鶯千恭子(おうちきょうこ)

人生100年時代の人育ては財産。変化の激しい時代は知識で安心の補強を。子ども&…

鶯千恭子(おうちきょうこ)

人生100年時代の人育ては財産。変化の激しい時代は知識で安心の補強を。子ども&大人の”心育て”専門家育成(家族成育カウンセラー)に奮闘中。たくさんの「大丈夫」を根拠を持って伝えたい。一般社団法人家族支援研究機構代表理事⇨https://sfr-syadan.org

マガジン

  • からだと脳の不思議【エビデンス型育児】

    子どもの特性を知って、上手に育ててあげるための知恵をお届けします。生まれ持つ特性は宝物!その宝物を「生きる武器」に育ててあげればいいのです。子どもの持つ特性を歪めて見ないで、魅力に仕上げてあげてください。

  • 心育てのプロを目指す【家族成育カウンセラー】

    幼少期の愛着形成は、人格を形作り、後の人生の歩み方に深く影響を与える、大変重要なプロセスです。安定感に満ちた愛着は、傍にいる大人との心地よい感情の響き合いが欠かせません。そして、それは家族というユニットが健康に機能することで促されます。子どもだけでなく、夫婦や家族が幸せに満たされているかという視点を持ち、関わっていけるプロを育てる活動をしています。【家族支援マイスター養成講座受講受付中】

  • 人のつくられ方を科学する【性格・個性】

    パーソナリティとは考え方や行動を特徴づける一貫した傾向のことで、ペルソナ(仮面)を語源に持ちます。生まれ持つ気質+後天的に作られた性格+能力の複合体と考えられることが多いです。ある意味、人格は気質を活用して環境適応し続けた結果の生き延びのカタチなのかも知れません。

  • 50歳からの幸せ脳育て

    人生100年時代といわれる今、50歳は折り返し地点。 子どもも育ち上がり、自分のために使える時間が一気に増え、残された人生を豊かに生き切ることを目的に据え、もう一度自分の人生をじっくりと考える大事な分岐点でもあるのです。 誰かのために、家族のために、そう頑張ってきた50代が、今度は自分のために残された時間をデザインするのです。 豊かな人生をデザインするためには、「幸せとは?」「死とは?」「老いとは?」「愛とは?」など、たくさんの哲学が必要です。 なぜなら、自分の人生を自分でデザインするのですから、自分の判断でたくさんの選択をしていかなければなりません。 「選ぶ」「判断する」ためには、軸が必要です。 その軸づくりを少しでも楽しんでいただけたらと思います。

  • 感情取説マガジン

    人はそれぞれに固有の【感情取説】を持ちます。 感情の取り扱いが苦手な人は、単純に”自分の感情の性質”を知らないだけ。 つまり「どんな場面で」「不安感情がどれくらいの強さで湧き起こり」「どのように鎮めているか」というパターンを持ち、それが自分や周りの人にとってどんなに非効率であっても、効果的だと一度記憶してしまった場合、つい、くり返してしまうのです。 感情の持つ性質を知り、自分が知らず知らずに身に付けた感情処理パターンに気づけたら、もっと効率的な、新しい取り扱い方を学習することができるのです。 人生を豊かにするための【感情取説】をぜひ知ってください。 きっと何かが変わります。 ご自分の人生が、そして、大切な家族が、幸せに包まれることを応援していきたいです。

最近の記事

  • 固定された記事

親密な関係が苦手な回避型社会

人間関係の築き方は、人それぞれです。 これって遺伝?それとも環境? いろいろと意見が分かれるところですが、大方”双方が影響しながら発達する”という考え方に落ち着いています。 ところが、環境の変化がこれだけ激しい現代。 人間関係はどんな傾向を生むのでしょう。 とても気になるところです。 そこで今回は、”環境の変化が人間関係に及ぼす影響”を中心に考えてみたいと思います。 親密な関係を避ける「回避型」が急増⁈よく耳にするのは、現代は親密な人間関係が苦手な人が増えているということ。

    • ほめ方・叱り方

      私のところには「叱り方がわからないんです」という声がよく届きます。 そして、それと同じくらい「ほめ方がわかりません」という声も届きます。 なので今回は、ほめ方・叱り方のコツについて記しておくことにしますね。 支援者の方だけでなく、子育て中の方もぜひ参考にしてみてください。 叱る時の心得 まず初めに、叱る前にぜひ心得ておいて欲しいことがあります。それは「叱るとは相手を不快にさせること」だという認識を持つことです。なぜなら、子どもの要求に対して「NO!」を提示し、気持ちにブレ

