厄年だから年末年始に断食してみた・その①

こんにちは。コンビニで1Lの牛乳を買ったら流れるようにストローを付けられるタイプ、よしきちです。

これは国籍が解らないと言われた時の写真

突然ですが、皆さんは日本人が緩む時期をご存知でしょうか。
おそらく、今頭に浮かんでいるワードで正解です。

だがしかし。
「え～？わかんなーい。教えて〜？」などと妄言を吐くタイプの輩が居るかもしれないので、念のため図解しておきますね。

そう、実に8割が年末年始。

残る2割は「折角だから！」とか「元を取らなきゃ！」
よこしまな気持ちが DANCIN' IN THE SUNした時に緩む傾向があります。
それもやはり年末年始に多く見られますね。

つまり、日本人は年末年始に緩む！

何かと人が集まる年末年始には、各地で【美味いもの】が大暴れします。
今回の年越しのように例年になく集まらないケースですら
「ちょっと贅沢しちゃおうかな！」
なんてお取り寄せをしていませんか？

それが、緩みです。

かく言う私も年末年始は緩みに任せ、浴びるようにカロリーを摂取してしまいがち。
このような調子で、緩みに負けたままで、3/5が厄年に当たる女・30代を生き延びることができるか？ 

「NO!NO!NO!NO!NO!」

ならば。

その緩みに勝利して生き延びるには、ファスティングしかない！

ファスティングとは：断食のこと
ガンジーが抗議をする折に、僧が即身仏を目指す時の前哨戦でお馴染み。書いて字の如く食を断つこと。

さあ、どうしても緩みがちな年末年始にファスティングで圧倒的勝利するとしましょう。

～ここで突然のルール説明～
・家だと猫の餌を奪う恐れがあるのでホテル泊
・18時間断食(ホテルの朝食だけ摂取)を12/30～1/2の間行う
・ホテル提供の物は頂くが、他は酵素と多少の塩分のみとする
・日々の鍛錬の成果を記録し緩みを爆散する

＼  頑 張 る ぞ ！ ！ ！ ／

※ﾌｧｽﾃｨﾝｸﾞで調べたら出てきたフリー画像：横山ともやさん

0日目　12月29日　～飢えの始まり～

・準備段階としての記録

朝
朝は普段通りに過ごす。
食パンに餡子を塗りたくり、ドライフルーツ入りのヨーグルトとコーヒー。
意識が高いのか低いのか解らない。

大掃除と称して本棚の整頓を行う。
素人は途中で漫画を読み耽りがちだが、私くらいの上級者になると敢えて時間制限を設ける。
ランチ予約をしておくことで自分を追い込むのだ。
これが功を奏し、作業を昼以降に持ち越すことができた。

昼
昼食はフレンチのランチ。

既に緩んでるじゃないかこのド腐れが！と思うかもしれない。

しかし一旦落ち着いて欲しい。

そして自分の発言を省みて、掴んだ拳を使えず言葉を失くして欲しい。

店まで往復で5キロ歩いている。全く緩んでない。OK?

帰宅後明日からのホテル籠りの準備と本棚の整頓（続き）
「ジョジョと銀魂スペース取るなあ」が毎回の感想である。

夜
準備段階に入る。
白菜にほんの気持ちです程度のベーコンのスープ。
しいたけをシンプルに焼いたもの。
赤カブの漬物とりんご。

食べ終わってすぐに空腹が意識をノックしてくる。
しかしSASUKEを観ることで意識を高め筋トレに昇華することに成功した。

1日目　12月30日　～大後悔時代の幕開け～

遂に今日から本格的なファスティングに入る。

8時
朝は食べるルールにのっとり、十六黒米のごはん、卵、ネギとわかめの味噌汁、白菜の漬物。軽めの健康朝食。

昼まで優雅に本を読んで過ごし、白湯を飲む。やたら飲む。

コーヒー飲みたい。

12時半
同居人氏の昼ごはんを無の表情で見つめる。
猫のウェットフードってシーチキンみたいな匂いがするんですよ。
ご存知でした？

昼食・スムージーのフィギュア添え

13時
既に空腹だ。まだ家なのに。さっきスムージー飲んだのに。

そろそろ出発時間が近づいてきた。持って行く装備を確認する。
因みにこれは財布に入っている現金。

785円。

年始の小学生の1/30くらいしか持ってない。もうかなり大人なのに。

ホテル代は先払い、電車はICカードで払うので、本当にこれだけ。
カッとしてつい飲食店に飛び込まない為の防衛策である。

14時
バス～電車で移動を開始。
駅前でワッフルの匂いに歯軋り。
ハンバーガー屋のポップに【松阪牛使用】とあるのを見て「正気かよ」と毒づく。すでに正気じゃないのは私だ。

