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キーワードは「どれだけ楽しませられるか」島体験で知った本当に大切なこと。

「価値観を変えられるような場所に行きたくて」
東京の大学を卒業し、参画した大人の島体験。彼女の過ごした3か月とは?

島根県の離島、隠岐島前地域で大人の島留学・島体験に参画した皆さんの来島前・来島後、そしてこれからについてお届けする「私、島で働く。」

来島のきっかけから島での仕事・暮らし、自分自身の変化など
1人1人のストーリーをお届けしています

R6年度大人の島体験4‐6月生として西ノ島に来島。

西ノ島町観光協会でR6年度から始まったプロジェクト「島の観光×まちづくり」の一員として働いていた畠田真衣さんにお話を伺いました。

畠田真衣さん 
取材当時22歳 神戸市出身

価値観を変えられる場所を探して

今年の10月に東京の会社に入社することになって、それまで何しようか考えていたら、友達が「隠岐の島旅行行ったらいいよ」って言ってくれて。隠岐の島のことを検索したら、その次の日にインスタの広告に大人の島留学が出てきました。

当時の自分は「このまま東京に住んでていいのかな」とか、これから上がるか脱落するかの世界に入って、お仕事を頑張って仮に上司に認めてもらったとしても、「その先に何が残るんだろう」って考え始めてしまって。一旦自分を叩き直したいなって思っていたから「絶対これだ!」と思って大人の島体験に参加しました。

西ノ島を選んだ理由は、大人の島留学生が多すぎなくてちょうどいい規模だなと思って。あとは、人の暮らしにもともと興味があったから観光定住課のお仕事に惹かれて。

コーディネーターの方に面談でそのことを伝えたら「観光プロジェクトがいいんじゃない?」と言ってくださって、あまり仕事内容を聞かないまま「私ができることならなんでもやります!」という感じで決まりました。

どれだけ認められるかではなく、どれだけ楽しませられるか。

でも実際観光協会で働いてみて、SNS運用とかイベントの企画とか、スケールが大きかったり、スパンが長かったりする仕事が多くて。

観光プロジェクトのミーティングの時に、島留学生のみんなが「自分の仕事こうしていきたいです!」「もう実際に動いてます!」って楽しそうに話していて。

体験生で3か月間しかないから、「私はその隙間にある細かい仕事をやっていくしかないのかな、私がやりたかったことできないかもしれない」って思ってしまって。「どうしよう、どうしよう」っていうのを前までは抱えていました。でも今は結構ハッピー(笑)

送別会の写真

最初は、「観光協会の偉い人にどれだけ認められるか」「自分がどれだけインパクトがある存在になれるか」とか考えていたけれど、結局1番最後に行きつく人は「消費者」とか「観光客」なんだって。というのも近藤さん(大人の島留学のコーディネーター)がそれに気づかせてくれて。

島体験生に観光客目線で西ノ島を巡ってもらう研修を考案して、私が考えたモデルコースを近藤さんに見せたら笑われてしまって。(笑)

「観光ってお客さんをどう楽しませるかってとこじゃないの?もっとわくわくさせないとなんじゃない?」と言われて、完全に自分は時間稼ぎで条件に当てはめただけのモデルコースを組んでたから「自分ダメだったな」って気づいて。

やっとそこで「お客さんをどう楽しませるか」にフォーカスが当てられて、お仕事のやりがいを感じるようになりました。

お客さんを想いながら。観光を通して仲間と繋がった3か月。

観光プロジェクトのみんなが本当に大好き(笑)常に私の3個ぐらい進んだ思考をしている子。企画を立てて実行させる力と人を巻き込む力がある子。いつも純粋に気になったこと、直した方がいいことをため込まずに言ってくれる子。みんなが前進していくところを最後見落としがないかなって見ながら進んでくれる子。みんなとだと議論が円滑に進む気がしてて。

「同年代にこんなに素敵な子がいるんだ」って、すごい希望が持てるというか。「みんな観光でお客さんを楽しませたいっていう一点をみて仕事してるんだな」っていうのが嬉しくて。

「あの時あの子、こういう感じで進めてたな」って、みんなのいいところを自分にも活かしてみるのは意識してるかな。そこはこれからもずっと覚えておきたいなって思います。

観光プロジェクトのメンバー

島民の方から教えてもらったこと

最近仲良くさせていただいている近所の方がいて。ある日突然家に来てくださって、ふきのおかずをいただいたり、夏みかんをいただいたりしてたんだけど、名前を伺っても教えて貰えなくて。「お返しあげます!」って言っても断られて帰ってしまうっていうのを毎回繰り返していたんだよね。結局4、5回目の時にお名前は聞けたんだけど(笑)

それで今日嬉しかったことがあって。朝散歩してたらその方とすれ違って「今日あなたに会えたからラッキーだわ」って言ってくださって。「すごい仲良くなれた!」って思いました。

昔の自分は「新しいコミュニティに積極的に入るパワフルさを持ちたい」って思っていたんだけど、表面的に仲良くなる人を増やすことはその人に対して失礼だし、「結局いい関係性を作れない」ってこの島体験で気づきました。そこはこれからの自分の関係性作りのところで意識していきたいです。

いただいたふきのおかずを使ったお弁当

島で暮らして変化した「場所」へのこだわり

神戸出身だからこそ、東京中心な世の中に対して「なんだよ東京って、日本の古都は京都だぞ!」って思っていたし、妬んでるというか複雑な感情を抱えてて(笑)

でも大学で東京に行くことになって、結局なんだかんだ楽しんでる自分もいたりとか、でも東京を否定しないと自分の大好きな地元の神戸が否定される気もして。

神戸での写真

そんなことを考えていたんだけど、西ノ島は完全に違う土俵で戦ってる。東京は便利だけど、あそこまでの便利さは別に必要じゃない。私もここで「不便だな」って思ったことが本当になくて。本当にこの生活は豊かで。だから、西ノ島の人って東京の便利さに張り合うことがないのかなって。「星がきれいだよね、海がきれいだよね。」っていう別のところに着目してる。

島で暮らして結構すぐの段階で「全然ここで暮らせるじゃん」って思いました。「東京もよければ神戸もいいし、西ノ島もいいんだな」って。だから人生の選択肢として「島暮らし」が入ってきやすくなったなって感じますね。

「仕事をするために生きる」のではなくて「生きるための仕事」というスタンスは崩さないように。「自分がなんのために生きているのか」島を離れても大切なことは見失わないようにしたいです。

(R6年度大人の島留学生:中島)

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