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    最近の記事

    父が娘に語る経済の話。

    たいてい本は図書館で借りて読むのだけど、この「父が娘に語る、美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」は、2019年の4月にめずらしく購入して読んだ。当時すでに話題の本だったと思う。 わたしにとって経済というのは縁遠いもので、これまでほとんど考えたことがなかった。いつも苦労している家計もまた経済の一部分であるということも意識したことがなかった。 家計が苦しいのは、身の丈に合わない贅沢をして貯金を怠ってきた自分が悪いと思い込んでいたふしがある。 ところがあん

      • 『魍魎の匣』三分の一を読んで

        東西ミステリーベスト100の国内ランキングベスト10を読んでいる。 図書館で借りる都合上、第9位の『魍魎の匣』が最後になった。 京極夏彦氏の作品は、映画やアニメになるほどエンターテイメント性が高く、面白いに違いないのに、恥ずかしながら読むのはこれがはじめて。 薄気味悪い感じや文芸作品並みの品質の高さは、横溝正史作品に負けず劣らず。読み進めるのが楽しみになる。 上・中・下巻に分かれた長編で、ようやく中にさしかかったところなので、何が何だかさっぱりわからない混迷のさなかである

        • 82歳母の作文

          母はわたしのブログの一番の読者である。 ブログを始めたものの、知り合いに告知することができない。むしろ知ってる人のほうが恥ずかしくて言えないまま今に至る。それがどういうわけか離れて暮らす母にだけは読んでもらっている。 小さい頃、母に日記をたいそうほめられて、その日記をずっと大事にとっておいてくれていた。それがわたしの数少ない自信になっているのかもしれない。 母は、厳しくほめてくれない祖母を反面教師に、よくほめてくれた。子どもはほめるといいというけれど、それほどでもないこ

          • 隠れ家のような作文教室やってます。

            まだ電話と郵便だったオンライン作文教室「言葉の森」で経験を積み、独立して個人で読書作文教室@みのりを運営しています。 ひとりひとり丁寧に対応したかったのと、夜間や長時間、常時専念することがむずかしい個人的な事情もあり、お問合せくださった方を対象に、細々と、でも楽しく続けられています。 これまで幼稚園児から大学生まで幅広い年齢の作文を読んできました。作文教室で作文を習うと聞くと、みな同じような作文を書くようになるのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません

            『信仰』

            新聞の本の紹介記事を読んで面白そうだと思った。 図書館でずいぶん長い間予約待ちをして、ふいに順番が来たとき、安倍元首相銃撃事件の後で、世の中は偶然にも宗教の話で大騒ぎ。なんだかとってもタイムリーな感じ。 信仰といえば宗教をイメージしがちだけれど、考えてみれば知らない間に信じ込んでることはいっぱいあって、常識とかブランドとか幸せとか、どんなものも勝手に都合のいいように信じて生きているのだなあ、ということをあらためて思い知らされた話だった。 エッセーらしい文章が小説に混ざって

            『きみの友だち』

            作文教室の生徒の二人がたまたま重松清の『きみの友だち』の読書感想文を書くというのであわてて読んだ。 読みやすそうだと思ったが案外ボリュームがある。それでも物語の行方が気になって、一気に読んだ。 学校時代の人間模様が生々しくて、わたしもしんどかったことを思い出して胸が苦しくなった。 なんだ、わたしの頃と大して変わらないと思ったが、見ると2008年、まだスマホが出回る直前の頃に書かれたものだ。今はネットやSNSがある。より複雑な人間模様で、さらにいっそうたいへんなことになってい