こんな人生の終わり方。
やりたかったことが実現できてよかったと言って閉じる人生を送りたい。いつか実現できると思っていた夢を最後のほうで叶えられたら、そりゃ、素晴らしい人生だったと言えると思う。
夢は最後のほうの終点間近で叶うのがいい。途中、挫折や諦観のカーテンに遮られたっていい。むしろ遮られたほうがいい。難関は超えてこそ歓喜に磨きがかかる。
後悔もいっぱいしたほうがいい。後悔のチリが積もって山と化していても、乗り越えていったほうが、乗り越える山がない人生よりよっぽどいい。濃厚にして芳醇に仕上がる。
夢に対し本気で対峙すべきだったと繰り返し気を落としていけばいい。早くに手を打つべきだったと、後悔を吐露しちゃえばいい。楽にもなるし決意も固まる。
それに、もう気がついているんでしょ? どれだけ早く着手していたって、あの時だったら時期尚早だったってことに。今が適材適時の満潮時、潮時だってことにね。
最後の最後に夢が叶うのがいちばん。新たな夢をこさえる意味は消え、幸せ顔で幕を引ける。
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