マガジンのカバー画像

言葉、短歌、詩

21
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

みずいろ みずのよ みずの緒(お)

みずいろ みずのよ みずの緒(お)

答えはすべてみずからの内にあるって、言葉もそうなのかもしれない。
いまほんとうに自分に必要な言葉やその言葉から発せられる周波数、心地よさ気持ちよさ。ぜんぶ身体が知っている。身体の感応で知覚できる。

「みずのよ」と題したこの言葉の群れ。
身体を徹底的にリラックスさせて頭もからっぽにして降りてきた言葉やイメージを、まったくちからを込めず、スッスッと心地よく感応するまま配した、めちゃめちゃ私的な祝詞(

もっとみる
永遠に

永遠に

永遠に緑色(りょくしょく)はある。千年の雨のそそげるしじまの後に/奥野

うつくしい

うつくしい

うつくしいうつくしい日に降り立つて 春 のはら 雨 しんとして雨/奥野

すでにこの

すでにこの

すでにこのはじまりを知る身体にはゆふぐれに立つ竜が棲みをり/奥野

かのひとの

かのひとの

かのひとの指のたどれるすべらかなまろみの涯てにかの果実あり/奥野

乳白に

乳白に

乳白に眠りて落ちてあたためむあなたへみちた身体は静か/奥野

忘れゐた

忘れゐた

忘れゐた日々を夢野にふきかへし雨の日いろに透きゐる獣/奥野

わたしのうちなるプラネット

わたしのうちなるプラネット

不思議なんだよなあ…。
地球やそれに近い月、水星、金星のホロスコープ上の呼び名について。
なぜか日本語の惑星、天体という呼称より、英語の「プラネット」という言葉のほうがいちばんあたたかみがあって腑に落ちるというか。凄く凄くこの身体にしっくり浸透するかたちで言葉が接続されるのを感じて。(*1)

プラネット。プラネット。…
それこそライジングプラネット(*2)なんて凄く凄くこの世の使命のはじまりの予

もっとみる
夜の岸辺、きれいね

夜の岸辺、きれいね

こうしてこの場所で静かに愛し続けていることの稀有さを、彼方から遥けくかがなべて、私という時間のゆきわたる身体の速度まで落としこむ。この夜の岸辺に。そっと手をのばして。
昏き流れにほろほろ溶けていく金色のひかり。きれいね。

太郎巫女・岡本敏子さん|岡本太郎のいのちとたましいにありったけに感熱感電し続けたそのひとにお逢いして

太郎巫女・岡本敏子さん|岡本太郎のいのちとたましいにありったけに感熱感電し続けたそのひとにお逢いして

見出し画像左より
『奇跡』岡本敏子/集英社(同・文庫版もあり)
『岡本太郎に乾杯』岡本敏子/新潮文庫
『岡本太郎 神秘』岡本敏子・内藤正敏共著/二玄社


サインの0度はもっともそのサインの性質をビビッドにあらわすというけど、やっぱ私の体質もそれなのかな。
アセンは魚だけど体質はむしろ月山羊が強く出てる。いまの疾患も山羊由来。しかも山羊0度で10室カルミネイト。土星オポ冥王星スクエア。太陽木星合

もっとみる
わたしたちは幾何学の水盤に巫祝する。

わたしたちは幾何学の水盤に巫祝する。



言葉を繰(く)ることを選び、この地上に播種されたわたしたちの。金色(こんじき)のかけらを幾千も幾千も。ひかりの素肌に変えて。目覚める。素足からそっと。限りなくやわらかくやわらかく脈動してまばゆく螺旋状にそのかたちをかたどりゆくわたしたちの命脈の。この地上に熱をおびてとけあう命脈の。‬

楽園?
そうねきっと。
楽園。わたしたちの最後のひとしずく。
ずっとずっと大切に憶えてたの。



もっとみる



夜と夜を継いでふんだんにはぐくまれた。手足と、身体と、闇の中に抛げだされて。放擲されて。あたたかくやわらかく搔きいだいて…うつしとる声。‬
ほら。こんなにもこんなにもいのちはみちみちてうるうるとくしけずられそよぎゆく無数の草木の生き死にの中。

綺麗ね。いまここのくらやみに生まれいずる。ひかり。

みずのよ

した。した。した。…
したたり落ちるからだみずのよ、
水の夜。久遠に。永遠に。透明に。みずのよ。…

ことほぎ、ことほぐ。汝(な)が声にみかづきて。
寄せきたる汐音(しおね)。みかづきたる火のままに。
流るる。生まれいずる。碧き炎(ほむら)の青。汝が声に帰せるみずのへにありて。…
「吾(あ)が鳥は来たれり」みずのよ。

汝が名に及(シ)く沈透(シヅ)きたる。
吾が内海(うみ)に沈透けるままに。

もっとみる