見出し画像

DREAM

朝日の反射する午前5時の濡れたアスファルトを駆け抜ける。

あの人のいた街は遠く夕日に沈んでいった。

電車が街に影を落として、残り火を振り撒いて輝く。

沢山の日々が、そのハイライトが、一瞬で私の瞼の裏に虹をつくって消えていった。

歩くベースのように。

ミラクルなぐるぐる遊園地のように。

「大好きだよ。」

いつもそれだけでいい。それでしか表せないし、そこに集約されていくんだ。

太陽が、切ないほどにまた今日を連れてくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?