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夏が縋ってくる

令和5年 8月31日  夏の終わりが近づいている。そろそろ秋の虫たちが自慢の音色を響かせ始める時期になるだろう。この晩夏という寂寥に満ちた時期は嫌いだ。あまりにもあちらとこちらが近いから、連れ去られてしまいそうな気がする。  まあ実際何かが見えた経験があるとかではないのだが、なにか見えざるものが俺を呼んでいる気がしてしまう。季節独特の雰囲気がそう思わせているだけだろうが、とにかく昔から苦手なのだ。  小さいころ、夏休みなどの長期休暇で祖父母の家に行くと、必ずホームシックを

    • 愛しの命たち

      令和5年 8月30日  池袋に用事があって、サンシャインシティ水族館を訪れた。年間パスポートを購入するつもりだったのだが、どうやら今年6月に終了してしまったらしい。水族館に生かされているわりにこれまで1人で来たことはなかったから、今日は自分のペースで好きな水槽を見ることができた。のんびり、ゆったりと回るのはとても快適だった。次もひとりで来てみよう。  水族館の展示自体には大満足なのだが、今日は一つ残念なことがあった。  両生類の水槽を見ていたら、「気持ち悪い」とか「もっと

      • 令和5年 8月29日  心の深いところに、黒い靄が居る。“うろ”の中から長い首をもたげ、ジッとこちらを見つめてくるのだ。  そいつはもう何年も……鬱で心を壊した頃からずっと居座っていて、俺の心を蝕んでは愉快に笑っている。出ていってほしくても、そいつは俺自身が生み出したモノだから消えてはくれない。いつか解放され自由になれる日が来るとすれば、もう俺の意識もその靄も、広い広い海の一部になってしまっているから元も子もない。

        • 意地

          令和5年 8月28日  26日から今日まで体調がすぐれず、記録も書けない状態で過ごしていた。ようやく本調子を取り戻しつつあるので、記録を再開する。  つい先ほど(18時50分頃)、予約していた「ピクミン マスコット&フルーツグミ」が届いた。全部で12袋入っている。  昨日からあらゆる不安で潰されそうになっていたが、ピクミンたちがうちに届いただけで気持ちが明るくなった。俺が単純なのかもしれないが、ピクミンは間違いなく心の栄養剤なのだ。  さて、12袋あるということは、ア

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          1本

        記事

          令和5年 8月25日  世界が早く終われば良いのに。

          明日

          令和5年 8月23日  買おう買おうと思って忘れ続けていた、アークナイツのコミック類を大人買いした。ついでにアーミヤのぬーどるストッパーも。  アークナイツのオタクになってもう2年半以上経つが、俺はこれ以上に面白いソシャゲを知らない。ゲームとしての楽しさはもちろん、とにかく設定の作り込みが格段に深いのだ。  大好きなアークナイツを語るにあたって書きたいことはたくさんあるのだが、今日は眠気が強すぎるのでまた今度にしておこうと思う。せっかくの休日だ、明日は元気に過ごせるよう

          鉢の中の彩

          令和5年8月22日  食虫植物「ネペンテス」を我が家にお迎えした。別名はご存知、ウツボカズラだ。  このツボのような捕虫葉に落ちた虫を溶かして栄養にするらしい。この子たちを見るたびに思うが、生きた虫を捕らえて栄養を摂る器官を植物が備えているのがとても不思議だ。  店員さんに聞いたところ、捕虫葉の色は株、もっというと葉ごとに個性が出るらしい。うちにきた子のように真っ赤な子もいれば、全体が柔らかな黄緑色の子、緑の色地に赤い斑模様を散らした子もいて、個性さまざまだという。同じ

          鉢の中の彩

          独り言

          令和5年 8月21日  眠っている。実に1日のうち半分以上を睡眠に当てているのだ、ここ数日は。ポケモンスリープで良い点数が出せるのだけは良いことだけれど、不自由以外のなにものでもない。  外に出られた日も躁躁アドレナリンが出て夜に鬱になる場合と、くたびれて「おくすり飲んでねよう」になる場合の2パターンがある。どちらも最悪なのだが……。  過眠と躁鬱が最悪なマッチングをしてしまうと、正常な精神状態で稼働できる時間がかなり少ない。昨日の症状を引きずっているのもあるのだろう、ぐ

          無題

          令和5年 8月20日  ※体調不良のためその記録とする ・腹痛 ・悪寒 ・冷や汗(脂汗?)が止まらない  せっかく外に出られたのに、早退せざるを得ないほどの痛みがあった。熱はない。持病の発作のようなものだろうが久々にここまで「死」を感じるものを体験した……。

