「神試合」「鬼監督」―バスケ日本代表にふさわしいのは”神”か”鬼”か?
バスケ日本代表が熱い!
2024年2月26日、アジアカップ予選で中国代表に僅差で勝利した。
特に、河村勇輝選手の技術・精神力・イケメンっぷりが計りしれない。
2023年のバスケW杯まで全然知らない選手だった。
だが、試合を観て一気に魅了された。(熱意全開のプレーと真摯な態度に、アタシャ惚れたよ😉)
そんな河村選手のことを調べていると、
という言葉が使われていた。
⬇️神ディフェンス
⬇️鬼ディフェンス
河村選手の動きはどちらもスゴイのだが、
の違いは何だろうか?
バスケ日本代表には、河村選手以外にも魅力的な選手がたくさんいる。
今後も勝利を重ねてほしいので、素晴らしいディフェンスをしてほしい・・・・・・。
というわけで今回のお題。
1.どのように使われている?
という問いを解くには、「神ディフェンス」と「鬼ディフェンス」の違いを明らかにしなければならない。
そこで、まず「神」「鬼」がつく言葉をまとめてみた。
「神」「鬼」は、どのような言葉と一緒に使われているのだろうか。
13番の「鬼だく」は、牛丼の「つゆだく」のパワーアップ版らしい。
写真では、ごはんが見えなくなるほど牛丼のつゆがドンブリに入れられていることがわかる。
表を再度眺めてみよう。
何か規則性を見いだせないだろうか。
あぁっ!
「神」「鬼」は、共存していない。
別の言い方をするなら、
ということが一般的なようである。
つまり、「神ディフェンス」「鬼ディフェンス」は”神”と”鬼”が共存する稀有な例であるということがわかった。
2.辞書での意味をチェック!
ものごとを強調する意味での「神」「鬼」は、辞書ではどのように説明されているのだろうか。
語釈がわかりやすいことで評判の良い、『三省堂国語辞典』(第八版)での説明を見てみよう。
【神】
【鬼】
『現代用語の基礎知識』に「神」という言葉が掲載されたのは、私が確認した限りでは2010年版(2009年11月に発行されるため、実際は2009年のことが書かれている)が初めてだった。
【神】
【鬼】
他の辞書でも調べてみると、だいたい似たようなものであった。
簡潔にまとめると、
ということが言えそうである。
3.では意味をあてはめよう
既出の表の言葉に、それぞれの意味を当てはめてみる。
どれも、しっくりくる気がする。
まとめると、次のようのなるのではないだろうか。
4.”鬼”に含まれる意味
「鬼電」で検索していたら興味深いツイートがでてきた。
おそらく、
鬼電をした親御さんは、ブチ切れとる。
本来、「鬼」とは恐ろしい存在だからである。
「鬼かわいい」「鬼キュン(鬼のようにキュンとする)」などと使われると、その恐ろしさは薄まる。
鬼には「怖い」「悪い」「強い」というイメージが依然として残っているのだ。
例として「鬼嫁」という言葉を聞けば、
というイメージが湧くのではないだろうか。
では、「鬼=怖い」という前提で「鬼ディフェンス」を見てみよう。
濃い色のユニフォームが「鬼ディフェンス」をする河村選手だ。
表情、姿勢からは、私のような素人でも強いプレッシャーを感じる。
神ディフェンスの方はどうだろう。
「神ディフェンス」は「ミラクルプレーで失点を阻止した」という印象を受ける。
神ディフェンスと似た言葉に、サッカーのゴールキーパーにおける「神セーブ」がある。
「神セーブ」も、「本来なら失点しても仕方がない状況で、ミラクルプレーによって失点を防ぐ」というイメージだ。
サッカー日本五輪代表が、ブラジル五輪代表(←当時の世界選抜チームに勝利している、トンデモナイ人たち)に1-0で勝利した「マイアミの奇跡」と呼ばれる試合がある。
この試合でブラジルが放ったシュートは計28本という恐ろしいものだった。
(現在のJリーグの試合は、平均12本程度)
しかし、ゴールキーパーを務めた川口能活選手は、その猛攻をことごとく防いだ。
これこそ、神がかりのセーブ=神セーブ。
ちなみに、彼は「炎の守護神」と呼ばれている。
以上のことから、次のことが言えるのではないだろうか。
5.結論
「神ディフェンス」と「鬼ディフェンス」の違いがわかったところで、結論を出したい。
(⬇️問いを再確認)
バスケ日本代表には、試合中は基本的に、
で猛攻を防ぎ、ピンチの際は、
で勝利を掴んでほしい!!
というわけで、結論。
中国戦における河村選手の鬼ディフェンス。
興味がある人は、どうぞ⬇️⬇️
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