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御馳走帳

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僕が心からウマイと思ったものについて書いていきます。料理も食材も色々な角度から考えてみたい。ウマウマウー。
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2022年1月の記事一覧

カキの天ぷら丼

カキの天ぷら丼

僕の若い頃からの愛読書のうちの一冊、池田満寿夫著『男の手料理』(1989年初版、サンケイ新聞連載時期は1985年から1986年)に登場する料理を実際に作ってみようシリーズの第3回。3回続けばちゃんとシリーズだ。全部やろうとすると60回を越えるのでそんなにはやらない。10回くらいを目処に気まぐれにがんばります。今回はカキの天ぷら丼を作る。

宮城県石巻市の友人から牡蠣がいっぱい送られてきた。毎年あり

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しっとりしたもの

しっとりしたもの

しっとりとした食感の食べ物が好きである。パリパリとかサクサクとかそうした食感のものも嫌いだと云うわけではない。そうしたクリスピー系の良さもそこそこ承知しているつもりだ。その上で、しっとりしたものへの僕の気持ちを書いてみたい。しっとりと云ってもその世界観は広く、淑やかな口当たりの和菓子のような上品なものから、不本意な時間経過を経て湿気ってしまったと云う世間一般では好ましく思われないものまで含まれると

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日本人だけのスパゲッティ

日本人だけのスパゲッティ

僕の若い頃からの愛読書のうちの一冊、池田満寿夫著『男の手料理』(1989年初版、サンケイ新聞連載時期は1985年から1986年)に登場する料理を実際に作ってみようシリーズの第2回。いつシリーズにしたのかと思われましょうが、気まぐれにやるのであまり期待しないでください。ちなみにオマール海老やアワビなどの高級食材を使うのはパスします。今回は日本人だけのスパゲッティを作る。

「われわれ(日本人)は白飯

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野菜天丼2022

野菜天丼2022

毎度毎度申し上げているように、2021年は焼きそばの人として認知度が上がったために、僕のライフワークである天丼はどうしたのかと訊かれることがある。天丼はやめたのか。宗旨替えしたのか。もう天丼のことは愛していないのね。薄情な人。いやちょっと待って欲しい。天丼が僕のライフワークであることに変わりはない。僕がクレイジーケンバンドでクリーントーンのカッティング(ギターの奏法ね)をしている時でも、心の奥底に

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焼きそばの果てしなき旅【その58】

焼きそばの果てしなき旅【その58】

何度も申し上げておりますが謹賀新年2022。本年もどうぞよろしくお願い致します。焼きそばの果てしなき旅もモチロン続けて参ります。年が明けていきなり日本全国オミ何とかでアヤシイ雲行きになって参りましたが、行きたいところ食べたい焼きそばが目白押しですので、タイミングを計って無理なくあちこちに伺いたいと考えています。まずは手慣らしと云うわけでもないですが、自作焼きそばの記録からスタートします。

名古屋

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お正月ソーミンチャンプルー

お正月ソーミンチャンプルー

謹賀新年。2022年もどうぞよろしくお願い致します。まだそんなに手放しでおめでとうと云える感じでもない気がしますが、まあ一応お正月はおめでたいところから始めて、何となくそのおめでたさが春を迎えて夏も超えて秋冬年末まで繋がって行くと良いなぁと思うのです。途中色々なことがあるだろうけど、ぼちぼちとやりましょう。そんなおめでたいお正月に、何かおめでたいものを作れたら良いなとずっと考えていて、ふと思い付い

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