西村健(omnimedia japan)

「日本経済をターンアラウンドする」株式会社ターンアラウンド研究所・代表取締役社長、「社…

西村健(omnimedia japan)

「日本経済をターンアラウンドする」株式会社ターンアラウンド研究所・代表取締役社長、「社会の医者を目指す」NPO法人日本公共利益研究所(JIPII)代表・主席研究員、社会学者。accenture、日本能率協会コンサルティングをへて現職。

マガジン

  • 人事評価の未来

    人事評価制度導入と運用について考えていきます!ぜひご参考にしてください。

  • 永守重信さんのような経営者になる方法

    永守重信さんのような経営者になる方法を考えていきます。研究していきます。

最近の記事

ルールの大切さ:組織改革論④

筆者は経営コンサルタントではありますが、日本のジャーナリズムの草分けとなるメディアでの仕事、個人的な執筆活動を行っています。自民党総裁選挙で以下のような記事を書きました。 <連載> 裏金問題について各候補の政策を分析しましたが、あまりに正面から問題に向き合った方は多くありませんでした。「自民党は生まれ変わる」と主張した方(高校の1つ上の先輩)の政治改革案を前に、個人的には残念な気持ちになりました。 議員票重視なので、内容が甘いものになるのは仕方ありません。組織として不祥事

    • 【人財育成論36回】仕事を「面白い」と感じる本当の理由

      仕事が面白いと感じられるってどういう時でしょうか? 仕事のどの部分が面白いのでしょうか? 自分はどういうタイプでその部分になぜ「面白い」って反応したのでしょうか? こう考えてみると仕事を「面白い」と感じる瞬間はなかなか難しいものです。今回は仕事が「面白い」と思う、感じる条件を考えてみましょう。まず前提として、「面白い」の定義ですが、「魅力ある物事に心が明るみ、目の前がぱっとひらけて晴ればれした状態」のことをいいます。より明確にすると以下のようになります。 「面白い」と感じ

      • 【人財育成論35回】若者がタイパにこだわる本当の理由

        若者はなぜタイパにこだわるのか?若者がタイパにこだわる本当の理由を勧化てみたい。、経営コンサルタントとしてではなく、今回は社会学者としての視点をいれてです。簡単にいうと、若者がタイパにこだわるってのは普通のことなのです。皆さんが若いころだって「短時間でおいしい思いをしたい」「短期間で効果上がらないかな」と思ったはずです。情報量が莫大に増えた、時間の使い方に細心の注意を払わざるをえない状況、情報化社会がそれを加速化させている「だけ」なのです。生きるすべといっても過言ではありませ

        • 【人財育成論34回】賃金は若者にとってより切実

          人はパンのために働く?人はパンのみに生きるにあらず? SDGs、社会起業、AI、いろいろな変化を踏まえて若者のキャリアは多様化しています。会社に勤務していなくてもフリーランスとして生きていく人はいるし、会社に縛られない自由な生き方が、昔よりは可能になりました。頑張ってそういったことを進める人も中にはいるでしょう。とはいえ、多くの人がそうではありません。仕事のやりがいを重視しつつも、仕事において、賃金の高さ、これは結構重要です。あなたの会社の賃金が最低賃金以下だといったら、そ

        ルールの大切さ:組織改革論④

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        • 人事評価の未来
          11本
        • 永守重信さんのような経営者になる方法
          9本

        記事

          権威主義的組織になってないか?、若者は見透かしているよ:組織改革論③

          人手不足、特に若い人の採用などで、企業はとっても苦しんでいます。まず最低限の給与が確保されていて、職場もわいわいがやがや楽しくやれて、やりたい仕事を担当させてもらえ、自由にやりたいようにでき、仕事にやりがいを感じられ、そこに所属することに誇りをもて、上司も物分かりよくて・・・なかなかそんな「夢のような職場」はなかなかありません。そうした職場にはすぐには見つからないでしょう。みなさん、どこかの会社に入って、なんとか努力して、自分がそう感じられるように頑張って生きているところがあ

