シェア
さぬき
2021年3月26日 18:06
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館人皇第七十代、後冷泉天皇の、康平三年、即ち前九年の役に、衣川の舘で敗れ、厨川柵を最後の地として拠守した安倍貞任を、遂に火攻めの奇計を以て破り、貞任を誅し、弟宗任等を捕らえて、陸奥(むつ)の乱を平定した源義家は、都に帰るべく、名馬香月に打跨り、意気揚々として、今の小山字柴山にさしかかりました。※人皇・・・じんこう、にんのう、じん
2021年2月1日 14:15
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館昔々、市野々※の近くに、八郎という若者がありました。※いちのの・・・奥州市胆沢の若柳地域にある地名。その若者がようやく十五になった春、父と母は悪い病気にかかり、相次いで世を去りました。兄弟のない八郎は、ポツンとただ一人この世に残されました。十五になったばかりの八郎はあまり働きもできないので、雇ってくれる人もありませんでした。八
2021年1月25日 16:37
参考文献「いさわの民話と伝説」 編:胆沢町公民館昔、二ノ台に一人の猟人(かりうど)がいました。その猟人は、鉄砲を射てば百発百中という名人でありました。昨日は鳥、今日は獣と、猟に出た日は、一日として肩に獲物のない日はありませんでした。毎日のようによく獲れるので、猟人の生活は次第に豊かになり、その心は高慢になってきました。そこで近所の人には、誰一人として、彼と喜んで交際する者がない
2020年9月7日 15:10
昔、山の奥さ男が住んでた。男はマオどいう馬を飼っていだ。男はマオのこどをうんと大切にしていだ。ある日、マオがいねぐなってしまった。森の中さ入り込んでしまったど思って、マオを探しに行ぐごどにした。「マーオーマーオー」ど呼びながら探したども、マオは見つからない。山の森の中を歩ぎ回っていぐら探しても、マオは見つからない。それでもマオが大切なので諦められず、「マーオーマーオ
2020年5月22日 20:27
昔一人の百姓があったど。畑さ稼ぎさ行って、小昼休みだで休んでたれば、そこの松の木さ美しいえしょ(衣装)掛かってた。手で取って見たれば、今まで見たこともない、うすけくて(薄くて)やっけえ(柔らかい)えしょだ。これぁきっと天の羽衣に違いないと思って、家さ帰って長持※の一番下の方さ隠してしまった。※ながもち・・・衣類を入れる木箱。晩方になったれば美しい女ご来て、着物失くして帰らえなく