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自分らしさの追求-オーセンティックな自分とは

「自分」とはなんでしょうか。「自分」は、分かろうとして分かるものでしょうか。いわゆる「自分探し」について、懐疑的な人もいます。そんなことをしてなんになるのか、そんなことよりはやるべきことをやった方がいい、と主張する人もいます。
他方、世の中で、特に日本のような「自分らしさ」がチャレンジされにくい社会で、アイデンティティというものをしっかりと確立している人も稀と感じます。そのため、流されやすかったり、影響されやすかったり、環境の変化に弱かったりということにもなります。「確立されている」と書きましたが、変化の多い世の中では、自分の「コア」の部分は脅かされないまま、環境や人間関係に合わせ自分も適応し変わっていくという方が、より現代的であると言えるでしょう。
自分を見極めるためには、ただ座っているというよりは(おそらく瞑想も効果的だとは思いますが)、試行錯誤が必要だと思います。世の中に出ていって、いろいろな体験をするということです。仕事、旅、趣味、人間関係などがすべて自分についての学びとなっていきます。「自分についての学び」と書くと、自分のことしか考えていないように聞こえますが、自分の内面にちゃんと目が向いているという意味で、決して他者を排除している訳ではないです。
さまざまな経験をしていくと、自分の好きなことや得意なことだけでは済まされなくなりますし、苦手なことや嫌いなことにもかならず出会います。自分の得意・不得意や好き・嫌いを見極めることができるとともに、不得意・嫌いでもある程度つきあう術も見つかるでしょう。
日々、マインドフルネスを実践することによっても、自分の瞬間瞬間の思いや感情が分かっていきます。呼吸に意識を向け、深呼吸をし、身体やこころの状態をチェックします。やっているタスクの手を休め、自分のスキャンします。そのようにして、「今、ここ」から逃げ出してしまっている自分を、また呼び戻すことができます。書類やPCなどの、認知的な活動に行きがちなマインドを、五感の豊かさに向け直すというのも手です。折りに触れ立ったり歩いたり、ストレッチをしたり、身体とつながり直すことも重要です。
人に対しては安請け合いをしたり、自己卑下、自分を謙遜しすぎるようなことはなく、堂々と接することです。年齢や男女などは関係がありません。そのようなあなたにひるむ相手もいるかもしれませんが、それで自分を修正する必要はありません。
世の中は、自分を曲げようとする力や意図に満ち満ちています。なにかをやりたいとか、興味があると言ったときに、「やめておいたら」とか「どうせ無理でしょ」、「できないだろう」、「難しいだろう」等々、あるいは「お金にならない」、「仕事にならない」や「食べていけない」のように言われたことはないでしょうか? こうした心ない言葉の多くは、実はやっかみや嫉妬から出てきます。「無謀な」航海に出て行こうとするあなたを、それができない人が意味もなく止めようとしているのです。ですから、オーセンティックな自分のためには、このような声は聞かない方がいいです。
現実問題(お金や暮らしの問題)は存在はしますが、やりたいことが即お金にならないのなら両立させておけばいいのです。暮らしのための仕事は実は仕事として成立させるためのヒントも運んできてくれます。
自分をよりよく知るためには、結局人と関わることも不可欠となります。自分との対話をし、いろいろなタイプの人とも接して話してみること。心理療法もこの作業に該当しますが、心理療法はカレイドスコープ(万華鏡)のように角度を変えていきます。一人の人と対しつづけるのに不思議ですが、時を経ていくうちに自分や相手のさまざまな側面を見せてくれるのです。それだけ一人の人というのは豊かで複雑であるということでしょう。
感謝の念も重要であると言います。感謝は、今自分が持っているもの、あるところ、これまでできてきたところに向かいます。そのため自分を等身大で見る、ということが可能になります。もちろんこの先に向けての願望や野望もあっていい訳ですが、感謝は現在地点を知らせてくれる方法であるとも言えるでしょう。

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