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きっかけ

24年前のある夜のこと。ラジオで桑田佳祐さんがあるバンドの話をしていた。まだそのバンドの音は聴いたことがなかった。そのバンドの『The Bends』というアルバムがとても良いという話だったことを憶えている。
なぜそのバンドの話をしていたかは番組後半で分かることになる。

そのバンドの次のアルバム『Ok Computer』がリリースされたばかりだった。桑田さんが絶賛するならきっと良い音だろう。

翌日から買い付けでアメリカへ。サンフランシスコ空港に着くと家に向かわずそのままCD屋へ。飛行機の中でもその事ばかり考えていた。新譜から聴いてみることにしよう。『Ok Computer』を手に入れた。

早速初日から寝る前に枕元のラジカセで聴き始める。1曲目の Airbag のイントロだけは今でも鮮明に耳に残っている。1週間聴き続けたが2曲目以降の音の記憶が全くなかった。ただの子守唄となってしまった。

日本に帰り改めて聴き直してみるがまだその良さがわからない。桑田さんが絶賛していた『The Bends』を聴いてみよう。

High and DryやFake Plastic Treesのような優しいメロディアスな曲があったせいもあるが直ぐにヘビーローテーションとなる。Street Spirit (Fade Out)のようなマイナーコードの寂し気なメロディは基本好きだ。

『Pablo Honey』も手に入れCreepという名曲にも出会う。ライヴでの Creep がカッコよすぎてYoutubeでいろんな Creep を観あさったあの頃。

その後子守唄だった『Ok Computer』も『The Bends』以上に聴くようになり完全にレディオヘッドの虜となってしまった。

『Ok Computer』は死ぬ前に10枚アルバム聴けるって言われたら入れたいアルバム。5枚でも入れるかな。でもやっぱり迷う。レディオヘッドはもう1枚入れないといけないから。

Paranoid Androidがお気に入り。Let DownKarma Policeもいい。あとLuckyも。レディオヘッドのことが大嫌いなノエルも Karma Police だけは良いと言ってる記事を見たことがある。

きっかけは桑田さんのラジオ。その後自身にとって特別な存在となるレディオヘッドとの出会い。そしてその後個人的ではあるが「2000年の衝撃」へ。

『海辺のカフカ』読んだきっかけはトム・ヨークが村上春樹作品の愛読者であり、この本の主人公の少年が『KID A』を聴き、トムが『KID A』製作中に『ねじまき鳥クロニクル』を読んだこと。レディオヘッド繋がり。好きな人が気になるものは自分も気になる。

村上春樹さんは好きだが作品によっては難解な印象を受けるものがある(個人的感想)。この作品も2回読んだけれどまだすっきりしていない。3回目に挑んでみる。

『KID A』はCDがバターになってしまうくらい聴いた


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