      • 情緒的利用可能性

        「情緒的利用可能性」という言葉をご存知ですか? これは、子どもが不安に襲われた時に、そばにいる親を頼りたいと思うかどうかという、あくまでも子ども側から見た判断指標です。 この言葉が生まれる背景には、ちょっとした経緯があるので、それを簡単に説明しましよう。 かつて愛着形成に関する研究がありました。 子どもが愛着を形成する際、親のどんな要素が最も重要な鍵を握るのかをエインスワースらが研究をしたのです。 その時に立てた仮説指標は4つ。 1.「敏感性」か「鈍感性」か 2.「協調

        • 共同体感覚

          祭りの季節です。 祭りには不思議な力があります。 一つはリズム。 「わっしょい、わっしょい」もあれば「せや、せや」もある。 地域によって声かけが違うのですが、共通しているのがリズムです。 速さでいえば、1秒間に2回のリズムでしょうか。 このリズムには、不思議な力が秘められているのをご存知でしょうか? 人間のからだに1秒間に2回の速さのリズムを刻むと、安心感をもたらすセロトニンが放出するというのです。 このことを発表されたのは「セロトニン研究」の第一人者である東邦大学の有田

        • 固定された記事

        親密な関係が苦手な回避型社会

        マガジン

        • からだと脳の不思議【エビデンス型育児】
          鶯千恭子(おうちきょうこ)
        • 心育てのプロを目指す【家族成育カウンセラー】
          鶯千恭子(おうちきょうこ)
        • 人のつくられ方を科学する【性格・個性】
          鶯千恭子(おうちきょうこ)
        • 50歳からの幸せ脳育て
          鶯千恭子(おうちきょうこ)
        • 感情取説マガジン
          鶯千恭子(おうちきょうこ)
        • 子育てワンポイント
          鶯千恭子(おうちきょうこ)

        記事

          虚言癖

          嘘をつくのがやめられない癖を虚言癖(きょげんへき)といいます。 本人は嘘をつくのをやめたいと思っているのですが、ついつい嘘をついてしまうというちょっと変な癖です。 「え?嫌なら嘘をつかなければいいじゃない」と思うかもしれませんが、それがなかなか難しいのです。最初は小さな嘘だったものが、その嘘がバレないようにするために、更なる嘘をついてしまうという厄介な性質です。 今回は、そんな変わった癖を持つ人について考えてみたいと思います。 嘘の共通点嘘がやめられないとはどういうこと

          情動恐怖症

          情動恐怖症とは、感情をそのまま表現することを苦手とする人のことを指します。感情がないわけではありません。ただ、感情を表現することに、ある種の罪悪感や不安が襲ってくるため、無意識にブレーキをかけてしまうのです。 日々感情豊かに生きている人にとっては、想像がつかないことかもしれませんね。でも情動恐怖症という概念を知ると、人が生きていく上で大切なもの(感じ方・感情表現の方法・考えのすすめ方・価値観など)が、学習によって身につけることに驚かされます。 情動の誤ったレッスン情動恐怖

          発達性トラウマ

          「発達性トラウマ」という言葉を耳にすることが増えてきました。 この言葉は、ベッセル・ヴァン・デア・コークさんというオランダ出身の精神科医が提唱した言葉です。ただ正式な診断名ではありません。ですが、この考え方は、多くの人の苦しみを紐解く役割を果たしているなと感じています。今回はこの「発達性トラウマ」について解説してみたいと思います。 トラウマの分類トラウマというと、思いつくのがPTSDという診断名ではないでしょうか? 似たようなイメージを持つと思いますが、この二つの関係性は「

          無性に活字を見たかったという娘

          先週、途中で娘が合流し軽井沢で週末を過ごしました。 近くにいいお湯が出る湯治場として有名な鹿教湯温泉に向かう道中のこと。 娘のカミングアウトが始まりました。 幼少期から本好きだった彼女は、あの頃、無性に活字を見たくて、食品のラベルや瓶の底に書かれている文字も読んでいたというのです。 えー!!!そうだったの??? 初めての告白でした。 本好きにさせたくて、というより、本を読める子にしたかったというのが正解かな。人生で経験できることには限りがあるけれど、いろんな人の経験や知恵

          無性に活字を見たかったという娘

          感じやすさを武器にする

          皆さんは感じやすい方ですか? 私は自分のことをとても感じやすい人間だと思っています。 生まれつき+育ち+経験値の部分でそうなっていると思っています。 生まれつきの部分いえば、小さい時から「あなたは感受性の強い子だ」とよく言われ続けてきたことがあげられます。 母を始め、周囲の大人たちがいつも私を見てそう言うので、学校に上がる前の幼い私は「感受性」という言葉を真っ先に覚えたくらいですから。 感覚がどれも敏感で、今では特に色や匂いには強く影響されるなと思っています。 育ちの部分

