池田エマ

ただの一般人です

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マガジン

  • 生きていくということ

    私が生きてきて思ったことなど。主に毒親関連の記事になります。

最近の記事

私は今、少なくとも3回は私を殺そうとした母と二人でディズニーランドに行く約束をしている。

タイトル通りの狂気の話なんだけど、良かったら私の悩みを聞いて貰えないだろうか。 私の母親はいわゆる「毒親」というやつで、私は運良く幼少期をサバイブしてしまった被虐待児である。どのくらいの毒親加減かと言うと、暴力以外が虐待と認められなかった平成初期に母の言動だけで病院への保護入院が決まったレベルの毒親加減である。私はそこで小児の精神科というやつに入院し、虐待という認定を受け色々な検査やカウンセリングを受ける日々を過ごした。当時は虐待=児相に保護、という公式が機能しておらず、小

    • 久しぶりに親に連絡したら「人生にひとつもいい事がなかったから終活する」と言われた話

      先日のことだ。私の仕事関係のことで久しぶりに母親と連絡をとった。 私の母親と言う人は不幸という環境と性格的なものからくる言動のせいで、とにかく人に恵まれない人生を爆走中の人である。かく言う私も様々な理由から連絡を控えていた一人ではあるが、とにかく孤独な人生だと思う。 母と連絡をとったとき、母の機嫌は割といい方だった。機嫌が悪い時は愚痴や嫌味を連発する母だが、機嫌がいい時は私のことをべた褒めする極端な母である。私がしっかり生活できていることに対する賞賛を母から受けているとき

      • 無題

        このnoteというものを使い始めて数ヶ月。なにか望んでいた訳では無いけれど、思った以上に私の書いた記事に興味を示してくれる人は少なかった。「そりゃあそうか」と今なら思う。 この世界にはたくさんの人がいて、劇的な人生を送っている人、文章が上手い人、話題が豊富な人など、とにかく目を引くクリエイターがたくさんいる。その中で私が書くのは自分の人生について…つまり、虐待と鬱と不幸の記録だ。そりゃあ読まれない。読んでも楽しくない。題材からして失敗している。 実はつい先日、わりと本気で

        • 赦すということ

          私は明日、誕生日を迎えて32歳になる。母から虐待を受け、逃げるように結婚し、親元から距離を置いてやっと10年だ。 残念ながら、この10年で母のことを忘れたことは無かった。恐れ、恨み、恋しさ、許し、愛情や憤怒など、本当に色々な感情と一緒に母を想っては苦しみ喘いできた。 誰かのことをこんなに長く思い患ったのはきっと私の人生において、母をおいて他にいないだろう。夫に対して申し訳なく思うほどにはその頻度は多く、込み上げる感情の温度は底冷えするような冷たいものでありながら情熱的だっ

        私は今、少なくとも3回は私を殺そうとした母と二人でディズニーランドに行く約束をしている。

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        • 生きていくということ
          4本

        記事

          心の中に住んでいる小さな私の話

          人は子どもの自分と納得してさよならができたとき初めて大人になれるのではないだろうか。最近私はそんなことを思うようになった。玩具を買って貰えなくて床を転げ回る子どもがいつの間にか我慢を覚えるとき、それは「転げ回る自分」から上手に卒業できたからじゃないかと思うのだ。初めて一人で着替えができたとき、一人でお留守番ができたとき、一人で買い物ができたとき、今までできなかった自分に「もう大丈夫だよ」と別れを告げて一歩前に進んでいく。この繰り返しが大人になるということだと私は思う。 じゃ

          心の中に住んでいる小さな私の話

          居場所の話

          8月31日という日は学生にとっては特別な日だ。その特別は人によって受ける感情が異なる。友達と会えるのが待ち遠しい人、休みが終わるのが寂しい人、宿題が終わっていなくて焦ってる人、それから明日からの憂鬱に思い悩んでいる人。それぞれの思いを胸にその日を過ごすのだ。 私はもういい歳の大人だけれど、学生の頃は8月31日がとても怖かった。怖かった、とだけ言うと少し語弊があるけれど、不安や安堵や恐怖やプレッシャーがずっと胸の奥にこびりついていて、一日中暗い顔をしていたかもしれない。 学

          居場所の話

          毒親の話①

          私の母は私のことを正しい意味では愛していない人でした。女性という性別で生まれた私は価値がなく、お金がかかるくせに役に立たない、というのが母の言い分でした。 とにかく色々なことをされました。幼少期は些細なことで体が浮くほど叩かれたりする体罰。言葉の意味がわかってくる頃には「要らない子」「橋の下から拾ってきた」「弟くんだけでよかったのに」という言葉の攻撃。思春期には洗濯や風呂の制限。高校生の頃には、ここには書きにくい性的なことや、基本的な健康問題のネグレクトのようなもの。こ

          毒親の話①

          安楽死の話

          最近競馬界の英雄ディープインパクトが亡くなったという報道を見ました。その名前は競馬に詳しくない人でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。Twitterでも大いに話題になっていました。話題になった背景にはディープインパクトの死因も関係していると思います。そう、安楽死です。 動物の安楽死と聞くとやっぱり人間の身勝手な行いだと思う方が多いのかもしれません。そういうコメントもたくさん拝見しました。治療すればいい、なにも殺すことはない。そう考える方が多いように思います。 で

          安楽死の話

          多様性の話

          多様性という言葉。最近よく聞くようになったように思います。昭和の時代にはなかった価値観かも知れません。平成から色々な人がいることが知られ始め令和になった今年より、LGBTや様々な気質、病気等、議論されることも増えたと思います。 では多様性ってどんなものかわかりますか? これは私の考え方ですが、多様性とは「多数決で決める場面での少数派意見」のようなものだと思っています。 日本人は「普通」や「流行」が大好きですよね。会話の中で「普通は」という言葉を使ったことがない人はいない

          多様性の話

          人の死を悲しむ気持ちの話

          誰かの死を悲しむためには健康的な心の「悲しみ許容量」が必要なのだと最近痛感しています。 最近話題になった某アニメ会社の事件ですが、世界中が悲しみに包まれるなか、私はなんだか取り残されたような気持ちでニュースを見ていました。 私はそのアニメ会社の制作したとあるアニメが大好きで、去年ハマってからTwitterの専用アカウントを作り、毎日のようにファンアートやら創作をし、DVDを全巻揃え、グッズを買って、イベントがあれば馳せ参じるような日々を送っていました。本当に毎日が楽しくて

          人の死を悲しむ気持ちの話

          匿名ツールの話

          最近のSNSは色々物騒だと思っています。私は廃人とも言えそうなぐらいTwitterばかりやっている人なのですが、捨て垢や匿名ツールでお手軽に誰かを攻撃できるようで、時々炎上したり俗に言う「学級会」というやつが開かれたりして、穏やかじゃない光景をよく見かけます。 まず、明らかに攻撃的な匿名のツイートは無視するに限ると思っています。なぜなら彼ら彼女らはとにかく「人が傷付くところが見たい」もしくは「被害者が自分の望むままに行動を変えて欲しい」と思っているからです。 正直、

          匿名ツールの話