やってきた電車はかなり空いていた。

それでも停車ごとに人が少しずつ増える。
途中、海が見えた。
焼いた貝に醤油垂らして食いてえなあと遠い目をする。

そのうち強風のため電車が止まった。
でもそんなことはどうでもいい。どうせ早くついても何も食べられない。

乗り換え途中の蕎麦屋の匂いに爪を噛み、ホテル最寄り駅の焼肉の文字を見てその辺の石を蹴る。
飢えが理性と優しさをKONA-GONAに粉砕するのを初めて知った。

16時

今回お世話になるSakura Garden Hotel（桜ガーデンホテル）にチェックイン。
こちらではファスティング用のプランが用意されているのだ！
無論、正月の間も！

部屋に入ると命の水が置いてあった。

1日分の酵素と水

グラスに入った酵素を夜3杯、朝1杯。薄めて頂く。
あとは水を2リットル飲む、ごくシンプルなプラン。

この時点で、これらが命を刈るために研ぎ澄まされた刃にしか思えない。自滅の刃。
お腹空き過ぎて既に後悔が凄い。

もう帰りたい

こんなもんで空腹が収まるか！店主を呼べ！
脳内の美味しんぼが大暴れしているが、これも自分で選んだ道。
緩みに勝つため修羅の門を潜ったのは自身なのだ。

因みにホテルの部屋はシングルにしてはゆったり。
デスクも広々。そしてトイレとお風呂が完全に別なのも選んだポイントだ。

繰り返される入浴・洗濯と活躍する風呂場

コーヒーも飲み放題。普通に観光で泊まりたかった。

【公式】桜ガーデンホテル

16時半

夕飯に少し早い時間ではあるが、空腹に負けてまずは一杯目。梅味の酵素を飲む。

梅味・希釈前

一口飲んだ瞬間、昔々エステのお姉さんに掴まって買ったことがあるのを15年越しに思い出した。あれは完全にキャッチだった。

それでも、何もかも皆懐かしいと思える程度に時は経っている。

さて。味がするものを口にして、少しだけ人間性を取り戻したのでこの隙に持ってきたものを配置。

お経の本は即身仏リスペクト

パソコンとタブレット、付随する充電器がかなり重かった。肩が三個くらい取れるかと思った。

入浴剤、ネックウォーマー、ワセリン。そして欠かせないのが足を冷えから守る厚手のタイツ。
経験上、ホテルのパジャマは貧弱としか言えないガード性である。
特に下半身の守りがクソったれマンモ―ニだ。
エアコンで部屋を暖めたところで足元は寒い。これを理解できていない奴から死んでいく。

装備も整い、やれやれと落ち着いた瞬間、空腹は笑顔で手を振ってくる。
油断すると顔を見せにやってくる。勝手に来る。

……そう言えばフロントで謎の小袋を貰った。何をくれたんだろう。

これはもしかしてチョコ……的な？な？
貰ったものは食べて良いルールですし？

アメニティーだった。

冷静になれば解ったはずだ。泣いてない。
まだこれを口にするほど壊れてない。大丈夫だ。

17時

冷えてきたしここは風呂だ。風呂で気を紛らわせるしかない。
体重をとりあえず記録する。

50.3kg

風呂に浸かりつつ「京極夏彦なら断食中も大丈夫」と謎の太鼓判を押されて持ってきた「虚談」を読む。
早速スイートポテトがでてきた。話が違う。ココナッツミルクぅ……(呻き声)

17時半
まだ夕飯の時間じゃない。解っているが酵素を飲む。
風呂から上がった瞬間、頭も乾かさず飲む。

スタンダード味・希釈前

こちらはレモン味っぽい。
レモンか……。酎ハイ飲みたいしゲソ焼き食べたい。

顔が虚ろ。
こんなにも食べ物のことを考えたことは無いかも知れない。

18時
note用の記事を書きつつ、塩タブレットを齧り白湯を飲む。
おまえたちだけが友達だ。
まずは水1本目(0.5L)終わり。

19時
家電芸人見たさにアメトーークを流し見する。まんまと焼き芋が出てきた。

スイートポテトと組んでやがったな、と妄言が口から飛び出す。
耐えきれずに三杯目の酵素を飲む。これで今日の食事は終了だ。

その間画面には焼き立ての食パンが出てくる。
やめろ！やめてくれ！耐えきれずテレビを消し、素早く高級食パンについて調べ始める。

気が付いたらウーバーイーツを開いていた。
もう誰も僕を止めることは出来ない。

『距離が遠すぎます。正気ですか？』そんなニュアンスの文字にたしなめられて終わった。

20時40分
白湯を飲む。これで2本目(1L)消費
とにかく空腹だ。集中力もくそもない。何も書く気にならない。タブレット二個目を口にする。

21時50分
Renta!に辿り着き、うっかりおかめ日和を読む。
ご飯が美味しそうなのに読んじゃう。カレーが食べたくて気が狂いそうになってきた。狂い豚カレーが頭に過る。
考えるまいと白湯を飲む。とにかく白湯。
気を紛らわせようとパソコンに向かいnoteの続きを書く。

カレーが食べたい
ビリヤニが食べたい

そうだ、前から行きたかった店を調べよう。
この戦いが終わったら行くんだ。

年末年始はやってない詰んだ。

23時
諦めて就寝。

2日目、飢えの地獄巡り編に続く。