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コロナウイルスを軽く考えていた過去の私のような人に届いてほしい。


ハチミツ二郎さんのnoteを読みました。

ワイドショーで毎日毎日同じことを言い続けるよりも、こういった方々の実体験を朗読するか、発信するかしていただきたい。と思いました。

私はコロナウイルスに感染していないし、周りでも感染した人がいない。コロナウイルスは私にとっていつまでも空想上の出来事のような存在でした。

他人事とずっと思っているからできる私の数々の愚考、愚行を書きます。改めて、本当に自分に腹が立ちます。

まず、横浜港のクルーズ船でクラスターが起こったとき、沢山の方々が船の中に何日も滞在せざるを得なくなった。ということを知って、
「私もこれに乗っていればタダでクルーズ船乗れたことにもなるし、さらにご飯もずっと食べれたのに、、!」と思い、ありとあらゆるクルーズ船を調べました。次は当事者になるぞ。と気合を入れていました。


Twitterや、ワイドショーで、当事者の方々の部屋から出れなくて辛い。などの話を聞いたり見たりしても、私はもともとインドアの極み人間でスマホさえあれば何日でも外の空気吸わなくても生きていけるから美味しいご飯食べているのに、贅沢な悩みだ。なんて思っていました。


こういう話が続きます。
私は本当に浅はかで、1方向からしか物事を考えられない人なのです。この浅はか人間が私の他にもいるかもしれないし、こういう考えを持っている人がいるということを知ってほしく、書きます。さらけ出します。馬鹿な私をどうか蔑み、許してください。



コロナウイルスに感染すると、タダでホテル暮らしができる!ことを知った私は、心の底から

「コロナウイルスに感染してホテル暮らしがしたい。」と思いました。

母に、「どうやったらコロナに感染できるかな!?本気で感染したい。」と三日間連続くらいで真剣に質問していました。あまりにもしつこかったのか、母には呆れられ、無視され続けていました。
私は19歳です。今年成人式です。成人式十年延期したほうがいいです。


私はホリエモンのホテル暮らしにずっと憧れていて、ホテルで暮せばご飯も作らなくてよければ毎日キレイな部屋で、ピタッと敷かれたフッカフカのベットで、冷暖房も電気代気にせずバンバンかけれる、そんな生活にずっと憧れていました。

それが、なんと、無料でできる。しかも、何日間も。
家では毎日毎日家族揃っての生活。いつもなら学校や、仕事でみんなバラバラなのにこんなに毎日揃われたら、窮屈でたまらなかったのです。家の狭さに毎日イライラしていました。

そのため、ホテル暮らしになると、一人で部屋を貸し切り、ホテルだと壁も分厚そうだからYou Tubeもイヤホン無しで聞けそう。

なんて素晴らしいのだろう。と思いました。
仮に入院したら、一生家に帰りたくなくなるだろうから程よく長引かせるために手を洗わずにご飯食べよう。なんて考えていました。


私は若いからコロナウイルスに感染しても大丈夫という根拠もない、強い自信があり、また、重症化しても人生に一度は入院も味わってみたいなぁ。なんて考えていました。タダで病院食を食べて一日中ベットで過ごす。家族からも心配される。そんなのもいいかもなぁ。重症化しても、多分私は大丈夫。という、また根拠もない自信とともに、そんな懲役一年執行猶予付きの刑を与えたくなるような考えを持っていました。
 

どうせ、家でダラダラ一日中過ごすなら、コロナウイルスに感染して、ホテルに泊まり、You Tubeとかやって、テレビのインタビューにも答えて注目浴びたいな。なんてことも思っていました。


テレビで同世代のコロナ患者が出演するたびに、「〇〇に出れていいなぁ〜。〇〇と話せていいなぁ〜。」と、話している内容は全く聞かず、ただただ対抗心を抱いていました。


父または、母がコロナに感染したら給付金がもらえるから感染してほしい。と毎日祈っていました。給付金は家族の中で私がまっさきに申請して、私の通帳に入れよう。と企んでいました。


もっともっと、こういった私の考え方がたくさんあるのですが、ここらへんで区切ります。本当に刑罰を与えられそうなので。

もし、読んでいる方がいても、映画やドラマやアニメでよく見る最高に嫌なヤツを見ているような気持ち悪い気分にさせてしまっていると思います。申し訳ないです。

私の考え方が大きく変わったのは

志村けんさんが亡くなったこと。

Twitterのいいねやリツイートがものすごくついていたリアルな体験談。

そして今回のハチミツ二郎さんのnote。

小さい頃からテレビで見ていて、番組表を見てバカ殿様があればその文字だけで何日も幸せな気持ちになれて、ゲオにDVDを借りに行ったりYou Tubeでもたくさん昔の動画を見た、大好きなスターが亡くなったこと。日本国民のスターで日本を代表するコメディアン。会ったことのない人の死で初めて大泣きしました。

志村けんさんがコロナウイルスに感染したと知ったとき、母は死んじゃったらどうしよう、とつぶやきましたが、私はそれだけはない。絶対に大丈夫。とまた根拠のない自信を強く持ってどうしたらいいのかもわからず過ごしていました。テレビで速報でニュースが流れたときは信じたくなくてテレビを切りました。

みんなのスターが亡くなった。わけのわからないウイルスで。誰一人として何も言えずに。

これまでは希望の光と思えた、コロナウイルスという実態のわからない、正体もわからないものがただただ憎くなってコロナウイルスのことを考えたくも見たくもなくなりました。

