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愛しの命たち

令和5年 8月30日

 池袋に用事があって、サンシャインシティ水族館を訪れた。年間パスポートを購入するつもりだったのだが、どうやら今年6月に終了してしまったらしい。水族館に生かされているわりにこれまで1人で来たことはなかったから、今日は自分のペースで好きな水槽を見ることができた。のんびり、ゆったりと回るのはとても快適だった。次もひとりで来てみよう。


 水族館の展示自体には大満足なのだが、今日は一つ残念なことがあった。
 両生類の水槽を見ていたら、「気持ち悪い」とか「もっと可愛いのが見たい」と当然のように言い放つ人が沢山いたのだ。

 確かに何かを見て気持ち悪いと思うことは誰にだってあるだろう。けれども水族館という場所で、大切に育てられている生き物のことを簡単に罵る人たちがいることがとても悲しい。
 どう感じるかは自由だし、その感性を否定したりはしないが、両生類の展示を楽しんでいる人の隣でそういった悪評を吐き捨てている……という自覚がないのは、浅慮と言わざるを得ないわけで。

 大好きな生き物たちに癒されたいと思って訪れた先で、彼らが悪評を受けているのを目撃してしまうのはとても悲しい。好きにならなくても構わないから、願わくばせめて口をつぐんで、静かに鑑賞して欲しいものだ。

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