Twitterをやっていない私が夢中になったweb漫画あれこれ その2

相変わらずTwitterのアカウントは持っていない。が、pixiv中心にwebで発表されている漫画は全力で楽しんでいる。

ここ最近でも、すごいな~面白いな~と思っていた作品が案の定書籍化や連載化されるというお知らせを見て、勝手に嬉しくなったりしています。たとえば…


1.東京藝大ものがたり/あららぎ 菜名

タイトルにも冠されている「東京藝大」、言わずと知れた“あの”美大のお受験ストーリー。わたしはpixivで知ったけれどnoteでも連載されてたんですね。そして2月には書籍化とのこと、おめでとうございます。

同じく美大受験が描かれている東村アキコ先生の『かくかくしかじか』は爆裂にエネルギーに満ちたすごい作品で、読み返すと涙が止まらなくなるのがわかってるため迂闊に読み返せないんですが、この『東京藝大ものがたり』はわりかし淡々とした筆致で描かれていて、でもだからこそ「受験の壮絶さ」がにじみ出ている、気がする。美大受験には(おそらく)嫌でも向き合わなければならない「お金」の問題や、藝大へ現役合格している父親への感情、そういったものが一定の客観性を持ちつつ描かれているのでとても安心しながら読んでいました。きっと作者さんの中でいろんなものを昇華して、濾過して、いまこのマンガになったんだろうなと。だからか、読んでいてすごく爽やかな気持ちになる作品でした。


2.作りたい女と食べたい女/ゆざきさかおみ

ご飯を作るのが大好きな野本さんと、とにかくたくさん食べる春日さん。同じアパートに暮らす2人の日常を描いた作品。GL…ですが日常色が強いのであまり気負わず読んでみてほしい!

この作品の見どころは、ちょいちょい挿入される「女性あるある」なシーンだと思う。あの、なんか、うまく言えないんだけど「あ~~このもやっと感わかるわかるわかる~~~~~」とじたばたしたくなる場面が毎話毎話あるんだよなあ。たぶん読めば伝わる、この感じ。

ちなみにこの「もやっと感」の描かれ方が、pixiv版の方がよりシャープ?な気がしました(気のせいかもですが)。一方連載版では書き足されているシーンもあったり、何よりPCで閲覧すると「見開き」で見られることに気づいてすごい興奮している!春日さんの食べっぷりを見開きで見ると迫力が違うな~!


3.夢の直路を恋惑ふ/越田 うめ

主人公花岡くんと友人の吉田くん、その妹の百合ちゃんの前世をめぐる和風ファンタジー。あらすじはリンク先参照のこと。

おおむね1ページ4コマで構成されてて縦スクロールですいすい読める…んだけど、気づくと「あれ、この話どうなるんだろう?」と引き込まれてました。ストーリーも、キャラクターの心情も、思いがけない深みが垣間見える感じ。シンプルな線で描かれる絵もかわいくてお話の雰囲気にぴったり。

なおこちらの作者さん、洋風ファンタジー作品もpixivで公開されててそちらもすごい好きでした!登場する「生き物」がどれもめちゃくちゃ可愛いくて、キュンです!ってこういうときに使うってことであってますか。


以上。2021年も面白い漫画たくさん読みたいな!



その3はこちら↓


その1はこちら↓


この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?