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テキストまとめ

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Cafeキクチ

Cafeキクチ

家から徒歩1分の場所にある、Cafeキクチ。
1年ほど前から、毎週土曜日の家事終わり(朝飯前的な感じで)に、昼すぎのモーニングを食べに通っている。

この町に越してきてから、わりと早い段階でこのCafeの存在には気づいていたし、寄ってみたことも数回あった。
しかし、学生の身分からか、なんとなくその時の気持ちにそぐわなかったからか、通うようにはならなかった。

社会人になって半年が過ぎたあたりから、

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何をしていても、私は私。あなたはあなた。

何をしていても、私は私。あなたはあなた。

4月1日、快晴。満を辞して向かう。

社会人になって1年が経過した。ちゃんと1年働くことができた。立派な新人ではなかったと思うけど、とりあえず辞めなかった。えらい。みんなもね、えらい。

ここ1年、目の前のことに必死すぎて、心が固く冷たくなって、感受性がひどく弱くなりやすい時期だったと思う。
それでも、なくなったり、消えてしまったわけではない。ただ、隠れてしまっているだけ。

満を辞して向かったの

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さよなら、セブンイレブン。

大好きなセブンイレブンがなくなった。
こっちに越してきてから、幾度となく足を運んだセブンイレブンであった。

喫茶店のバイトで朝早い時は、白髪混じりの優しそうなおじさんがレジ番をしていた。

夜番は、声がとても美しく、確実に、的確に仕事をこなす女性だった。とても心地よくかっこいい人で、想いを伝えたこともあった。

昼に行くと元気なギャルのおばさんが手際よく品をレジに通してくれた。私と友達がシルバニ

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公転周期

公転周期

「春のうららかな日差しが一筋の光となり、皆様のお心に希望の花が咲くことを願いつつ迎えたこの日に、ご来賓いただき、誠にありがとうございます。」

暖かい陽気と晴天の空に包まれた今日、サークル活動に節目を迎えた。

1年の春、期待と不安、いいや、絶望と落胆を胸に新歓のチラシを握って一人降り立った朝霞の地。遅れて行って、キャンパスがわからなくて通りがかりのおじさんに聞いたことを覚えている。

あれから4

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orbital period

息は持つだろうか

深い心の底まで

君が沈めた君を見つけるまで

潜るつもりさ

苦しさと比例して

僕らは近づける

再び呼吸をするときは

君と一緒に

BUMP OF CHICKEN / メーデー

アルバム orbital period 収録

Beautiful Dreamer

Beautiful Dreamer

部員は一つの部屋に集まって、温泉から電話が来るのを待っていた。

その温泉は、山の中を分け入っていくとあるらしい。

その日先に呼ばれた私は、一人で温泉に向かっていた。

しかし、着いてみると誰もいない。どうやらあまりにも早く来すぎたようだ。

来た道を戻る。みんなのいる場所が、ビルの上の階であることを知る。

気がつくと私はビルの6階にいる。

夕日で逆光が激しく、オレンジと黒で染まった窓際にソ

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やりたいなぁ

やりたいなぁ

あと2ヶ月半で大学生活が終わっちゃうけど、

私、麻倉美術部(長野県大町市にある)に入りたいし、

もっと地域研究を深めたいし、ちゃんと考えたい。関係する方々と話したい。

地域の中にさらに入って行きたい。

そして、もっと音楽もやりたいし、

今のサークルのメンバーで合宿や遊びにも行きたい。

あと、みんなでライブを観にも行きたいな。

仲良くなりたい後輩もいる。

聖子さんをはじめとした昭和ア

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Good Girl, Good Boy.

Good Girl, Good Boy.

そうだなあ、君とは音楽について色々と語り合いたいと思ってたんだ。趣味が合う人、お互いなかなかいないもんね。紹介してみたい曲がいっぱいあるよ。

あとはさ、君おしゃれだし、寡黙だし、いい雰囲気出してるよ。だから、そこんところもちょこっとばかり突っ込ませてもらいたいんだ。彼はいつもおしゃれだねってさ。

しかも、君は優しいところもある。いいやつなところもある。

よかったら今度は、レコードショップに行

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Lullaby of Birdland in my heart.

Lullaby of Birdland in my heart.

朝5時の冷たい空気で痺れる身体と共に、小さな丘の上で夜明けの街を眺めていた。

ある時歩いたどこまでも続く白い面と、具の少ないお椀と、あなたの眉毛の皺が懐かしい。

時は満ちた。

今はただ、遠く寂しくあたたかい子守唄に抱かれて眠りについて。

何も求めず、語らず、今のままでいて。

理想の街

理想の街

喫茶店がある。(見られている感じや急いで出なくてはならない感じがしてなくて、落ち着いて本が読める。清潔。)

レコードショップがある。(こじんまりしてて、邦楽と洋楽両方置いてある。)

本屋がある。(まちの本屋とチェーン店の両方があって欲しい。)

標高が高く空に近いのに、駅もちゃんとある。

緑豊か。少し寒い地域。

猫が歩いている。

個人のお店がいくつかある。(理髪店やパン屋など)

恋人に

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DREAM

DREAM

朝日の反射する午前5時の濡れたアスファルトを駆け抜ける。

あの人のいた街は遠く夕日に沈んでいった。

電車が街に影を落として、残り火を振り撒いて輝く。

沢山の日々が、そのハイライトが、一瞬で私の瞼の裏に虹をつくって消えていった。

歩くベースのように。

ミラクルなぐるぐる遊園地のように。

「大好きだよ。」

いつもそれだけでいい。それでしか表せないし、そこに集約されていくんだ。

太陽が、

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似てるようで、全く異なるもの。

似てるようで、全く異なるもの。

「なくなってしまうのが怖い。」
そう思っていた過去の自分に伝えたい。
「大丈夫、いい方向に変わるだけだから。思ったより、なくならないから。」と。

あれはあれ、これはこれ。同じ皮をかぶっているようで、全く違うものなんだと思い知らされる。
もう一度会うことがあっても、決して塗り替えてはいけないものがある。心から望まぬかたちがある。

恋と憧れってほんとに別物なんだなって今だからわかる。

無題

無題

高校生の時に、確か電車で似たような体験をして思いついて書いたものが残ってたのでご紹介。

さっきまで雪が降っていたんだ。

窓の外をみると、2月のイルミネーションが、昨日までと同じように駅前のロータリーを照らしている。ここだけ切り取ってみると、まるでクリスマスのようだ。時計が8時52分を指した。次の電車は9時10分。雪が降ったから、君がいるかもしれない。そうさっきまで思っていた。帰ろうと席を立った

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あの日々から生まれた、パワーワードたち

あの日々から生まれた、パワーワードたち

「生きていれば、会いたい人には必ずまた会えると、俺は思うよ」
by卒業式の日の中学のクラスメート

「私の愛の今のところの最終形態は『君のほっぺをプニプニしたい』だな。」
by某先輩のあの曲の題名を拝借した人

「やはり私たちは運命共同体であり、これからも竜巻を巻き起こしていかなければならない宿命であるのでしょう。」
byやばい彼女に向けて言葉を贈る人

「形違えど、想いは同じ方向を。

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