさておき、6月5日そしてこの夏特に8月目途TGA(Treasury General Account・米財務省一般勘定(会計))、この口座のお金動きこそが、アメリカの株式式場の今後の推移と深く関わっているわけですから、6月5日を意識するあたりの時期から、夏にかけてのところ、流動性、QTもろかぶり、株にとって逆風、こういった観点から、株にとって、とっても大切な季節・時期だと位置づけています。

第155回の寄稿に、黒の太字で、債務上限問題が解決を見たら、結構、強烈なQT(量的引き締め)になりますという事が書かれた箇所があります。
とっても、とっても大切な箇所です。

さて、本日は、いずれ、クレジット・イベントが起こった場合においては、そこからの景気後退、それも絡むことになる。そして、クレジットものとマーケットものが絡み合い、マーケットものが下落するという構図をここで示させて頂いております。

これが構図ですねという事を述べております。
こうなると予想して、言い切っているのではありません。
まずは、構図を認識して、僕の心の中で、「この構図の可能性も、今、高まってきては、いるよなあ」と大いに思っている段階です。よく見てみようと。

それで、現実に、この構図の中のどの事が、どの度合いで起こるのか。
今後、ひとつずつ、これらの項目をチェックしようと思っています。


ゆでガエル

それでですね。こう、ゆでガエルみたいにですね、じわじわ起こるという形ではなくてですね。こういう事が起こる時の起こり方として、現実にそれが起こる場合においては、津波のようにと申しましょうか、一気に大波が押し寄せてくることが考えられるわけですね、第一波、そして、、、、、それからまた、という具合に。
ですからね。*ミンスキー・モーメント(Minsky Moment)~「好調な経済において、それまで見えていなかったリスクが表面化し、資産価格が急落する時・瞬間)~(提唱者は米経済学者ハイマン・ミンスキー1919~1969)~について述べたり、機会あるごとに、ヘミングウェイのThe Sun Also Rises「陽はまた昇る
”How did you go bankrupt.” “Two ways. Gradually, then suddenly.”
どのように破綻したの?2つあって、徐々に、それから、突然に
というくだり、を、引用したり、してきたわけでもあります。

脅威や危機を煽る主旨のものでは、全くありません。

今そこにあるリスクを、尾ひれはひれを付けずに、そのまま、認識しておくことに、ここで構図を述べている目的があります。

昨年の3月から、FRBが最速のペースで、金利を引き上げ続けて来た翌年、シリコンバレー銀行の破綻から始まって、グローバル金融システムにおいては、クレディ・スイスの件も、自分は見たわけですから、今そこにあるリスク、それを、しっかり認識して、この構図を頭に入れておいて、マーケットものを見て行くという姿勢ですという事です。

歌をうたうとか、さほど得意でもないので、よくは知りませんが。
むか~し、日本で「はじまりはいつも、なんとか~」とか言う歌があったような、そんな、うる覚えの記憶があります。


はじまりはいつも、〇〇〇〇?


僕の心の中にあるのは、こう、クレジット市場に注目が集まりますとね。
(こういう事が起こった時の)「はじまりはいつも、メザニン?」って、
言うくらいの感覚はあるんですね。
ちょっとしたホンネベースで、こういう思いもちょっとありましてね。
メザニンに話がなにか聞こえてきたら、、、、、そこからは、注目して、、、、、というニュアンスで述べています。

メザニン債。資産担保証券(ABS:Asset Backed Securities)のメザニン部分。

だから、ホンマものの専門家の方のご指摘を真面目に聞いているのです。
クレジットものの推移って大事なんですね。
注目して見ています。

昔の人でも、今の人でも、「あ~、これは木を見て森をみずでしたね」とかなんとか、一般的に言うじゃないですか。「広い視野でもっと全体を見ないとぉ~」とかなんとか、かんとか。

そのもっと全体って言う時に、「マーケット全体をねぇ~」とかなんとかいう時に、「そうですね、NYダウはですね、S&P500はですね、ナスダック100はですね。昨日の値動きは、なんとか、かんとか~とか。」

