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新卒就活 学生がねつ造に走ってしまう心理

こんにちは!
キャリアカウンセラーの小坂です。

最近はzoomで、新卒の就活生の方のES添削を
させていただく機会も増えてきました。

よく書けている文章だな〜と思いながら
深く話を聞いていくことも多いのですが、
だんだん歯切れが悪くなってくることもあります。

そして衝撃のカミングアウト。

「実はこのガクチカ、ねつ造していて、
本当はやってないんです。」


ということが、まれにあります。

正直に話してくれたのはよかったのですが、
「えー!
じゃあ、今までのフィードバックは何だったの?」
とガクッと気持ちが落ちてしまいます。

(ガクチカだけに、ガクッと・・)

なんとも、
モヤモヤした気持ちにさせられますね。

ですが私は、
彼ら彼女らの人間性に問題があるというよりは、
今の就活の環境に問題があると考えています。


新卒就活生が
ねつ造をしたくなってしまうのはなぜか?

それは、
大きく分けるとこの2つの要因だと考えています。

①入学1年時からコロナを経験している世代のため
ガクチカにかける経験が少ない。
②選考を通過するためのテクニックに
とらわれすぎている。


それぞれについて、解説します。

①について、
現在大学3回生の方は、
大学入学時からコロナの影響を受けてきた世代です。

授業はオンラインになり、
アルバイトやサークルなどの活動も
やりにくい時期が長く続きました。

大学によっては、
1年次にはバイトやサークルの禁止の通達が
出ているところもあったとのことです。

もちろん、
オンラインでもできることはありますし、
それを強みにガクチカのストーリーを
作っている方はいます。

ですが、オンラインでも何かをやってきた人と
何もやってこなかった人では、
学生時代の経験量にかなりの差がついていると
私は感じています。


企業目線で見ると、
コロナ禍であったとしても、オンラインでも、
やはり学生時代に何か真剣に取り組んだことが
ある人の方が魅力的にうつります。

ガクチカは、
一朝一夕にできるものではありません。

多くの時間をかけて取り組んできた経験がないと
ストーリーとして書くことは難しいです。

そのため、
コロナ禍でやりたいことを制限されてしまった
学生さんにとっては、
ねつ造をして、無理やりガクチカを書かざるを
得ないという状況があると私は考えています。


②については、
コロナ以降にさらに顕著になったように思います。

コロナの影響で、
リアルな場での経験がやりづらくなった一方、
オンラインでの情報収集に長けている学生さんが
増えています。

就活サイトやアプリを駆使して、
企業の情報を多く集めており、
たまに私もそのリサーチ力に驚かされる
こともあります。

私が新卒時に就活をしていた頃と比べると、
情報量が圧倒的に違いますね。

ですが、情報の量は増えましたが、
情報の質については、精査できていないケースも
多いと感じています。


例えば、SNSやYouTubeなどの動画投稿サイトで
就活の情報を入手する場合。

私もたまに見てみたりするのですが、
現実や事実と合っていることもあれば、
全くの嘘のこともあります。

さらには、
「就活無双するためのマル秘テクニック!」
のように、あおりにあおったキャッチフレーズを
つけているものもありますよね。

これらの情報を精査せずに、
なんでも受け入れてしまうと、
どうなるでしょうか?

自分は就活で出遅れているのではないか、
自分は周りに比べて劣っているのではないか、
という思いになったとしても
不思議ではないと私は思います。

そんな不安に駆られて、
より強いガクチカの書き方や、
面接でどう答えたらいいのか、という
就活テクニックばかりを気にしている
方も少なくありません。

(そもそもガクチカの強さって何?)

ねつ造をしてまで、
テクニックにこだわらないと内定がもらえない。

そんな勘違いをしている方が、
最近増えてきてしまったように感じます。

私個人的な考えですが、
内定を得ることよりも大切なことは、
企業とのミスマッチを避けることです。


就活は、
いい企業から内定を多くとるゲームではないし、
いい企業に入社することが目的ではありません。

例え周囲が羨む企業に入社できたとしても、
入社した後で、
「聞いていた話と違う・・」
となる場合もあります。

3年3割、と言われるように、
3割の方が早期退職するデータがあります。

社会人になるスタート地点でつまづいてしまう方が
将来のキャリアを考える上では
ハンディキャップになることの方が多いです。


だからこそ、
就活テクニックにとらわれすぎずに、
自分はこれからどんな人生を生きていきたいのか、
という原点に立ち返って
考えることが大切なのです。


今日は、
「新卒就活生が、ねつ造に走ってしまう心理」
について、私の思うところを書きました。

おそらく、
ガクチカの内容を一部ねつ造したとしても
バレない可能性の方が高いです。

ですが、そうして得た内定に、
いったいどんな意味があるのでしょうか?

就活の時、ねつ造をしてまでこの会社に入った
という歪んだ成功経験に甘えてしまうと、
後々後悔することになります。

ズルをすることでしか、
困難の乗り越え方を知らないからです。

ねつ造したりして乗り越える癖がついていると、
肝心な時にメッキがはがれて
イタイ思いをすることになりますからね。

でも、それだとやっぱり
ガクチカをどう書いたらいいのか不安だよ・・
という方もいると思います。

そんな方は、一度私と一緒に
今までの人生のストーリーを整理してみませんか?


ねつ造をすることなくとも、
自分に自信を持てるガクチカを書くことは可能です。

一緒に自分の人生と向き合い、闘っていきましょう!

今日はここまでです。
ありがとうございました。


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