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街道ロングライド夫婦・日光街道をゆく(DAY2・執念を感じた初めての日光東照宮)

こんにちは。或るサー夫婦の「ツマ」です。

私達夫婦は、ハネムーンで中山道600kmを自転車で走破しました。

愛情アリ、号泣アリ、の自転車旅をまとめた記事は私達のアカウントで一番の人気を誇っています(ありがとうございます!)。

街道ロングライドがすっかり代名詞になった私たちです(?)ので、ツマの私はこんな妄想を繰り広げております。

「5街道制覇・・・しちゃう?」

中山道は終了したので、残るは東海道、甲州街道、日光街道、そして奥州街道の4つ。

まずは関東から気軽に行ける「日光街道」にチャレンジ!
宇都宮に泊まる1泊2日コースで走ってきました。

街道ロングライド夫婦・日光街道をゆく(DAY1・旅の計画は慎重に)の続きです。

I. りんごの丸かじり

昨日は110km走ってなお2:00過ぎまでカラオケ大会に興じた私達。
朝はゆっくりしたい気持ちではありますが、今日は宇都宮から日光まで自転車で向かい、世界遺産である東照宮を見学してから埼玉の自宅まで帰らなければなりません。

というわけで、8:00に完全起床。
朝食は宿泊費に含まれているルームサービスをとるべく内線でナポリタンを2つ注文すると、5分ほどで部屋のチャイムが鳴りました。

すぐに扉を開けると、そこには誰もおらず、ナポリタンは入り口脇にある台に置かれていました。

客との対面は必要最低限にとどめる・・・これはいまの世情に合わせたものというわけではなく、客のプライベートに協力配慮したラ〇ホならではのサービスではないか、と思いました。

ちなみに、宿泊費の支払いも部屋の中にある機械によるカード決済。
ことごとくセルフサービスなのでした。

10:00 出発。
国道119号線沿いを1時間ほど走ると「りんご販売」の旗がはためいているのが目に入ります。

私の後ろをついてきているオットが「次にりんごを売っているところがあれば寄ろう。」と声をかけてきたので、そこから数十メートル先の道路の反対側にあったりんごの直売所に立ち寄ります。

しかしそこではまとめ売りしかなく、1個売りは先ほど私達が通り過ぎた直売所で売っているとのことだったので、Uターンして引き返しました。

柴田農園に到着。
店先に掲げられた看板に書かれた「しばた」の文字とりんごの絵は手書きならではの温かみがあって可愛らしい。

私達はりんごを1つだけ買ってその場で食べようと思っていたのですが、この直売所ではとても立派なりんごの2つ売りからでした。

どうしようかと二人で迷っていると、お店のおかあさんが裏から手頃なサイズのりんごを手に取って、1つ売りでいいよ、と提案してくれます。

しかし目の前のりんごがとても美味しそうだったので、結局、大きなりんご2個セットを購入しました。

その場で二人で1つを丸かじり。ワイルドだろ~?
蜜たっぷりの甘いりんごを食べて元気が出ました。

りんご直売所「しばた」
店の裏にはりんご農園

II. 蕎麦屋さんの自家製プリン

ひたすらまっすぐ自転車をこぎ続け、そろそろランチの頃合いです。

蕎麦屋をターゲットにオットがネットリサーチ。
近場で評価が高いお店「つちやそば 本町店」を目指しました。

七本桜歩道橋で左折し、まっすぐ進むとお店があります。

2人とも「そば定食」を注文。
腹ペコだった私達はあっという間に食べ切りました。

すると、カウンターに掲げられたメニューが気になってくる私達。

「数量限定 大人のとろとろプリン」

追加で注文しちゃいました。

・・・これが絶品のなんの!!
「大人の~」らしく、甘すぎず、そしてその名の通りとろとろ濃厚で美味し〜い!
近くにお越しの際はぜひ食して頂きたい一品です。

そば定食
大人のとろとろプリン

さて、お会計をして店を出ようとすると、レジを対応してくれたおかみさんが「これからどこに行くの?」の話しかけてくれました。

日光東照宮に向かっていることを告げると、

「私も昔、ママチャリで東照宮に行ったことがあるのよ~。」と。

「この先には2つ小山があります。橋も渡ります。途中の坂道はママチャリに乗ったまま頑張って越えたんだけど、東照宮に向かう最後の坂がきつくてさすがにおりちゃった。私の代わりにぜひ登り切ってきてね・・・!!」

