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無題

このnoteというものを使い始めて数ヶ月。なにか望んでいた訳では無いけれど、思った以上に私の書いた記事に興味を示してくれる人は少なかった。「そりゃあそうか」と今なら思う。

この世界にはたくさんの人がいて、劇的な人生を送っている人、文章が上手い人、話題が豊富な人など、とにかく目を引くクリエイターがたくさんいる。その中で私が書くのは自分の人生について…つまり、虐待と鬱と不幸の記録だ。そりゃあ読まれない。読んでも楽しくない。題材からして失敗している。

実はつい先日、わりと本気で自殺を図ろうとした。詳細は伏せるけど、わりと本気だったし勝算もあった。だけどちょっとだけ思い残すことがあり、思い残しを解消しようとしているうちに夫が帰ってきてしまった。とても間抜けな話なんだけど、そういう失敗は今回が初めてではない。

人生で初めて死にたいと思ったのは中学生ぐらいの頃だったと思う。私の母親は私が中学生になったぐらいから私のことをストレスのゴミ箱にし始めた。この頃からあからさまに私への当たりが強くなり、何をしてもヒステリックに怒鳴られて私は参っていたのだ。

未成年の子供にとって親は神様のような存在だ。その神様が自分のことを否定し続け、挙句毎日罵倒してくるのだから、少しずつ摩耗した心が悲鳴を上げるのは当然の結果だったように思う。

初めて自傷行為をしたのは高校生の頃だったと思う。リストカットというものに手を出した。これはどういう心情で切ったのか曖昧で、ただ初回はうっすらとしか傷がつかず、その割には痛くてガッカリした気がする。思う、とか気がする、という単語が多いのは私が学生時代の記憶を自分で封印してしまい、思い出すのが難しい状態にあるせいだ。それでもうっすらと思い出す私という少女は、それからも自傷行為を辞めることはなかった。今でも私の左手手首は切り傷の傷跡だらけだ。

初めて自殺未遂をしたのは大学に進学して一人暮らしを始めたあたりだったと思う。精神的に参っていた私は精神的に参っていた友人とお酒をめちゃくちゃに飲み、その状態で風邪薬かなにかを一瓶飲み干した。私は意識不明になり動かなくなって、焦った友人がどこかに連絡して病院に運び込まれ一命を取り留めてしまった。友人の裏切りにびっくりしつつ、別に彼女を責めたりしなかった。「死んじゃおうか」と言い出したのは彼女だったけど、本気にしちゃった私が間抜けということで。

次に覚えてる自傷行為は実家でのことだ。自殺未遂のことがあり、私は大学を休学して実家に強制送還されていた。母親に毎日詰られながら過ごす毎日は地獄で、日々死んだ方が楽になれると信じて疑わなかった。すごく疲れていて、気付けば精神科から処方された薬を1ヶ月分ぐらい飲んでいた。自分の身体のことも、これから先の未来のこともどうでも良くて、ただ楽になりたかった。

薬を飲んで意識がふわふわしてきたとき、なんと母が私の自室に現れた。私の自室は鍵がかからない構造で、母が勝手に出入りするのは日常茶飯事だった。母が机の上に置きっぱなしの空になった薬のシートを見て私に聞いた。「飲んだの?」私は頷くかなにかで肯定したのだと思う。それを見た母は鬼の形相で私にこう言った。「それはお母さんへの当てつけなの!?」私はそのときどう思ったのか覚えていない。意識を失って、たっぷり時間が経ったあとで目を覚ますと、自室のベッドにいた。この時「母は私が死んでも構わない」という気持ちが芽生え、消えなくなった。

その後も数回自殺未遂はしているのだけど、いつも色々うまくいかずに今に至っている。今は死ぬ時じゃないのだろうなぁ、なんてことをぼんやり思いながら今も生きてしまっている。

そういえば遺書を書いたことは今までなかった。私が何を思い、何を苦痛として命を断つのか。そういうものを普通は用意するらしい。突然死んだら警察の人も事件性がないか調べなければいけないらしいので、遺書があった方が「これは絶対自殺です」という証明になっていいのかもね。

個人的には遺書を書いたところで私の意思など誰にも伝わらないと思っている。このnoteと一緒で、誰にだって大切な人がたくさんいて、そのひとりひとりの心情を汲み取って理解する余裕などないのだと思っているからだ。例えば私がこれから自殺したとしたら、このnoteを読んだ人は母のせいだと思うだろう。でもきっとこれから私が自殺したとするなら、それは母のせいじゃない。私という人間が歩んできた過去から想像される、これからの未来を検討した結果、そこに絶望があり幸福よりも多かった。そんな理由になるだろう。

それでも万が一、私がどうして自殺したのか興味を持った人に向けて、なにか残すとしたらこのnoteになるのだと思う。色々やりたい気持ちはあったが、多分無理だから。遺書としてこのnoteを書き綴っていこうと思う。

今年はなんとか生き延びる予定です。

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