          権威主義的組織になってないか?、若者は見透かしているよ:組織改革論③

          【経営の真理?!第1回】採用ってめちゃ大切

          ちょっと前「13年、会社を経営していてわかったこと」というツイートが話題になりました(まさにいさんのX)。結構衝撃かつ納得な内容でありました。例えば・・・・ これらはほんの一部ですが、正直「経営の真理じゃね?」と思ってしまいました。そこで、弊社のベテランの経営コンサルタントに聞くと「そうだ」というではないでしょうか。それに対して私は「それでは経営者はこうした行動を取れないのはなぜなのか?」と聞いてみました。すると「(経営者は)おごりが出たり、考えがぶれたりするから」だとの答

          【経営の真理?!第1回】採用ってめちゃ大切

          【人事評価の未来(第12回)】サッカー監督の人事評価、名監督の条件(日本五輪代表スペシャル)

          日本五輪代表、3-0でスペイン代表に敗北しました。大岩ジャパン、残念ながらベスト8で涙をのむ結果に。柏レイソル所属のFW細谷真大選手の完璧なゴールが決まっていたら・・・・と誰もがもやもやしている中、大岩剛監督も敗戦後のインタビューでは言葉を失っていた。今回は、サッカー監督としての人事評価で最高の評価となる「名監督」ということになります。しかし、多くの人にとって「名監督の条件」は様々です。 監督の采配が理由であの弱いチームで優勝した、あの実力で画期的な戦術をした、信じられないア

          【人事評価の未来(第12回)】サッカー監督の人事評価、名監督の条件(日本五輪代表スペシャル)

          【人事評価の未来(第11回)】サッカー監督の人事評価・KPI(日本五輪代表スペシャル)

          南米の競合相手に5-0の圧勝。サッカー日本五輪代表、いわゆる大岩ジャパンが好スタートを切った。   俺がサッカーにはまるきっかけになった1人の大岩剛さん。静岡市(旧清水市)の三保出身。史上最強チームで名が高い清水商業サッカー部で活躍、その後も、プロで左サイドバックやCBとして活躍した。パワフルかつ知的なプレーヤーとして好きな選手でもあった。その彼が、今パリ五輪サッカー日本代表の監督をしている。  日本サッカー五輪代表応援の意味で、監督の人事評価とは何かを考えてみたい。 サッ

          【人事評価の未来(第11回)】サッカー監督の人事評価・KPI(日本五輪代表スペシャル)

          永守重信さんのような経営者になる方法⑩すぐ行動に移せる社員

          永守さんは「登用される社員の7条件」を明確化しています。 「すぐ行動に移せる社員」の特徴 すぐ着手できるようになるためには、まずは言われる前にある程度イメージを持っておいたり、準備が整っている必要があります。言われる前にやるには業務や仕事において、「こういうことがおきるな」「こういうことがおきそうだ」「上司はこういうことをきにしているな」と予測することができないといけないでしょう。つまり、これも予測力が非常に重要になってきます。 そして、やはりすぐできるか。人間は、じっく

          永守重信さんのような経営者になる方法⑩すぐ行動に移せる社員

          【人財育成論33回】「石丸型社員」は本当にいるの?

          こうした行動をする、こういう人に憧れる「石丸型社員」が話題になっています。本当にこんな人はいるのかわかりませんし、ちょっとしたネタにしかすぎませんが、話題にはなっているのです。「うちには石丸がいてさ・・」「うちの会社の〇さんは石丸くんそっくり」みたいな会話です。 もちろん、この「石丸」とは東京都知事選で有名になった、多くの注目と話題をかっさらった人物、そう石丸伸二さんのことです。派生して「石丸構文」なども生まれました。どういう人なのかをいったん紹介しておきましょう。 「石

          【人財育成論33回】「石丸型社員」は本当にいるの?

