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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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2022年12月の記事一覧

ねえ、知ってた? 世の中の10人に8人が、他人と比べて自分は不幸だと思い込んでいるっ…

 天を仰いで幸せを見上げているから、手が届かないって思い込んでいるんだね。希望も夢も星も…

ゆく歳、くる歳。

 また年が暮れていく。昨今は新年の朝日が昇っても、暮れていくのがやたらと早い。ゆく年が毎…

時間よ止まれ?

『時間よ止まれ』という歌があった。歌ったのは誰だったか。  年末年始の休みを控え、さて、…

ある職人の選択。

 人には自己肯定感の獲得欲求があり、潜在的に目立つような言動を発動することにより人から認…

婚活援助プログラム《素敵な人を》

『「はい」をタップすると、婚活援助の自動プログラムが起動します。これまでの婚活アプリと違…

願いはいつだって自己中。

 世界平和を願おうが、願いの始まりはいつだって自分基軸。大事なのは、願いがつながること。…

鎧か槍か。

「まるで映画を見ているようだったよ。垂れこめていた雨雲が蒸発したようにすこんと宙まで抜けた雨上がりの青空に、チヌークと呼ばれるタンデムローターの陸自の輸送ヘリコプターCH-47JA二機編隊が糸で引かれたように飛んでいる、その先陣の一機に、猛スピードで突っ込んできたミサイルみたいなものが飛行方向左側どてっ腹にめり込んだ。息を飲む間もなく機体は大空に赤黄の閃光を走らせ、片側の浮力を失くす。直後に爆発が起こり、機体を包み込んだかと思うと、たちまち地面に落ちていった。その日スタジオに

聖夜。性夜。

 クリスマスがくると思い出す。仏教の尊師に、娘さんとどのようにクリスマスを過ごすのか、立…

世界は脱皮前?

 止まぬ侵略に、高まる核の脅威、勝手な解釈の押し付け、失われた30年、そして超インフレ。タ…

老いらくの愛。

 やっぱ最後は、家族に向けたり達観から滲みでる寛容な愛じゃなく、もっと個人的で盲目的な、…

恐怖のツンデレ商法。

 とんでもないツンデレの営業に出会った。商いの風上にも置けない容赦のなさだった。クラフト…

季節を嗅ぐ。

 昨夜遅く、閉ざして闇に沈んだ明治神宮の原宿口に差しかかろうとしたあたりで、晩秋が別れを…

実らぬ恋の物語。

 目をぱっと見開き、両口角をきゅっと上げる。接客の基本。好みの男なら、目の見開き具合を強…

こんな人生の終わり方。

 やりたかったことが実現できてよかったと言って閉じる人生を送りたい。いつか実現できると思っていた夢を最後のほうで叶えられたら、そりゃ、素晴らしい人生だったと言えると思う。  夢は最後のほうの終点間近で叶うのがいい。途中、挫折や諦観のカーテンに遮られたっていい。むしろ遮られたほうがいい。難関は超えてこそ歓喜に磨きがかかる。  後悔もいっぱいしたほうがいい。後悔のチリが積もって山と化していても、乗り越えていったほうが、乗り越える山がない人生よりよっぽどいい。濃厚にして芳醇に仕上が