一生分の勇気をふりしぼって、ずっと好きだった人とデートした話
最近本当につらいことがあって、なにもかもうまくいかなくて。一生懸命やってるのに、どうしてこんなにつらい状況なんだろうって思ってた。
そんなとき、
昔好きだった人と久しぶりに再開した。
心がときめいて、満たされた気持ちになった。
その人は学生時代からの憧れの人で、久しぶりに再会したときもひたすらにキュンキュンした。
「胸が高鳴る」ってこのことか!と思った。
彼に昔とても恋い焦がれていたことを思い出して、一生分の勇気を振り絞って、食事に誘った。
恋愛・結婚の可能性とか、付き合うとか、そんなことよりもとにかく、1度食事に行ってみたかった。
おしゃれして、服もコスメも新調した。
一生のうちでこんなにドキドキしたデート初めて!?ってくらい緊張した。
いよいよ当日、お店で会った彼は素敵で、笑顔がかわいくて。とってもおいしそうにごはんを食べていた。一緒に楽しく、お酒を飲んだ。
その時の私は
「あー、勇気を出して誘って、本当にほんとうによかった!」と思った。
……でも、3軒目のお店で彼に言われた。
「このあと、ホテルで休憩したい。」
…えっ??
……ほ、ホテル…???
私は異性との食事で、ホテルに誘われた経験が人生で一度もなくて、青天の霹靂だった。
…私は、まだいろいろ話したいし、このあとバーとか行きたいんですけど……えええ?
予想外の展開に驚いていると、
彼は「抱いてあげてもいいよ」という旨のことを言った。
はああああ……??
抱いてあげてもいいって、この人どれだけ上から目線なの?
彼とはそれ以来連絡をとっていない。
自分が、昔から憧れていた人がそんな人だったなんて…。悲しいし、自分って舐められているな、敬意をもたれていないんだなと感じたことも悔しかった。
絶望した。
なんでわたしの人生、こんなに容赦ないの?って思った。
仕事が全然うまくいかなくて、落ち込んで…。でも少しずつ回復してきたから、やっと憧れの人とデートに行ったのに。
私は彼に真摯に向き合ったのに、どうしてこうなるの?って。
彼から、私へ向けられた態度には、どうして敬意が少しもなかったんだろう、って思いだった。
でも、翌日うなだれながら、気がついた。
私の自信のなさが、そうした状況を引き寄せていたんだって。
今思えば、彼とのコミュニケーションのなかで違和感はいくつかあった。
昔は、その違和感を感じていたからこの人と進展がなかったんだけど、不安な状況にいた今の私は、それを無視して突き進んだ。
それから、自分の人生を振り返ってみると
自信がなかったり落ち込んでいるとき、たいてい恋愛も最悪だったなってことに気づいた。
人に話せないようなもの、思い出したくないものもある。クソみたいな人に身も心もすり減らしたり、ぞんざいに扱われていたり。
でもそれは、自分の価値を人にゆだねているから、その雰囲気がどうしても伝わってしまうんだと思う。
自分をないがしろにしてでも、
誰かと一緒にいることを私自身が選んでいたんだ。
逆に自信に満ちあふれて、キラキラしているとき、そのときの恋愛も、「私って大切にされている!」と実感できるものだった。
そのときの私は、やりたいことや目の前のことに集中していた。
生活が充実しているから、自分を安売りなんてことはしなかった。「なんか変だな」と思うことがあっても、自分の人生に夢中だからしばらく放置しちゃうから、自然と適度な距離を保てていた。
恋愛がうまくいくのは
恋愛以外がうまくいっているとき。
私の場合、仕事がうまくいっていないのに、恋愛だけが順調なんてことはない。これまで何度も「いま付き合っている彼と結婚して、彼の夢を支えよう」って思ったことがあったけど、すべてうまくいかなかった。
特に、落ち込んでいるとき、恋愛に、好きな人に助けを求めたくなる。でも、それはたいていの場合、私にとって「逃げ」だった。
だったら。
私はどんな生き方をしたいか。
そこから逃げちゃだめ!って人生に言われている気がして。
目を覚ませ!って往復ビンタされている気分。
これまでの私は、何度も
承認欲求を自分以外の誰かで満たそうとしていた。
誰かに隠れて、自分の人生を留守にしようとしていた。
でも、私は自分の人生を歩まないと幸せになれないって気づいた。
壁にぶつかっても、つらくても、私の人生を切り拓くことを諦めない。私の人生をごまかさない。
たくさん挑戦して、ぶつかって、恥をかいて。納得できるまで自分の道を探していく。
ずっと大好きだった人とデートにいって、まさかの展開だけど、生きる気力がわいてきた。
人生と、仕事と、ちゃんと向き合おうと思えた。
私の幸せを、あきらめない。
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