          感じやすさを武器にする

          自分の感情に気づかない人は他人の感情に気づかない

          人の感情に気づかない人がいます。 感じにくいわけじゃないのです。 感情はあるのです。 むしろありすぎるくらいある。 それなのに、他人の気持ちに気づかない。 こういうタイプの人について心模様を理解し、関わり方を考えてみたいと思います。 感じやすいのに気づかない ちょっと不思議な感じがしますよね。 敏感なのに気づかないなんて。 そんなことあるのかな?と思うかもしれませんが、あるんです。 敏感ということは「感じやすい」のです。 ところが、自分の感情に疎いといいますか…自分の感情

          自分の感情に気づかない人は他人の感情に気づかない

          All is well〜きっとうまくいく〜

          「楽しむことだよ」 息子に言われてハッとしました。 資格取得のため、受験勉強に明け暮れる日々。 試験日が刻々と迫ってくるなんとも言えない緊迫感に、年甲斐もなく焦る、焦る… たしか遠く遥か昔に経験したことのある感覚です。 しかも、今は記憶力の衰えを痛いほど感じる年齢になっており、とてつもないハンディを負っていることを身にしみて感じ、少し弱気になっていました。 「楽しむことだよ」 そんな母親の姿を見て、彼はそう優しく声をかけてくれました。 息子は希望の大学に進めず、浪人を

          All is well〜きっとうまくいく〜

          相手の話を聞こうよ

          時折こんな相談を受けることがあります。 「あの人、どういうつもりなのか。なんであんな態度をとるのか理解できない」とか、「あのお母さん平気そうな様子で、子どもが心配じゃないのかしら?」とか。 相談の相手は、保護者からだったり、先生からだったり。 私の意見は「直接聞いてみればいいじゃないですか?」です。でも大抵の場合は、こう返されます。 「聞いてみたんです」 「でもはっきり言わないんです」 「”別に”とか、”大丈夫です”とか、全く真意が掴めない」って。 この場合の私の意見は

          イノベーションの嘘とホント

          世の中はイノベーションが大ブーム。 でも勘違いしている人が結構いる。 そもそもイノベーションは 価値観がひっくり返ることを指す。 大衆は全く気づいていないけど 本質を突いているから みんなが欲しがる。 常識的な人からは 決して生まれないシロモノ。 努力で生み出せるものでもない。 それがイノベーション。 まわりの目なんか気にしない。 堂々と我が道を行く すべて真逆の反逆児を面白がる という環境を与えられた時に 産声をあげるんだ。 ◉◉◉◉◉◉◉◉ ビジネスの世界で

          イノベーションの嘘とホント

          「共感」=「優しさ」ではなかった⁈

          今は「共感力」がとても大切だといわれる時代です。 社会性のベースは共感力だから、人とつながって生きていくためには、共感力を育てなくちゃいけない!と盛んに言われているのです。 ところが先日、共感力の意外な一面を知りました。 共感力が高い人が、必ずしも「優しい」わけじゃない、という記事を見たのです。 「別冊日経サイエンス孤独と共感・脳科学で知る心の世界」より 共感力を鍛えれば、相手の気持ちがわかる、心優しい人になり、チームワークも育つのだろうと思っていたので、とても意外でした

          「共感」=「優しさ」ではなかった⁈

          保育士虐待の事件を受けて

          <保育士さんが逮捕???> 衝撃的なニュースでした。 なぜなら今の私がいるのは 保育士さんのおかげだと思っていたからです。 現在、医師として奮闘している娘が まだ赤ちゃんだった頃 働く母親は今ほど浸透していなくて 周囲からは「かわいそうに…」 という嵐が吹き荒れていました。 初めての集団生活に なかなかなじめなかった娘は 頻繁に熱を出していました。 呼び出しのコールが 携帯に届くたびに緊張が走り 手早く仕事を片付け 職場で頭を下げ クライアントに謝りの連絡をし タクシーに

          保育士虐待の事件を受けて

          あなたが生まれた日のこと

          成長するということは、できなかった事ができるようになること。 知らない場所で、これまで出会うことのなかったタイプの人と出会い、やったことのない事をやってみる。無我夢中になる中で、気付いたら成長していた、ということなんだと思います。 だから、子どもは成長のプロ。 大人顔負けのチャレンジャーなのです。 成長のプロであり続けるためには、栄養補給が必要です。 効果的な補給の方法がありますので、ご紹介しておきたいと思います。 物語「あなたが生まれた日」を語る まず、ママのお腹が

          あなたが生まれた日のこと