マガジンのカバー画像

俳句・句集

75
句集や季刊誌の紹介など。
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

『小川双々子一〇〇句』(武馬久仁裕編著)を読む。

『小川双々子一〇〇句』(武馬久仁裕編著)を読む。

俳句は奥が深く、
(浅学のせいか)
季語や俳人など
まだまだ知らない事が多い。

この本で紹介されている、
小川双々子(おがわそうそうし)という俳人も知らなかったため、興味深く拝読した。

本の構成

見開き二ページでは
・右ページに俳句。
・左ページに共同著者一名の解説と、
左端にその句にルビをふったもの、
ページの左上に収録句集名がある。

個人的に俳句の漢字の読み方が数パターンあって迷う場合

もっとみる
季語のストーリー

季語のストーリー

季語の持つストーリー性が良い。

紅葉且つ散る

季語の「紅葉且つ散る」の「且つ」が
かっこいい。
「紅葉かつ散る」も読みやすいので可。
紅葉を認識する。

それが散る。
という認識の時間経過もリアリティーがあって趣がある。
サイトによって季語の解釈にわずかに差がある。

龍淵に潜む

「龍淵に潜む」
は、もはやファンタジーだと思う。

そういえば漢方に「竜骨」があったな
と思い出した。
「大型

もっとみる
「現代俳句」2023年10月号を読む。

「現代俳句」2023年10月号を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印をつけている。
そのうち、特に面白かった感銘句を勉強のために紹介したい。

百景共吟(2、3ページ)

秋桜ふぞろいだからちょうどよい
関戸美智子

第15回現代俳句の風(45〜52ページ)

天高し餃子に羽が生えている
佐藤レイ

吾が庭のちちろは音痴かもしれぬ
名久井清流

※ちちろはコオロギ。

西瓜食ふ少年の日をまるごと食ふ
丸山みづほ

※西瓜はスイカ。

もっとみる