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働く母へのしわ寄せ

 残業時間が他の社員と比べて少ないから、評価できないと言われた。ただ、同じように残業できない人たちは皆評価が下がるのかと言うと、違うらしい。すべて、お気に入りかどうか。これは、会社ぐるみでのハラスメントではないか。働き続けたい女性は、いつまで苦しむのだろう。
 残業をしている人と同じような待遇はされないのは仕方ないとしても、評価を最初から下げた状態にするというのだ。入社するときは、ここまでの説明はなかった。
 削りたいのは、会社にとって不要な部分なのだろう。そうすると、皆と同じようにできない者が削られる対象になる。母という者は、学校では常に家にいるものと思われているのだと思ったことがある。会社に勤めたら、定められた時間を超えて働くことが必要になったときも、他の人と同じ時間までいるのが当たり前と思う会社だった。条件をわかってもらって働いていたが、状況が変わって「節約」しなければいけなくなったのだろうか。そうすると、何か会社で足をひっぱると思われる者から削ろうとする。
 弱い者いじめと思った。
 がんばっても、評価は最初から平均より下げられてからのスタート。0がスタートとしたら、どれほど頑張ったら0になるのだろう。0を超えることがないよう、いいように調整されるのだろうか。
 残るのが限界と思う時間までは残って仕事をしてきた。今より上がらなくなるのではなく、これまでより下げられると言われ、頑張っても多分マイナスだろうからとも言われたのだった。
 皆と同じ時間まで残ったら、初めて同じ位置にたてる。皆が皆、同じようにできるはずがないのだ。
 弱い者に、しわ寄せがいく。厳しい状況になると、どうされるか。きつい思いをするのは、この先ずっとなのか。
 この会社で、最後まで頑張ろう。その気持ちが、うすれて見えなくなってきた。あきらめるのか、それとも、再度がんばるのか。「すべては自分次第」だと、藤井風くんが言っていた。
 自分はどういう風に毎日を過ごしていきたいのか、考え直す時が来たのかしれない。

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