ジャージたばた

ジャージたばたの名前で宮城県を中心に活動している土日のギター弾き。https://li…

ジャージたばた

ジャージたばたの名前で宮城県を中心に活動している土日のギター弾き。https://linkcloud.mu/1c3e6003 7thアルバム「カッパのレコード」配信中!ロックンロールをこよなく愛し、不器用なギターをかき鳴らすサングラスかけた168センチほどの男。

最近の記事

妻とクロマニヨンズのライブに行った話

6月8日土曜日、午前中の仕事を終え、定禅寺通にあるカフェに私はいた。すぐそばの東京エレクトロンホール宮城でこれから始まるクロマニヨンズのライブに参戦するためだ。 クロマニヨンズのライブはこれまで何度も観てきたが、今回は妻も一緒である。一体、クロマニヨンズを見て何というのだろう。 そんなことを思っていると、あっという間に開場の時間となった。 何度も足を運んでいるもののこの瞬間はいつも心臓が高鳴る。今回は2階席であるため、間近でというわけにはいかないが、それでも楽しみなのだ。

    • 一生モノのギターを自分で直した話

      先週、福島駅でライブをした際にギターストラップが切れてギターが落下し、ギターの端を割ってしまった。 今回はその修理に関する一部始終をここに記す。 1.ギターのダメージ ギターの縁を飾るパドック(茶色の木)のバインディングにヒビが入り、トップ板の塗装も割れて剥がれてしまった。今回は、その2箇所を修理していくこととした。 2.タイトボンドによる接着 ギターを組み立てる際にも使われるタイトボンドをホームセンターで購入。固まるまでに1時間ほどかかったが、接着場所を手で押さえて

      • 一生モノのギターを壊してしまった話

        昨日の夜、福島駅で路上ライブをしているときに事は起こった。 ライブ中盤、遠目ながらも少しずつ聴いて下さる方が増えてきて、さあこれから!というところ。とっておきのバラード「青リンゴ」のイントロでDのコードを鳴らしたときだった。 突如手からギターの感触がなくなった。驚いて手元を見ると、悲しい背中を見せながらギターが地面に落下していくのがスローモーションで見えた。 ゴトッ 鈍い音がした。急いでギターを拾い上げると、トップ板の端が欠けてしまっているようだった。 そして、足元に目

        • 30歳になり、ニューアルバムをリリース

          6月7日金曜日、私ジャージたばたの7枚目のアルバム「カッパのレコード」が、各種ストリーミングサービスにて配信リリースされた。4曲入りの26分の中に30歳になった自分の思いの丈を詰め込んだアルバムになっている。  自分の20代を振り返れば、もがいてもがいて、あまりうまく行かなくなったことが多かった。仕事にしても、音楽にしても…。そんな自分を肯定するような、味わった苦労を肯定するようなアルバムである。  大学4年で就職を決められなかったこと、会いたくて仕方なかったミュージシャン

        妻とクロマニヨンズのライブに行った話

          四国での路上ライブの思い出その2

          阿波池田から特急南風に乗り込み、一路高知を目指した。特急は断崖絶壁を沿うように駆け抜けていく。振り子式車両なので揺れる揺れる…。自由席が満員だったので通路に立っていた私は、右に左にラムネのビー玉のように揺られていた。 ふと、座席の方に目をやると、家族連れが楽しそうに4人で座っていた。子どもたちは、おそらく2〜3歳くらいの男の子と女の子だ。それぞれお父さんお母さんの膝の上で笑っている。お父さんとお母さんは若い。おそらく私と同い年ぐらいではないだろうか。 私はふと思った。いつま

          四国での路上ライブの思い出その2

          四国での路上ライブの思い出その1

          時刻は朝8時を回ったところ。私はJR四国の高松駅に降り立った。駅の「土讃線」の文字、駅の外に覗く車はどれも香川ナンバー、そして聞き慣れないイントネーションと、昨日の夜から遥か遠くに来たのだと思い知らされた。 まずは朝食のため、駅構内にある有名なうどん屋「連絡船うどん(現在は閉店)」へと入った。歯ごたえのある讃岐うどんと透き通った黄金色のスープが印象的だった。 簡単に朝食を済ませると、ホームを出て3分も歩くと高松の港であった。 小豆島や淡路島方面へと向かうフェリーや遊覧船が発着

          四国での路上ライブの思い出その1

          初めての寝台特急の旅

          2019年の4月が終わる頃の金曜日、私は家路を急いでいた。 というのも、翌日から始まる10連休、それだけでも嬉しいのだが、今回はその連休を利用して寝台特急に乗って四国に路上ライブツアーに行く予定があったからだ。子供の頃から夢にまで見たサンライズ瀬戸に乗り、瀬戸大橋を渡るのだ。 しかし、現在の時刻は21時前、列車は22時発だ。間に合うだろうか…。西川口にある自宅に戻ると、準備していた荷物とギターを抱え、スーツ姿のままバスで大急ぎで川口駅に向かった。 京浜東北線で一路東京を目指し

          初めての寝台特急の旅

          ツアー初日、渡波ローディーにて

          昨日、石巻市渡波にあるライブハウス「渡波ローディー」にて、私ジャージたばたのニューアルバム「かっぱのレコード」を引っ下げてのライブをしてきた。 ローディーでのライブは、もう6回目ほどとなったが、いつ行っても新鮮な気持ちになる。 まず、オーナーの「トヨさん」が、とても楽しい方なのだ。ローディーの扉をくぐると、「おお!来たなたば〜た!」と明るく出迎えてくださる。そして、演奏中には陽気な合いの手や愛のあるツッコミを入れてくださり、とにかくライブが盛り上がる。そして、なかなか他のラ

