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音楽と歩んだ1年

2023年、数えてみると全部で16本のライブを行った。宮城県内でもたくさんライブをしたが、山形、福島、茨城、栃木、長野など本当に様々な場所でライブを行った。各地を巡る度に友人や友人の家族などに応援されながら楽しく演奏することができた1年だった。

そして、ツアー以外の思い出も音楽に彩られた1年だった。

6月、私は妻と結婚式を挙げた。アラバキロックフェスの会場にもなっている「エコキャンプみちのく」の一角に大きなテントを貼り、青空の下結婚式を執り行った。
私は結婚式で所謂「ファーストバイト」をしたくなかった。よくある新郎新婦がケーキを食べさせ合うあれだ。大抵新郎が食べるケーキは爆盛で顔面がクリームまみれになる。私はあの食べ物で遊ぶような行為がどうしても受け入れられなかった。そこで私は妻と話し合い、悩んだ末に
「二人ともバンドマンだからライブしよう」
ということになった。かくして、私たちの「初めての共同作業」は、ケーキ入刀ではなく、バンド演奏になった。その曲が、「カッパの100W」に入っている「心から」だ。
ギターボーカルを私が担当し、大学でジャズ研究会に入っていた妻がベースを弾いた。会場は大いに盛り上がり私たち2人も楽しく演奏することができた。その時の動画を今でもたまに見返したりする。

9月、98歳の祖母が亡くなった。心にぽっかりと穴が空いたまま、福岡へと向かった。わずか1日で葬儀の全てを終え、気持ちの整理がつかない帰り道、祖母への悲しみや感謝の思いを込めて、「あとがき」という曲ができた。曲をリリースすると家族や親戚からも感謝の言葉をもらった。きっと祖母も喜んでくれただろう。

今年1年を振り返ると、このように結婚式や葬式といった大きな節目を迎えることが多かった気がする。その度に自分の思いを形にするような曲をリリースすることができた。さらにありがたいことに、それらの曲を多くの方が大切に聴いてくださっている。土日のギター弾きとしての1つの理想の形ができ始めている。
来年も、自分のこと、自分の音楽を大切にしてくださる方々に寄り添えるような曲作りを行っていきたい。さらに、様々なライフステージを迎えた方々が楽しめるようなイベントも積極的に開催していきたい。

今年も沢山支えていただき、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。


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