ジャージたばた

ジャージたばたの名前で宮城県を中心に活動している土日のギター弾き。https://li…

ジャージたばた

ジャージたばたの名前で宮城県を中心に活動している土日のギター弾き。https://linkcloud.mu/1c3e6003 7thアルバム「カッパのレコード」配信中!ロックンロールをこよなく愛し、不器用なギターをかき鳴らすサングラスかけた168センチほどの男。

最近の記事

先輩のお兄さんはカッパに会ったらしい

あれは小学生2年生の夏休み前最後の登校日だったと思う。  通信表を手渡され、午前中で学校が終わり防災頭巾や鍵盤ハーモニカなどの荷物を手提げに入れて、家に向かっていた。とはいっても、私の実家は、学校から離れた山奥にあったため、6年間ずっとバス通学をしていた。 大きな荷物のせいか、夏の暑さのせいか、バス停までの道のりがいつもよりずっと遠く感じた。 バス停に着くと、2つ上の学年の先輩がすでに到着していた。この先輩とは仲が良く、学校の話や好きな映画(ハリー・ポッターなど)の話をよくし

    • みやぎのぷらっつvol.8に出演した話

      昨日、私は仙台enn3rdにて、「みやぎのぷらっつvol.8」に出演した。このイベントは、大学時代からつながりがある音楽仲間たちが8年ほど前から行っているイベントである。 「大学を卒業しても音楽を続けられる環境を作りたい」という思いから、年1〜2回ほどのペースで、様々なアーティストに声を掛けている。 私のような弾き語りをする出演者もいれば、メタルバンドもパンクバンドも、はたまたピアノの弾き語りもあったりと、普通のライブイベントであればなかなか対バン出来ないような方々と同じステ

      • 家族連れでも楽しめる音楽イベントについて

        最近、私の周りでは結婚出産ラッシュが続いている。 新たな人生の始まりや新たな家族の誕生など、めでたいことがたくさん起きる。生まれたての友人の赤ちゃんの顔などを見ていると何ともほっこりする。しかし、一方で困った事も起きている。 私のライブに来れる人が減っているのだ。 私のライブがあるのは、主に土曜日の夜、ライブハウスでの出演が多い。以前、ライブに来ていた方でも、お子さんが生まれれば、この時間にライブハウスに足を運ぶことは難しい。小さいお子さんを連れて暗いオールスタンディングの

        • 妻とクロマニヨンズのライブに行った話

          6月8日土曜日、午前中の仕事を終え、定禅寺通にあるカフェに私はいた。すぐそばの東京エレクトロンホール宮城でこれから始まるクロマニヨンズのライブに参戦するためだ。 クロマニヨンズのライブはこれまで何度も観てきたが、今回は妻も一緒である。一体、クロマニヨンズを見て何というのだろう。 そんなことを思っていると、あっという間に開場の時間となった。 何度も足を運んでいるもののこの瞬間はいつも心臓が高鳴る。今回は2階席であるため、間近でというわけにはいかないが、それでも楽しみなのだ。

        先輩のお兄さんはカッパに会ったらしい

          一生モノのギターを自分で直した話

          先週、福島駅でライブをした際にギターストラップが切れてギターが落下し、ギターの端を割ってしまった。 今回はその修理に関する一部始終をここに記す。 1.ギターのダメージ ギターの縁を飾るパドック(茶色の木)のバインディングにヒビが入り、トップ板の塗装も割れて剥がれてしまった。今回は、その2箇所を修理していくこととした。 2.タイトボンドによる接着 ギターを組み立てる際にも使われるタイトボンドをホームセンターで購入。固まるまでに1時間ほどかかったが、接着場所を手で押さえて

          一生モノのギターを自分で直した話

          一生モノのギターを壊してしまった話

          昨日の夜、福島駅で路上ライブをしているときに事は起こった。 ライブ中盤、遠目ながらも少しずつ聴いて下さる方が増えてきて、さあこれから!というところ。とっておきのバラード「青リンゴ」のイントロでDのコードを鳴らしたときだった。 突如手からギターの感触がなくなった。驚いて手元を見ると、悲しい背中を見せながらギターが地面に落下していくのがスローモーションで見えた。 ゴトッ 鈍い音がした。急いでギターを拾い上げると、トップ板の端が欠けてしまっているようだった。 そして、足元に目

          一生モノのギターを壊してしまった話

          30歳になり、ニューアルバムをリリース

          6月7日金曜日、私ジャージたばたの7枚目のアルバム「カッパのレコード」が、各種ストリーミングサービスにて配信リリースされた。4曲入りの26分の中に30歳になった自分の思いの丈を詰め込んだアルバムになっている。  自分の20代を振り返れば、もがいてもがいて、あまりうまく行かなくなったことが多かった。仕事にしても、音楽にしても…。そんな自分を肯定するような、味わった苦労を肯定するようなアルバムである。  大学4年で就職を決められなかったこと、会いたくて仕方なかったミュージシャン

          30歳になり、ニューアルバムをリリース

          四国での路上ライブの思い出その2

          阿波池田から特急南風に乗り込み、一路高知を目指した。特急は断崖絶壁を沿うように駆け抜けていく。振り子式車両なので揺れる揺れる…。自由席が満員だったので通路に立っていた私は、右に左にラムネのビー玉のように揺られていた。 ふと、座席の方に目をやると、家族連れが楽しそうに4人で座っていた。子どもたちは、おそらく2〜3歳くらいの男の子と女の子だ。それぞれお父さんお母さんの膝の上で笑っている。お父さんとお母さんは若い。おそらく私と同い年ぐらいではないだろうか。 私はふと思った。いつま

