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中小企業・スタートアップでこそ、1on1は威力を発揮する

皆様こんにちは。代表の濵田美雪です。
1on1の実施メリットや効果的な進め方についてご質問いただくことが多く、1on1への注目度の高さを日々感じております。社内制度として新たに採用される企業様も増えてきていますね。そこで、本日も1on1をテーマにコラムを書いてみようと思います。

よろしければ前回の記事もあわせてご覧ください。

企業経営に必要な「ヒト・モノ・カネ」のうち、ほぼ「ヒト」で勝負している中小企業やスタートアップ企業。その大切な資産である「ヒト」をどう活かすかが、生き残るための大きなポイントです。それが分かっているからこそ、どれだけ忙しくても1on 1を継続している中小企業・スタートアップ企業が多いのだと思います。

新たな道を切り開いていく段階にあり、目の前の課題が山積みの中小企業・スタートアップ企業では、一定の時間を要する1on 1のスキル習得・仕組み構築が本当に成果につながるのかどうか見極めたい、とお考えだと思います。

「本当に成果が出るのか」
これは、私どもが一番多く聞く言葉です。

結論から申し上げると、「人を育てて組織を上手く回していくためには、1on1のスキル習得や仕組み構築の優先順位を高い位置に置いていただきたい。正しく継続すれば、必ず成果は出る。」と考えています。

なぜか。

30人の壁、50人の壁、100人の壁を越えて組織が大きくなっていくその過程にこそ、1on 1は本当の威力を発揮するためです。

急激に社員が増えていくときに、会社の立ち上げから今まで一緒に頑張ってきたメンバーがどんどん辞めてしまっては死活問題です。大企業と違い、採用はスムーズには進みにくいのが現実です。思うような人材が思うようなスピードで、思うような人数集まるとは限りません。

そのような状況下では、今いるメンバーを大切にして育成していくこと、絶対離職者を出さないことが何よりも重要です。

もちろん、管理職研修・リーダー研修などの研修に注力することも重要です。講師の立場で申し上げると、これらをしないという選択肢はありません。どれだけ忙しくても、いったん職場を離れて「そもそも自分が組織から求められている役割は何か」についてじっくりと考える時間は、その方の成長を大きく後押ししてくれます。

ただ、研修はどうしてもスポット的で継続性に課題が残ります。もちろん、研修講師として「学んだことが日々現場で活用できる」よう様々な工夫を凝らしています。それでも、残念ながら継続性に課題が残るのはカバーしきれない事実です。

しかし、1on 1は継続性に大きな力を発揮します。そして、その効果は網の目状に広がります。もし、あなたが「良い1on1」を毎週メンバーに実施できたら、彼らはあなたから受けた良質の1on1をじっくり受け止め・体得し、後輩たちに良質の1on1を実施していくでしょう。じわじわと、組織に1on1文化が醸成されていきます。

1on1の効果は網の目状に広がります。

さらに、上司と直属の部下だけでなく、上司と斜め部署の部下、若手社員と新入社員など、1on1の組み合わせは無限大。まさに網の目状に、その効果が広がります。

また、1on1が人材育成の仕組みとして定着し継続できると、どの層のメンバーに対しても、モチベーションを高くキープさせるための大きな力を発揮し、組織を健全に大きくしていきます。離職者を出さず・組織崩壊を起こさず、企業を土台から堅固に育てていきます。

1on1は、習得して慣れてくると、短い時間でも効果を発揮してくれます。たとえば、

・営業に行く電車の中で3分間
・昼食後に缶コーヒーを飲みながら
・社内ですれ違ったときに立ち話で
・「最近、どう?」だけの短いメール

など、隙間時間を活用して人材を育成し、組織を強くしていく力が1on1にはあります。

「ヒト」は育てたいけど「カネ」もないし、日々膨大な業務を抱えている中でまとまった時間も確保しづらいという企業様ほど、1on1を継続して行うことはとても重要な施策です。

この『「カネ」がなくても「まとまった時間」がなくても「ヒト」を育てていくことができる』という点こそ、中小企業・スタートアップ企業に、享受していただきたい1on 1の本当の威力です。

会社の規模がまだ大きくないうちに1on1を企業文化として定着させる。そのメリットをぜひ、中小企業・スタートアップ企業の経営者・人事担当の皆様にご理解いただきたいと考えております。

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