今、僕は、それじゃないと思っているんですね。そりゃ、日々、株式市場は動くでしょ。


クレジットものの市場とマーケットもの両方、両方見ておく事が、今こそ大事



マーケット全体って今言うなら、クレジットものの市場とマーケットもの両方、両方見ておく事が、今こそ大事でしょ、って思っています。それで、特にクレジットもの、クレジット市場。今、こっちです。

マーケットの価格がどうとか。
これは投げやりに、捨て鉢に言っているのではなくて、今あんまり、ほとんどですかね、正直、気にしてません。
その分、クレジットもののところで何が起こっているのかを知りたいですね。

テクノロジー株の株価収益率がS&P500に対して37%~38%くらい割高状態


まあ、今のテクノロジー株の株価収益率がS&P500に対して37%~38%くらい割高状態である事について、これはもうやりすぎ、こういうところ、これバブルだと感じるなあと僕は個人的には思っていますからね。

クレジット市場で混乱が発生した場合、株式市場の大幅下落を誘発しますからね、クレジット市場での混乱が現実に起こった場合においては、ですけれども。

グローバル金融システムが、とか、アメリカの銀行問題があ~とかってなる時に、具体的に、見るところはクレジット市場、クレジットものだと僕は思っているんですね。

それで、まあ、ここのところはそれについて見ています。
この週末のメザニンに対する専門家のご指摘以来、それが、自分の中で、本格化、加速している感じです。

チャートにつきましてはね。
ここ直近で引用させて頂きました、ヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)が作られて行く可能性がありますねというPonzi Financeさんがシェアしてくださったチャート、そのイメージは引き続き持ちながら。
それと
第118回の寄稿でもその時再度引用させて頂きました、Ponzi Financeさんがシェアしてくださいましたツィートとチャート、バブルのステージ。
このチャートを頭に入れています。
僕が、こう、下がるんですよ~って、言いたいがためとか、こう下がりますよ~とか言っているのではありません。そのために頭に入れているのではありません。
下がる時があるとすれば、下がる時が来たら、下がる時の心理はこういう心理が働くだろうという事、その心理を、イメージするために頭に入れています。それゆえ、その際においては下げが加速するだろうという事を心理面から、イメージしておくという意味です。

第118回寄稿から~これは、前述、以前に、引用させて頂きました、Ponzi Financeさんがシェアしてくださいましたツィートとチャートです。


バブルのステージについて、チャートを持って解説してくださっております。部分引用~{私達がスーバーバブルの「正常に戻る」(非常に異常な)段階にある今、より明白だ。この段階では、バブルを追いかける者の傲慢さが戻ってくる。心に留めておく重要な事は「常に下落の前にプライドが来るってこと」}

それで、このチャート。ブルーの丸で囲んでいるところが「正常に戻る」(非常に異常な)段階です。その後、下に行くに従って、まず、「恐怖」そして、「降伏~パニック売り」そして「絶望」という具合に解説してくださっております。
*このチャート~ブルーの丸で囲んでいるところが「正常に戻る」(非常に異常な)段階~"Return to "normal"です。
以降、下に向かって、Fear「恐怖」、Capitulation~「降伏~パニック売り」、Despair~「絶望」です。

今、じわ~、じわ~の、最初ひとつめの、じわ~という段階くらいで、まだ、このチャートで言うところの「恐怖」のちょっと上くらいのところに立っている、というイメージですかね。

「恐怖」そして、「降伏~パニック売り」そして「絶望」~第118回寄稿から
第118回寄稿から時間が経っていますが、このチャートは有効だと考えておりますので、自分で使用させて頂いております。