          四国での路上ライブの思い出その2

          四国での路上ライブの思い出その1

          時刻は朝8時を回ったところ。私はJR四国の高松駅に降り立った。駅の「土讃線」の文字、駅の外に覗く車はどれも香川ナンバー、そして聞き慣れないイントネーションと、昨日の夜から遥か遠くに来たのだと思い知らされた。 まずは朝食のため、駅構内にある有名なうどん屋「連絡船うどん(現在は閉店)」へと入った。歯ごたえのある讃岐うどんと透き通った黄金色のスープが印象的だった。 簡単に朝食を済ませると、ホームを出て3分も歩くと高松の港であった。 小豆島や淡路島方面へと向かうフェリーや遊覧船が発着

          四国での路上ライブの思い出その1

          初めての寝台特急の旅

          2019年の4月が終わる頃の金曜日、私は家路を急いでいた。 というのも、翌日から始まる10連休、それだけでも嬉しいのだが、今回はその連休を利用して寝台特急に乗って四国に路上ライブツアーに行く予定があったからだ。子供の頃から夢にまで見たサンライズ瀬戸に乗り、瀬戸大橋を渡るのだ。 しかし、現在の時刻は21時前、列車は22時発だ。間に合うだろうか…。西川口にある自宅に戻ると、準備していた荷物とギターを抱え、スーツ姿のままバスで大急ぎで川口駅に向かった。 京浜東北線で一路東京を目指し

          初めての寝台特急の旅

          ツアー初日、渡波ローディーにて

          昨日、石巻市渡波にあるライブハウス「渡波ローディー」にて、私ジャージたばたのニューアルバム「かっぱのレコード」を引っ下げてのライブをしてきた。 ローディーでのライブは、もう6回目ほどとなったが、いつ行っても新鮮な気持ちになる。 まず、オーナーの「トヨさん」が、とても楽しい方なのだ。ローディーの扉をくぐると、「おお!来たなたば〜た!」と明るく出迎えてくださる。そして、演奏中には陽気な合いの手や愛のあるツッコミを入れてくださり、とにかくライブが盛り上がる。そして、なかなか他のラ

          ツアー初日、渡波ローディーにて

          伝説の夜再び

          アラバキロックフェス参戦1日目、磐越ステージのトリを飾ったのは ARABAKI BIG BEAT CARNIVALというセッションバンドだった。、The Birthdayのメンバーやウエノコウジさん、奥田民生さん、池畑潤二さん、浅井健一さんなど、総勢18名の豪華メンバーだ。 このバンドは、去年亡くなってしまったチバユウスケさんが生前親交のあったアーティストが集まり、チバさんが在籍したバンドの曲や好きだったバンドの曲をメンバーを入れ替えながら演奏していくという趣向のものだった。

          オトナはサイコー!

          4月27日、28日の2日間、エコキャップみちのくで行われたアラバキロックフェスに今年も妻とともに参戦した。今年は、翌日も休日ということもあり、2日目の終わりまでガッツリと轟音を浴び続けた。 今年、出演していたアーティストは、去年よりも若手が多い印象だった。新進気鋭の若手バンドのエネルギッシュな演奏を見て、「自分も頑張らねば!」と、力をもらった。 そんな中、特に印象に残ったバンドがあった。 1984年から活動しているベテランというよりも「老舗」という言葉が似合いそうなロック

          オトナはサイコー!

          心の中で走り続ける気仙沼線

          これは、先週末に出演した気仙沼ストリートライブフェスティバルの続きの話である。 地域に住む方々の「心の復興」を目標に始まったこのイベント。市街地から離れたお寺が会場ではあるものの、活気に満ち溢れていて、気仙沼が未来へ向けて歩いていっていることがひしひしと伝わるイベントであった。 そんな中、印象に残ったのが震災前の情景をオリジナルソングで歌うバンドであった。 西日に照らされた本堂前のステージに上ったバンドの皆さんは、ご年齢的におそらく仕事をリタイヤされた方々だろう。ギター2

          心の中で走り続ける気仙沼線

          気仙沼ストリートライブに出演して

          昨日、4月13日に気仙沼市にある清涼院というお寺で行われた、気仙沼ストリートライブフェスティバルに出演した。 清涼院が位置するのは、気仙沼のリアス式海岸を一望できる小高い丘の上。潮風が心地よい素敵な場所であるが、同時に13年前に大きな悲しみが生まれた場所でもある。そんな、大きな被害を受けた気仙沼で、「心の復興」を進める一環として始まったのが「気仙沼ストリートライブ」だそうだ。 桜が満開の清涼院に、老若男女が集い、音楽を楽しむ。10時半の開演から続々と駐車場が埋まり始めていた

          気仙沼ストリートライブに出演して

          チャリティーライブを終えて

          昨日、約3ヶ月かけて準備を行ってきた能登半島地震チャリティーライブ「オトダスケフェス」が昨日終了した。 ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました! 当日設置した募金箱には1万円を超える募金が集まり、メッセージボードには、石川県の皆様に向けた温かいメッセージがならんだ。 当日の天候は、霧雨に見舞われ、気温もだいぶ低かったものの、最後まで見てくださる方が何人もおり、アットホームなイベントとなった。 それだけでも嬉しかったが、今回イベントを運営して嬉しかったことは他にもあ

          チャリティーライブを終えて