通りすがりの旅行者が数十年来の仇打ちという大役を任されちゃったなあ~と思いつつ、元気いっぱいのおかみさんとの会話は楽しいひと時でした。

III. 仇討ちならず

店を出て、来た道を引き返して大通りに戻ります。
日光杉並木街道をゆく・・ではなく、県道248号線まで戻って後はひたすら直進します。

おかみさんから聞いた通り、坂道を2つ越え、日光七里大橋を渡り、突き当りを右折、霜降大橋の交差点を左折して直進すると、目の前に薄暗い急坂が現れました。

・・・おかみさんの仇の坂だと思われます。

しかしその脇には「日光東照宮こちら」と書かれた看板があり、左折を促しています。そちらの道は正面のそれより明らかになだらかそうです。

後ろにいるオットに「看板の指示通りに行くよ?」と確認すると、
オットは「そうしよ!」と即答。

おかみさん、私達はあなたの仇をとることができませんでした・・。
(ごめんなさい。)

その後は看板の案内通りに進むと、無事に駐車場にたどり着きました。
駐車場の利用は車のみだったので、その場にいた職員の方に相談したところ私達の自転車は職員用駐車場に停めてよいと許可を頂き、そちらに向かいました。

その途中で、オットの計測器は自宅からの走行距離150kmを表示しました。

自宅からの走行距離150km

IV. 執念の日光東照宮

14:30
日光東照宮着。

東照宮は、徳川家康の霊廟(墓)、見ざる聞かざる言わざるの三猿、眠り猫、陽明門とその逆さ柱、鳴き竜、五重塔など、超ド級の有名なお宮です。

豪華絢爛の日光東照宮に初めて来たオットの感想は・・・

「執念を感じる・・・」

でした。

装飾や彫刻などの技術、資材、想いが、これでもか!!!というくらいに投入され、ただただ見るものを圧倒させます。

京都出身の割に(だからこそ?)社寺巡りが好きではないオットですが、日光東照宮は音声ガイドまで借りて、最後まで熱心に観て回っておりました。

「東照宮」の文字は渋沢栄一が書いたもの
想像だゾウ
陽明門の彫刻は圧巻
「御本社」この柱が個人的に一番好き
徳川家康のお墓

東照宮の見どころはネットやガイド本でいくらでも見ることができるのでここでは割愛しますが、1つだけ印象的だったものを紹介します。

見ざる聞かざる言わざるで有名な三猿のストーリーについて。
これはヒトの一生を8場面で示しています。
全体は次のようになっています。

場面1:親猿が子猿の行く末を案じて未来を見据えている
場面2:有名な三猿。子どものうちは見ざる聞かざる言わざるで生きよ
場面3:成長するがなかなか独り立ちできない猿
場面4:大志を抱いて天を仰ぐ
場面5:挫折することもあるが、仲間が背中をさすって慰めてくれる
場面6:恋の季節
場面7:結婚し、夫婦で協力して人生の荒波を越えるさま。片方が一方にかかる荒波を抑えています。
場面8:子を宿し、お腹が大きな親猿。場面1に戻る。

この場面7。
私達も夫婦としてはまだまだひよっ子ですが、こうでありたいと心に沁みました。

落ち込む猿と背中をさすって励ます友達が愛らしい
協力して荒波を越える夫婦

V. 帰路

16:30
東照宮発。神門でパシャリ。

参道では自転車を降りて、手押ししながら気になるお店を物色。

オットは職場へのお土産に人形焼きを購入。
自分たちへのご褒美としては、日光ぷりん亭でゆばぷりん・乙女ぷりんを買いました。

そして湯葉好きの私が「ゆば」の文字を見て飛び込んだのが補陀落本舗
17:00閉店ギリギリに駆け込んだのですが、おかみさんが「ゆばむすびがまだありますよ。」と言うので、2人分注文。
奥から取ってきて下さいました。
帰りの特急電車の中で食べましたがこれがとっても美味しかったです!

神門

17:00
東武日光駅着。
慣れた手つきで自転車を輪行袋に入れ、特急券を購入します。
以前、新幹線に自転車を乗せたときは「特大荷物スペースつき座席」を利用する必要があったので訊ねてみると、その必要はないとのことでした。

17:44
けごん50号乗車。
自転車を置く場所に困り、車両と車両の間の通路で戸惑っているところに職員さんが声をかけて下さり、大きな荷物を置ける車両に案内してくれました。

そこには他のお客さんのゴルフバックなどがまとめて置かれており、こんなスペースがあるんだなあ、と新しい発見でした。

ゆばむすび

20:30
埼玉の自宅に無事到着。

本日の走行距離40.6km
(「宇都宮宿」栃木県宇都宮市~「日光東照宮」栃木県日光市)

五街道2つめ。
日光街道、走破なり!

* * *

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こんにちは。
或るアラサー夫婦の非凡な日常の「ツマ」です。
今回の記事をお読み下さりありがとうございました!

私達夫婦はソロモン諸島という南の島で出会いました。
体力をあり余らせている私達は夫婦で冒険旅をしたり、ボディービルダーを目指して筋トレに励んだり【オット】、マラソンにハマったり【ツマ】と非凡な日常を送っています。
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