おく

首都圏在住会社員。

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最近の記事

「カラオケ行こ!」と「ファミレス行こ。」感想

和山やま先生の「カラオケ行こ!」が実写映画化される!!?? そんで続編として「ファミレス行こ。」が発売される!!?? 本屋さんで見かけて腰を抜かしつつ、とりあえず即座に続編購入しました。 ------------ 「カラオケ行こ!」と「ファミレス行こ。」、タイトルについた“ビックリマーク”と“マル”が2つの作品の違いの全てを表していると思う。 前作の「カラオケ行こ!」は、聡実くん視点の話ではあるものの、終始狂児のペースに巻き込まれながらストーリーが展開する。狂児から聡実く

    • 自分の好きな漫画を振り返ってみて

      これまでたくさんの漫画を読んできたし、現在進行形でも読んでいる。が、ふと振り返って、わたしはどんな漫画が好きなんだろう…と考え込んでしまった。で、好きな漫画には、おおまかに「2つのパターン」があるのかなと思った。以下、自分の考えを整理するためにまとめてみました。 パターンA:設定・ストーリーが面白い 独特な世界観であったり、続きが気になるストーリーに惹きつけられてしまうタイプの漫画。例えば次のような作品。 ■SLAM DUNK/井上雄彦 週刊少年ジャンプ(集英社)にて1

      • 「THE3名様 リモートだけじゃ無理じゃね?」が最高だったので思いをぶつける

        十数年前、大学生だった頃、世の中にはまだ動画配信サービスなんてものはなくて、何か映画を観たい時には近所のTSUTAYAでDVDを借りるのが定番だった。といってもそこまで映画好きでもないわたしはたいがいレンタルコミックを借りるだけだったけれど、ときどき邦画の話題作や軽めのコメディ作品なんかを見繕って借りたりしていた。そんな時に出会ったのが「THE 3名様」だった。 佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史の3人といえば「木更津キャッツアイ」のジャニーズじゃないメンバー…と著しく失礼なイメー

        • 聞き書き 昭和初期の記憶-そば嫌いの理由-

          「キヨばあちゃんはそばが嫌い。アレルギーとかではないんだけど」 母に言われ少し首を傾げた。 母方の祖母・キヨは昭和10年代の生まれ、まだまだ体も元気で料理上手なおばあちゃんである。食べ物の好き嫌いがあるようには思えなかった。 そこで正月の挨拶に顔を見に行った際、そばについて話を向けてみると 「そばはこどもの頃”ゲボが出る”くらい食べたので聞くだけで嫌になる」 とのこと。念のため、”ゲボが出る”とは嘔吐するの意である。 キヨばあちゃんには兄・姉に加え、下には弟妹が6

        「カラオケ行こ!」と「ファミレス行こ。」感想

        • 自分の好きな漫画を振り返ってみて

        • 「THE3名様 リモートだけじゃ無理じゃね?」が最高だったので思いをぶつける

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          パラリンピックボランティアで感じたこと

          東京2020パラリンピックでボランティアをしてきた。それも、車いすバスケットボール担当。今回のパラリンピックでめちゃめちゃに盛り上がったあの車いすバスケにちょっぴりでも携わることができたということがすごく嬉しかったので、印象に残ったことを記録しておきたい。 ***** ボランティア初日、会場の案内を受けた。ここがメイン会場、ここが選手控室、ここがウォームアップ用のコート…。あまり地図を覚えるのが得意ではないので苦戦しながらもなんとか頭に入れていく。そしてこういったイベント

          パラリンピックボランティアで感じたこと

          グリーンのコート

          大学生になり、それまで身を守ってくれた野暮ったいセーラー服を脱ぐことになってしまった私は途方に暮れた。明日から一体、何を着ればいいの? 地元で一番おしゃれな駅ビルに行き数着の春服を手に入れ、どうにか大学生活をスタートしたものの、自分のファッションにはずっと自信が持てなかった。何かが違うのはわかるんだけど、何がだめなのかはわからない。なんとなく無難なアイテムを選んでお茶を濁して過ごしていた。 当時愛用していたのは、明るめのアイボリーのトレンチコート。このコート自体は悪くなか

          グリーンのコート

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その4

          ある特定の世界・業界を、深堀して深堀して描くタイプの面白い漫画ってあるじゃないですか。スポーツ漫画はすべからくそうだろうし、”芸能界”とか”医療系”とかも一大ジャンルですよね。 『ヒカルの碁』『ちはやふる』『3月のライオン』『87CLOCKERS』…ニッチな世界に光を当ててめちゃめちゃ面白い、って類の漫画も枚挙にいとまがない。 んで、Web漫画にもそういうタイプの漫画が結構あると思ってて、Web媒体「だからこそ」の攻め具合がすごい好きな作品がこちら。 1.ぱちん娘。/若林

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その4

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その3

          推したい漫画はある程度出したかな…と思ったけどそんなことはない、まだまだある!!!たとえば!!! 1.邦キチ! 映子さん/服部 昇大 言わずと知れた(?)邦画プレゼン漫画。 私自身あまり映画には明るくなく、特に洋画は教養レベル(と映画好きの皆様が熱弁をふるう類)の作品も見ていなかったりして、ちょっとしたコンプレックスを持っている。ほらあるじゃないですか、○○とか××シリーズとか…ね、皆さんが思い浮かべているその作品ですよ。それ見てないんだよね、ってぽろっとつぶやくと「今