          ツアー初日、渡波ローディーにて

          伝説の夜再び

          アラバキロックフェス参戦1日目、磐越ステージのトリを飾ったのは ARABAKI BIG BEAT CARNIVALというセッションバンドだった。、The Birthdayのメンバーやウエノコウジさん、奥田民生さん、池畑潤二さん、浅井健一さんなど、総勢18名の豪華メンバーだ。 このバンドは、去年亡くなってしまったチバユウスケさんが生前親交のあったアーティストが集まり、チバさんが在籍したバンドの曲や好きだったバンドの曲をメンバーを入れ替えながら演奏していくという趣向のものだった。

          オトナはサイコー!

          4月27日、28日の2日間、エコキャップみちのくで行われたアラバキロックフェスに今年も妻とともに参戦した。今年は、翌日も休日ということもあり、2日目の終わりまでガッツリと轟音を浴び続けた。 今年、出演していたアーティストは、去年よりも若手が多い印象だった。新進気鋭の若手バンドのエネルギッシュな演奏を見て、「自分も頑張らねば!」と、力をもらった。 そんな中、特に印象に残ったバンドがあった。 1984年から活動しているベテランというよりも「老舗」という言葉が似合いそうなロック

          オトナはサイコー!

          心の中で走り続ける気仙沼線

          これは、先週末に出演した気仙沼ストリートライブフェスティバルの続きの話である。 地域に住む方々の「心の復興」を目標に始まったこのイベント。市街地から離れたお寺が会場ではあるものの、活気に満ち溢れていて、気仙沼が未来へ向けて歩いていっていることがひしひしと伝わるイベントであった。 そんな中、印象に残ったのが震災前の情景をオリジナルソングで歌うバンドであった。 西日に照らされた本堂前のステージに上ったバンドの皆さんは、ご年齢的におそらく仕事をリタイヤされた方々だろう。ギター2

          心の中で走り続ける気仙沼線

          気仙沼ストリートライブに出演して

          昨日、4月13日に気仙沼市にある清涼院というお寺で行われた、気仙沼ストリートライブフェスティバルに出演した。 清涼院が位置するのは、気仙沼のリアス式海岸を一望できる小高い丘の上。潮風が心地よい素敵な場所であるが、同時に13年前に大きな悲しみが生まれた場所でもある。そんな、大きな被害を受けた気仙沼で、「心の復興」を進める一環として始まったのが「気仙沼ストリートライブ」だそうだ。 桜が満開の清涼院に、老若男女が集い、音楽を楽しむ。10時半の開演から続々と駐車場が埋まり始めていた

          気仙沼ストリートライブに出演して

          チャリティーライブを終えて

          昨日、約3ヶ月かけて準備を行ってきた能登半島地震チャリティーライブ「オトダスケフェス」が昨日終了した。 ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました! 当日設置した募金箱には1万円を超える募金が集まり、メッセージボードには、石川県の皆様に向けた温かいメッセージがならんだ。 当日の天候は、霧雨に見舞われ、気温もだいぶ低かったものの、最後まで見てくださる方が何人もおり、アットホームなイベントとなった。 それだけでも嬉しかったが、今回イベントを運営して嬉しかったことは他にもあ

          チャリティーライブを終えて

          チャリティーライブの準備

          いよいよ来週、4月6日(土)14:00〜16:30に仙台市営地下鉄東西線、国際センター駅2階にある「青葉の風テラスは」で、能登半島地震チャリティーライブ「オトダスケフェス」を開催する。 このライブイベントには、私を含め合計4団体のアーティストが出演する無料のイベントだ。春の野外ステージでアコギの弾き語りを行う。会場には募金箱やメッセージボードを設置し、ご来場の皆様も石川県の皆様に直接思いを届けられるようなイベントとなっている。 そのために以下のようなことに取り組んできた。

          チャリティーライブの準備

          ジャージたばた上京(埼)日記

          大学院の修了式を終え、飲み会へと向かう友人たちを尻目に、私は仙台駅から新幹線で旅立った。 新幹線に乗るまで、 「まさかこの俺が淋しくなんてなるわけ無いでしょ」 と思っていたが、新幹線が動き出し、住み慣れた町並みがどんどん窓の向こうを過ぎ去っていくと、なんとも言えない心細さが私の胸を締め付けた。 住んだこともない街で、私はやっていけるのだろうか…。 父方の実家は川越にあるものの、川口にはそれまで行ったこともなかった。荒川を超えれば東京都北区、思いっきり都会だ。相槌で「だから!」

          ジャージたばた上京(埼)日記

          地元を離れることにした日

           皆さんは、地元を離れたことはあるだろうか。幼い頃からあちこちに行っている人もいれば、地元ですっと暮らしてきた人もいることだろう。 私は過去に一度、仕事の都合で地元の仙台を離れ、埼玉の川口で暮らしたことがある。 私の仕事は、基本的に決められた自治体やエリア内での異動はあっても、県外へ異動することはない。つまり、転職でもしない限り、一生宮城県を出ることがないのだ。 私は人生で一度で良いから、都会に揉まれて生活するということにチャレンジしてみたかった。地元は大好きなのだが、見

          地元を離れることにした日