          海へ

          令和5年 8月19日  海へ、海へ、海へ……。  ふわふわゆらゆら、光があそんでいる。つめたい海の優しさに包み込まれて、木漏れ日みたいにかくれんぼしているのだ。  腕を伸ばす。半透明なゼラチン質は、世界を透かしてみせてくれる。淡い桜色の貝殻が綺麗。ジェリービーンズのような珊瑚。それを縫うように泳ぐ鮮やかな熱帯魚たち……。まさに楽園だ。  海を夢見るたびに、遠く遠くから波の音が聞こえる気がする。少しずつこちらへ近づいてくるから、きっといつかは俺をぱくりと飲み込んでくれるの

          満天

          令和5年 8月18日  壱百満天原サロメの3Dお披露目配信を視聴した。  俺は本当に、心の底から彼女が好きなのだけれど、世間の逆張りをしてしまうから公にはあまり言っていない。そんな自分がちっぽけだと感じられるほど、彼女は純粋にサロメイトを愛してくれていて、彼女のあまりの心の美しさにもらい泣きしそうになってしまった。  サロメちゃんの配信を初めて見たあの日のことは忘れられない。何気なく、話題性から興味を持って配信を見に行ったのだが、彼女の配信は毎秒面白かったのだ。その頃の

          令和5年 8月17日  ふと、本に触れなくなって久しいことに気がつく。頁を繰るのなんてゲームの資料集だとか漫画だとかでしかしていない。昔はあれほど本に依存して生きていたのに、今は持ち歩かなくても困ることがなくなってしまった。スマホ一つでいろんなことができる令和の時代、わざわざ本を持たずとも暇を持て余してしまうことはない。それがなんだか寂しい気もする。  俺が少年だった頃は、2日に一冊のペースで小説本を読んだりしていたものだが、今はとてもできる気がしない。  文章を読むのは

          がまぐち

          令和5年 8月16日  何もしていないのに辛い。何もしていないから辛いのだろうか。いや、今日は働いてきたし、なんなら寄り道もして、家族の外食にも付き合った。帰ってきてからも通話をしてくれるフォロワーもいたから、どちらかといえば充実しているはずなのに、空虚に覆い尽くされている。こういうときは浪費癖が止まらなくなるので、なんとか無理やり早く寝るに限る。  心に不足した何かを、「モノを手に入れた満足感」で補おうとするのがやめられない。子供の頃からそうして生きてきたから、心を病んだ

          令和5年 8月15日  なにもない。焦っているけれどなにもなくて、ただ時間だけがすぎていく。恐ろしい記憶たちに追いかけられながら、行方のわからない未来に逃げていくしかないのが怖い。どこへも辿り着けないのに逃げるしかなくて、気がついたら海の底で溺れていた。なにもない。  息の仕方を忘れた。呼吸が下手になると苦しくなる。なにもないのに。頭が焼ける。海に沈むほど炎が体を焦がして、ただれていく皮膚を慰めてやることしかできない。そのうち意識も焦がされてダメになるのだ。なにもなくなる。

          諸行無常とピクミン

          令和5年 8月14日  台風のせいか身体がずっとだるく、布団の上で1日のほとんどを過ごす羽目になってしまった。頭を殴られたかのように意識を飛ばして眠りに落ち、悪夢を見るのを何度も繰り返して頭が痛い。だがまあ仕方ないのだ、台風が通り過ぎるまで辛抱するほかない。  ところで、俺はピクミン公式サイト「ピクミンガーデン〜ピクミンのいる庭〜」の四コマ漫画がかなりツボだ。日付が変わったら真っ先に更新を確認しにいくほど楽しみで、生きる喜びになっている。  初回含め54回更新されているの

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          空から海が降る日

          令和5年 8月13日  天候というのは理不尽だ。仕事の休憩中に外へ出た帰り道、いきなりゲリラ豪雨に降られた。晴れていたから傘を持たずに出たせいで、バケツの水を被ったようなビショ濡れになってしまった。どうせならいっそ、雨ではなく海が降ってくればいいのに。  街中を魚たちが泳ぎ回り、クラゲは街灯に美しく照らされる。青空が映える日には、ペンギンが飛行機雲に並んで泳いでいくさまがきっと素敵だ。  大きなクジラがビルの合間をゆったりと泳いでいって、イルカは通りすがる人間にちょっかい

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