無職になった今、思うこと
こんにちは
今日は、私が無職になった今、思うことについてお話します。
身近な人には話をしていましたが、実は2020年の12月で、以前勤めていたITベンチャー企業を退職しました。
転職してから3か月という短期離職となり、私自身悔しくて情けない気持ちの中でしたが、だいぶ精神状態も落ちついてきたので、退職に至るまでのことや、退職して無職になった今思うことについて、
ここに書いていきたいと思います。
転職するまでのこと
約2年前、メーカーの技術職として働く中で、「自分はどう生きていったらいいのだろうか」という悩みに直面しました。
そして、今までの周りの意見に流されてきた生き方ではなく、自分で自分の人生を選択して生きるということを決断し、「はたらく人の味方に」というあり方に生きることにしました。
それからの私は、理想論ではなくこれを実現するために、計画を立ててありたい姿に近づくための行動を積み重ねることにしました。
具体的には、人脈を広げてチャンスを増やすために、社外のセミナーや交流イベントに足を運んだり、自分が本当に何をしたいのかを確かめるために、ボランティア活動や職場体験などをしてみました。
また両親に話をすると、将来の経済面の心配をされて、その心配から体調を崩してしまうほどでもあったので、両親に安心して自分の生き方を応援してもらうために、資産運用や投資も勉強して経済的基盤を確立することもしてきました。
そのような活動をしながら1年ほどたった時、やってきたことが実を結んだのか、とある方の紹介でITベンチャー企業のキャリアアドバイザー職の求人をいただきました。
私は内容を確認した後、「これはチャンスだ!ここでつかみに行くべきだ!」と決めて、その方にお願いして応募しました。
選考における面接や思考テストの難易度は高く、「これは落ちたかな・・まぁ仕方ないよな。」と思っていましたが、後日内定の連絡をいただいた時には胸が熱くなったのを覚えています。
初めて自分で人生を選択できた喜びをかみしめて、内定通知書を見ながら涙していました。
転職してからのこと
晴れてITベンチャー企業に転職しましたが、そこでは予想外のことが待ちうけていました。
実は諸事情により、キャリアアドバイザーではなく、マーケティングコンサルタントとして働くことになったのです。
私は少し悩みましたが、コンサルであったとしても、チャレンジングな環境の中で与えられた仕事をやりますということを告げました。
転職当初は、しっかり組織と結果にコミットしようと考えて、なるべく早く仕事を覚えるように心がけました。
休日にも、IT関連の書籍を読んだり、オンラインセミナーに参加して知識を習得していきました。
ですが、仕事を進める中で、徐々にコンサルとして求められるスピード感・業務品質についていけない現状が浮き彫りになってきました。
そして、何をやっても返ってくるのは「仕事が遅い」、「考え方が間違っている」というネガティブなフィードバックばかりになり、勇気を出して自分が意見を述べても、受け止められることなく切り捨てられるようになりました。
また、全体会議の場において、「事業拡大のために採用を増やしたが、逆に社内の優秀な人の足が引っ張られている。今後は、優秀な人に絞って採用するようにする。」という内容の話もあり、ショックを受けたのを憶えています。
自分の能力のなさにふがいない思いをすると同時に、組織体制や会社への不信感が徐々に高まっていました。
もちろんベンチャー企業であるため、個人の成長よりも会社の成長スピードに合わせる必要があり、結果のみで評価する風土があることは覚悟していました。
ですが、その覚悟は甘かったと思い知らされました。
そんな中でも、自分が成長すればすべて解決するはずだと考えて、自分からぶつかっていくように目の前の仕事に取り組みました。
ですが、次第にそれも続かなくなってきました。
夜になると、「今日の報告や対応に抜けもれがあったのではないか?」「そこから問題が大きくなったらどうしよう?」という予期不安に襲われて、眠れなくなりました。
そして翌朝、ぼーっとした頭のまま出勤して、不注意でミスをしたり、仕事を効率的に進めることができなくなり、また叱責されるという悪循環に陥っていました。
休日も休むことができず、ベッドから起き上がれなかったり、一日ずっと「明日もまたミスをしたらどうしよう」と思いながら時間が過ぎていきました。
「このまま働いていたら、身体か心を壊して退職する未来しか見えない・・」
そんな思いがつのって耐え切れなくなり、3か月という期間で退職することを決めました。
「初めて自分で人生の選択をしたからこそ、覚悟を決めてしっかり働きたい。」
そう考えていた自分にとっては、自分を貫けないことがとても悔しく、そして情けなく感じました。
退職してからのこと
最終出社を終えた日に思ったことは、よく覚えています。
「自分で人生を選択して生きていくことは、こんなに大変なことなのか。」
「なかなか思い通りにはいかないんだな。」
そんなことを思いながら、「無職」という言葉をかみしめながら、歩いて帰りました。
「無職」という言葉は、とても重い響きを持っていると思います。
自己紹介をする時などに、「私は無職です。」と声に出して言うと、自分が今誰の何も役になっていない人間ですと自分で言っているような気持ちになり、心が苦しくなります。
気分転換をしようと散歩にでてみても、道行く人たちをみると、この人には何か仕事があって、毎日一生懸命はたらいているのだろうな、と思うとかえって気分が落ち込んでしまう状態でした。
さらには、経済的な側面からも気持ちが落ち込むことがありました。
私は毎月家計管理をしているのですが、その数字がじわじわと減っていくのを見ると、言いようもない焦りや不安を感じました。
この状態になって余裕がなくなると、お金の損得勘定のみで物事を判断しがちになりそうで、その怖さもありました。
ただし、以前から投資をしていたおかげで、不動産投資などの一部のキャッシュポイントからは安定して収入を得ることができていました。
過去にその仕組みづくりをした自分に感謝するとともに、安定した経済的基盤から得られる心の余裕のありがたさを、身にしみて感じることになりました。
無職になってわかったこと
つらい思いをすることも多い無職状態ですが、
一度無職になったことで、明確にわかったこともいくつかあります。
それは、自分の生き方は間違っていないということ、そして自分は周りの方からの応援があるから頑張れているということです。
約2年前、「はたらく人の味方に」という生き方を志してより、そのために今必要なことを自分で考え、選択して実行してきました。
はたらく人がぶつかるであろう、人間関係の不安、キャリアへの不安、経済的な不安に対して、広い知識を持ち合わせた上でその気持ちに寄り添い、少しでも前向きな気持ちになれる瞬間に立ち会いたい。
そして、安心して将来に夢や希望を持って生きる人と、その活動を応援したい。
その思いは、無職になった今でも変わらないんだなということを、心の深い部分で納得することができました。
また、本当につらい時、多くの方が心配して声をかけてきてくれました。
自分の心境を話したり、悩みを相談する中で、仕事で本当に気持ちが落ち込んでいる時でも気持ちが軽くなり、最後まで倒れずに無事退職できたと感じています。
本当に、自分の周りには信頼できて尊敬できる方が多くいることを改めて感じました。
その方々のために、自分ができることを積み重ねていって、何らかの力になりたいと思いました。
今感じているこの思いをしっかりと記録して、将来この経験があったから今の自分がある、と言えるように、刻みこみたいと思います。
泥くさくても、不器用でも、一度きりの人生を輝かせる勇気を持って、1日1日を大切に生きていきます。
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日はここまでです。
それではまた(^^)/
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