コロナウイルスのことを私のように楽観的に考える人がいなくならない限り、一生終わらない、願っているだけじゃ終わらないことだと思い、自分の考えを深く反省しました。



ワイドショーで、毎日毎日流れるコロナウイルスのニュース。感染者の数とか症状とか、わかりやすく図解で説明されたものとか。たくさん見ましたが、何も感じず、ただ画面を眺めるだけでした。

Twitterでだんだんコロナウイルスに感染した方々や、周りの人のリアルなことを知れるようになってから、私も更に少しずつ変わっていきました。

医療従事者の方々が本当に大変。ということは知っていました。こんだけ感染者が増えると大変だろうな。という想像もできました。
ですが、医療従事者の方々はお弁当がタダでたくさんもらえていいな。と思っていました。

医療従事者の方々が大変なのに、大変と発信できないのは、発信する暇もないくらい大変だから。ということをやっと知りました。ハチミツ二郎さんのnoteでもそうですが、現場にいる方々はストレスが溜まっていてありえないようなこともしている人もいるんだな。と知りました。
医療従事者の方々にお弁当何百個もあげてください。松竹梅なら、絶対松で。
ふるさと納税で、医療従事者の方々への寄付も選べたけどこんなにみんな大変なんだしもともと高給取りが多いからいいでしょ。なんて思っていました。こんな私のような人がいるから大変なんです。本当にすみません。このnoteを書き終わったら寄付をカートに入れます。
私がふるさと納税で高級品を楽しむより、医療従事者の方々の何かはわからないけど少しでも力になるほうが、憎くてたまらないコロナウイルスをやっつける近道になります。

そしてハチミツ二郎さんのnote。とてもとても心に響きました。伝えていただき、本当にありがとうございます。
感染した人の気持ち、周りの人の気持ち、たくさんの気持ちを知ることができました。

私はコロナウイルスに感染しても、いいや。むしろ感染したい。と思っていました。もし、感染していたら私だけの問題ではないし、ウイルスを移す移さないにしろ多くの人を心配させてしまう。私だったら家族が心配する。しばらく家族と会えなくてもいいやじゃなくて、これが本当の最期になるかもしれない。それがすぐそばにあることを知って私の考えを猛省しました。


コロナウイルスが流行するほんの少し前の2月にバイトをやめてしまった私は、新しいバイト探しと、就活のためのインターン探しで、この一年は数え切れないくらいたくさんのオンライン面接や、リアルでの対面面接をしました。

面接を抱え込みすぎてパニックになったり、その日のやる気の問題などで、私はたびたび面接を直前にキャンセルしていました。

その時は、決まって「コロナウイルスに感染しました。」または、「家族がコロナウイルスに感染しました。」または、「熱があり、コロナ疑いです。」と、メールを送信していました。

インフルエンザなら、友達の友達が感染した。くらいの言い訳では言いにくいけど、未知のコロナウイルスであれば、それも通用する。

いい時代になったなぁ。なんて、(猛省する前ですよ。)軽く考えていました。


そうすると、決まって返信は、体調は大丈夫でしょうか。ご自愛ください。など、とても気遣われた文が返ってきます。

これも、ビジネスメールだろうな。と思いつつ、私も表面上、申し訳ないです。体調は大丈夫です。などと、実際は元気もりもりだし、コロナウイルスは全く関係のないところにいるから、いつもコピペのように返していました。

ですが、一週間くらい経って、

「その後の体調は、いかがでしょうか。」などと心配するメールが来るときが多くあって、大丈夫です。と返すと、思わず心の声がでるような、ビジネスメールではない、安心したメールや電話が返ってくることも少なからずありその際はさすがに本当に申し訳ないと思いました。
私の憂鬱な気分とそれを正当化するための嘘に何日も付き合わせて、ありもしないことを心配させる体力を使わせてしまった。と思いました。

世界一大好きな祖母が住む小さな島でクラスターが発生したときは、いても立ってもいられず、毎日不安で不安で、神社にどうか祖母が感染しませんようにと祈りに行っていました。祖母にも毎日連絡を取りました。
幸い、クラスターはそれ以上広がることはなく、コロナウイルスは落ち着きました。
初めて、コロナウイルスを身近に感じ、恐怖に陥りました。
特に、祖母は高齢だから、重症化しやすいことを知っていたので、亡くなったらどうしよう。そんなことを考えると心臓がバクバクして寝れませんでした。

私があんなに軽く考えていたコロナウイルス。

逆にもし、私が感染したら、若いから大丈夫もあるけど、万が一もある。そんな心配と不安に祖母や両親は毎日、不安を抱えていただろうな。と思います。これだけは断言できます。

私は、コロナウイルスに今のところ感染していません。

私がもし、コロナウイルスに感染してホテル暮らししたい!タダ飯食べたい!給付金ほしい!テレビに出たい!

なんて思っているときに感染したら、自分が思っていたのと遥かに違う現実を見て、罪悪感でいても立ってもいられなかっただろうと思い、コロナウイルスの症状以上に、自分の考えのことで追い詰めてしまっていたと思います。

だからといって、考え方を、改められた今、コロナウイルスどんと来い!!のようなことでもまったくなく、今はもしまだ私のような考えをしている人がいたら現実を知ってほしい。ということです。

医療従事者の方々がいくら頑張っても、ワイドショーでいくら毎日熱弁しても、Twitterやnoteで多くの人がいくら発信しても、

過去の私のような考え方の人がいなくならないかぎり、コロナウイルスはなくなりません。

憎いコロナウイルスがなくなるように、私にできる当たり前のことは、今日も家にこもることと祈ること。

そしてもう一つ、私にできることはこの恥ずかしい私を発信すること。どうか、届きますように。

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