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その3

          フォトフェイシャル体験記

          2021年5月、人生初のフォトフェイシャル受けてきました。 場所は表参道。久しぶりに行ったのでほぼ観光客。近くのキルフェボンが混みすぎててびびる。 若干迷いつつ辿り着いたクリニックは、ピンポン鳴らしてドアのロック解除してもらって入る形式なんだけど、ピンポンの時点では名乗らなくてもソッコーでドア開けてくれた。ピンポンの意味…?まあとりあえず中へ。 内装はいわゆる脱毛サロンとか美容エステとか、あの手のもののイメージ通り。白を基調としててシャンデリア的なものがぶらさがってて、

          フォトフェイシャル体験記

          『大奥』最終巻を読んで高ぶりに高ぶった感情をひたすらにぶつける

          よしながふみさんの『大奥』が終わると聞いて、心臓がぎゅっと掴まれるような気がした。 わかってはいたのだ、ずっと前から。だって何と言っても『大奥』だもの。徳川幕府は十五代で終わるのだ。それ以上続きっこない。 でも、この作品が終わってしまうということが今とてもさみしい。 ***** よしながふみさんの漫画は昔から大好きだった。最初に読んだのは『西洋骨董洋菓子店』で、当時の私にはちょっとオトナすぎる内容に衝撃を受けたのをよく覚えている。たしか小学校高学年くらいだったか、ドギ

          『大奥』最終巻を読んで高ぶりに高ぶった感情をひたすらにぶつける

          唯一の得意料理

          料理が苦手だ。 一人暮らしが長かったので、「生きていく上で必要最低限」程度の料理はできる。だけどいつまでたっても味付けのセンスはないし、包丁づかいも下手くそ。出来上がった料理は、まずくはないけどうまくもない、そんな仕上がりばかりである。 そんなわたしだが、唯一得意料理と胸を張れるものがある。 卵焼きだ。 あなたの思う「卵焼き」は、甘いですか塩辛いですか。わたしは断然塩辛い派です。 だしを入れたりはせず、シンプルに塩オンリー。卵の層が見えるくらいきっちりと巻かれたそれ

          唯一の得意料理

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その2

          相変わらずTwitterのアカウントは持っていない。が、pixiv中心にwebで発表されている漫画は全力で楽しんでいる。 ここ最近でも、すごいな~面白いな~と思っていた作品が案の定書籍化や連載化されるというお知らせを見て、勝手に嬉しくなったりしています。たとえば… 1.東京藝大ものがたり/あららぎ 菜名 タイトルにも冠されている「東京藝大」、言わずと知れた“あの”美大のお受験ストーリー。わたしはpixivで知ったけれどnoteでも連載されてたんですね。そして2月には書籍

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その2

          「会社員としてのじぶん」とは違うことばをつかう場がほしいと思った

          大学を卒業し会社員になって、文章を読んだり書いたりすることはものすごく増えた。毎日のメール、各種チャットツール、ちょっとした手書きのメモ、偉い人の「おことば」…内容の軽重はさまざまあれど、とにかく文を書き、読むことは会社員生活の中で相当な時間を占めている。 もともと本を読むことは好きだった。自分でなにかものを書くことも好きだった。だから会社員としてものを読み、書くことも苦ではない。 そんなこんなで10年以上が経って、ふと目の前のパソコンを見たとき、 「お世話になっており

          「会社員としてのじぶん」とは違うことばをつかう場がほしいと思った

          父と飲んだあの夜

          一度だけ、父と二人で飲んだことがある。 父と母と私と、三人で旅行した。あまり仲のいい家族ではなかったので、とても珍しい旅行だった。確か父の「勤続●年記念」とかで会社から旅行券が配布され、無駄にするのももったいないし…くらいで出発したのだったのだと思う。関西の名所いくつか巡る、修学旅行みたいな旅行だった。 夕食を終えた後、父があるバーに行きたいと言い出した。昔ミュージシャンをしていた人が経営する店で、テレビで見て以来一度行きたいと思っていたのだという。あまりお酒が得意でない

          父と飲んだあの夜

          十二国記短編集先行プレゼント!…からの所感あれこれ

          新潮社からのメールに心臓が飛び出るかと思った。ついにきましたね! あれ、改めて『白銀の墟 玄の月』の帯みたら2020年オリジナル短編集刊行決定!って書いてあるけどもう2020年終わる…とかそんなことは気にしないんですよファンは。小野主上の新作が読めるというそのことにただただ感謝ですから。 ということでありがたく読ませていただきました。 ※以下、明確なネタバレはしてないつもりですが未読の方はお気をつけくださいませ。 ******************* 『白銀の墟

          十二国記短編集先行プレゼント!…からの所感あれこれ

          Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ

          最近本屋さんで平積みされている漫画の帯には 「Twitterで●万いいねの話題作、ついに書籍化!」 的な文言が付されていることが多い。 実際、最近売れている漫画は ①Twitterで公開され話題に→②pixivでまとめ→③各種web媒体で連載→④書籍化 といった流れを辿ることが多いと思うが、私のようにTwitterやっていない勢はどうしても②や③のステージになってようやくその作品を知り「なんだこれめちゃくちゃ面白いやんけ!!!」と瞠目することになる。逆に言えば、Tw

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