生きていくということ

3
記事

赦すということ

私は明日、誕生日を迎えて32歳になる。母から虐待を受け、逃げるように結婚し、親元から距離を置いてやっと10年だ。

残念ながら、この10年で母のことを忘れたことは無かった。恐れ、恨み、恋しさ、許し、愛情や憤怒など、本当に色々な感情と一緒に母を想っては苦しみ喘いできた。

誰かのことをこんなに長く思い患ったのはきっと私の人生において、母をおいて他にいないだろう。夫に対して申し訳なく思うほどにはその頻

もっとみる

心の中に住んでいる小さな私の話

人は子どもの自分と納得してさよならができたとき初めて大人になれるのではないだろうか。最近私はそんなことを思うようになった。玩具を買って貰えなくて床を転げ回る子どもがいつの間にか我慢を覚えるとき、それは「転げ回る自分」から上手に卒業できたからじゃないかと思うのだ。初めて一人で着替えができたとき、一人でお留守番ができたとき、一人で買い物ができたとき、今までできなかった自分に「もう大丈夫だよ」と別れを告

もっとみる

毒親の話①

私の母は私のことを正しい意味では愛していない人でした。女性という性別で生まれた私は価値がなく、お金がかかるくせに役に立たない、というのが母の言い分でした。

 とにかく色々なことをされました。幼少期は些細なことで体が浮くほど叩かれたりする体罰。言葉の意味がわかってくる頃には「要らない子」「橋の下から拾ってきた」「弟くんだけでよかったのに」という言葉の攻撃。思春期には洗濯や風呂の制限。高校生の頃には

もっとみる