まあ、デフレ・デフレーションの足音が聞こえてくる中での前述~「米ISM製造業総合景況指数、3月は46.3%に低下―市場予想下回る」~です。

そして、クレジット(与信・信用)リスクからのクレジット・イベント(クレジット・クランチ(信用収縮))の可能性についてが注目を集めているところで。

クレジット・イベント・リスクとリセッション(景気後退)リスク。
見ておくところはここです。
そして、意識するところは、債務上限問題が解決を見たら、、、、、

P.S. 追伸


僕も、アメリカの一般的な方同様、東部時間4月4日火曜日午後2時15分、その瞬間を待ってきました。もう、気が遠くなるような長~い時間、これまで、ず~っと。
トランプ氏のニューヨーク・マンハッタンでの罪状認否の日時です。
この寄稿で述べて来た、ジョージア州での捜査や、ジャック・スミス特別検察官による連邦捜査、そして、この4月に行われるアメリカの著名女性コラムニスト、E・ジーン・キャロル氏がトランプに強姦されたとしてトランプをニューヨーク州で提訴している民事訴訟、その他、今後、も続くでしょう。
僕は、一貫して、E・ジーン・キャロルさんを、オンライン上で、心で、応援してきました。この民事訴訟には、大変注目しています。

恩赦権限が州知事にあります


裁判で有罪判決を受けた時に、恩赦というのがあるわけです。
連邦法であれば、大統領に、州法であれば、州によってですが、恩赦権限が州知事にあります。うる覚えですみませんが、ニューヨーク州も、僕が記憶する限り、恩赦権限は知事が持っていたと思いますというか推測していますというか、そんな認識をしています、たぶん。
間違っていたら、これはごめんなさいね。ここは、ちょっと、うる覚えで。


ジョージア州は、州知事に恩赦権限はありません。


でも、ジョージア州は、州知事に恩赦権限はありません。
40年以上、連邦及び州で、裁判官をお勤めになってこられた方が、ジョージア州の恩赦権限項目一覧詳細を提示してくださった事が何年か前にあります。

もちろん、これにつきましては、当時、アメリカの法律の専門家もチェックしていました。
ジョージア州の恩赦項目は、どれも、なにひとつ、トランプには該当しません。
僕も、一覧を全部読んで、この目で、それをチェック、確認しました。
ですから、僕は、ジョージア州での起訴を、これを一番注目して、今日も、待っているのです。
この寄稿で、ジョージア州、ジョージア州と述べて来たのは、この頭があってのことです。たぶん、ニューヨーク州の恩赦権限ってニューヨーク州知事が持っていたと思うんだけどなあ~(笑)。

トランプって、自分の悪事を、全て自分がやってきた悪事を、その自分の対象者に映しかえて、相手を非難する。話をすり替える。もう、多くの人が長い年月、見飽きた、聞き飽きた、トランプの常とう手段です。今回ニューヨークでもそうです。

そして、相手に映しかえるため、話をすり替えるために、今回も、暴力を煽るような投稿(のちに削除)や発言を繰り返してきました。トランプ氏のアドバイザーがそれを複数で、止めるように助言しても、助言なんて聞かない人ですからね。

第43回寄稿で述べましたが。
トランプは、Malignant Narcissist(悪性自己愛・自己愛性パーソナリティ障害)とその分野の専門家(心理学者・精神科医)から、言われてきて久しいですからね。
専門家のご指摘を見ておりますと、
・誇大性(grandiosity)~ナルシシストが軽蔑、劣等感、独自性を用いて他人を見る時に発生する、非現実的な優越感。
・パラノイア(paranoia)妄想症~不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想。
・危害を避けようとしている他者に身体的・精神的な危害を加えようとする攻撃行動(aggression)。
この3つが、段階的に拡大すると、補償作用の喪失(decompensation)となり、まさにそれ(decompensation)であるという見地。

まあ、とにかく、ジョージア州ですね。

*政治家による恩赦が及ばないところで、という意味から上記を述べております。


第159回へ続く




最後に …
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!



関連スペース


2023年3月31日 第10回スペース 18分間



2023年3月19日 第9回スペース 17分間


2023年11月27日 第1回スペース 2時間

12月18日 第2回スペース 2時間20分

12月22日 第3回スペース 12分間

12月24日 第4回スペース 20分間

12月30日 第5回スペース 20分間

2023年1月19日 第6回スペース 8分間

2023年2月22日 第7回スペース 18分間

2023年2月25日 第8回スペース 8分間


関連note


第138回~

第1回~第137回

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅


アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?