          「コンプラがねー」と言うトップの問題意識の低さをどうするか?:組織改革論③

          コンプライアンス違反、不正、腐敗、情報漏洩、裏金問題などなど日本の「経営トップ」が問題が発覚しまくっています。組織に起こりうる問題はたくさんありますが、やはり、経営トップの問題意識について考えていきましょう。経営トップの問題意識はおおよそ組織全体の問題意識に大きく影響を与えますし、トップが「コンプラが~」と嘲笑したり、不満を言ったり、実際そうした行動を示していると、部下もそういう意識を持ってしまいます。なので、トップが社会のルールについての問題意識を持ってもらうことが重要です

          「コンプラがねー」と言うトップの問題意識の低さをどうするか?:組織改革論③

          【人財育成論32回】従業員エンゲージメントは古い!

          「エンゲージメントが!」と企業人事の世界では言われているが、いったい何なのか?わからなくなる人も多いと思われます。従業員の会社に対する「愛着」や「思い入れ」などの意味で使用されています。 様々な定義がありますが、従業員一人ひとりが組織に愛着を持ち、従業員と企業が一体となってお互いに成長し合い絆を深める関係のことです。 組織に対する貢献?そもそも従業員エンゲージメントってやはり企業にとっては大事です。愛着を持って、組織の一員として胸を張って仕事に向き合え、お互い成長しあえる

          【人財育成論32回】従業員エンゲージメントは古い!

          永守重信さんのような経営者になる方法⑨キツイつめができる社員(^^)/

          永守さんの「登用される社員の7条件」を改めて確認していきます。 今回は「きついつめができる社員」について考えます。きついつめを皆さん、経験したことがありますか? 筆者は、比較的楽天的なタイプですが、きついつめをされて心身をやみそうになったこともありました。おいおいそこまでやるの・・・・とビジネス初心者だった筆者は感じたことがありましたが、今考えると、なんだったのだろうというものもあります。 きついつめ?の功罪きついつめができるというのは、業者や部下に詰問し、しっかり要求を

          永守重信さんのような経営者になる方法⑨キツイつめができる社員(^^)/

          【人財育成論31回】リテンションのための「エンゲージメント調査」:上司次第でエンゲージメントは変わるか?

          リテンション(定着化)において、エンゲージメント調査の結果スコアが高いほど定着率が高いということは皆納得するところです。そうカギはエンゲージメント。 しかし、エンゲージメントって何?と聞かれると説明しづらい。エンゲージメントは従業員の会社に対する「愛着」や「思い入れ」などの意味で使用されます。定義で言えば、従業員一人ひとりが組織に愛着を持ち、従業員と企業が一体となってお互いに成長し合い絆を深める関係のことです。これとは狭義の意味で、熱意、活力、没頭によって構成される「ワーク

          【人財育成論31回】リテンションのための「エンゲージメント調査」:上司次第でエンゲージメントは変わるか?

          【人財育成論30回】リテンションって何?

          リテンションという言葉を聞くことが多くなっていると思います。リテンションの定義は、社内への「定着」ということになります。専門的には、①優秀な人材の離職を防ぐ、つまり人材の流出防止、②継続して社内で活躍してもらうことです。 なぜ話題に?なぜ最近語られるようになっているのでしょうか。それは、特に若い社員における離職率が上がってきているからです。そして、人手不足。企業にとっても大事な人財に去られてしまうと、その補填も大変です。働き甲斐をあげ、満足度をあげ、社員にいてもらうことが何

          【人財育成論30回】リテンションって何?

          組織風土「病」???:組織改革論②

           2回目の今回は、「組織風土病」について考えて、いきたいと思います。 組織風土。とても奥深い言葉です。人間の行動は環境が規定していています。いごこちのよい空間はゆったりしたり、スタイリッシュなデザインの空間では感性が鋭くなったりするものです。仕事場でも同じです。組織風土次第で、人間の行動、創造性、労働生産性など多くの要素が花開きもしますし、抑圧的に働くこともあります。組織風土の問題としては、前回も上げたような問題が発生します(以下の図)。 ごちゃごちゃ書いているので、まと

          組織風土「病」???:組織改革論②