ダメ妻のひとりごと

今日は金曜日。
現在時刻、AM10時。

Uber Eatsで
オムライス3個と
ブリト―
韓国チキンを注文。

計1万円。
1日働いたぶんのそれが
ほとんど昼食で飛ぶ。

朝からカオスだった。

なにがカオスかって
仕事をしている同じ空間に
子供たち全員勢ぞろいしていること自体
心の中がざわついている。

昨夜は22時まで
仕事のやり取りをし、
今朝は7時にPCを開く。

特に忙しいわけではない。
心配な案件があっただけ。

すでに起きていた我が子の
ケンカする声で目覚め

あとはいつものように
子供たちの朝食を用意し
愛犬に餌をやる。

PCを起動させながら
前日夫が洗い場に残しておいた
カピカピの食器を洗う。

「洗い場に運んでくれるだけ
成長したな」
と思う。
ここまで来るのに
何年かかっただろう。

PCが起動したので
趣味のe-ラーニングを
ラジオ的に流しながら
洗濯を畳む。

なんてオシャレな朝だろう。
クラシックを聴きながら
モーニングコーヒーを飲んでいる気分だ。

我が家は毎日
2回洗濯をする。

外に干せないので
浴室乾燥させるものと
乾燥機に突っ込んで
終わらせるもの。

浴室乾燥をしている間は
お風呂に入れないので
夫とは度々ケンカになる。

今日は小学校の卒業式。
1~4年生までは休みなので
前日から浮かれる2年と4年。

浮かれポンチキな兄姉を見て
年長の末っ子も
「保育園を休む」と。

今日と来週の月曜で
もう保育園とさようならだよ
先生に会えなくなるよ

と言っても
効果はない。

「今日さ、公園行こうよ」
「台場に遊びに行こう」
「おままごとしよう」
「この絵、どっちが上手？」

自分たちが休みなので
母も休みだと思っているのだろう。

外には出られないよと伝えつつ
おままごとに付き合いながら
仕事のメールを返す。

「ハンバーグの上に目玉焼き乗せて」
「はい、分かりました、1500ドルです」
「ドルなんだね」
「お支払いはWAONですか？」
「WAON使えるの？」
「これにピッとしてください」
「ピッ」
「ワオン！」

左手でWAONの支払いをし
右手でキーボードをうつ。

ふだん家にひとりでいるとき響く
キーボード入力のカチカチは
一切聞こえない。

こんな日もいいもんだと
自分に言い聞かせる。

「ねえママ、公園行こう」
「ん～、お休みの日に行こうか」
「わたし今日休みだよ」
「ママはお仕事中」

そうだよな、
「休みの日」だけで
行間は伝わらない。

夫がベッドに横たわってスマホをいじりながら声を掛けてくる。

「いま何時？」
「おーい、今日の天気は？」
「今日寒い？暑い？」

それは今いじっているソレで
全て分かる情報。

いつもの会話。

なぜスマホで確認しないのだろうと
不思議に思いつつ
妻とコミュニケーション取りたいのだ、
そうポジティブに捉えようと努力する。

「保育園に休みの連絡した？」
「学童はした、保育園はまだ」

やってくれてもいいのに
と思う。

こちらはゴミ捨てのために
かき集めている生ゴミで手がベトベトなのだ。

「愛犬のトリミング連れてってあげないと爪も伸びてて歩きにくそうにしてるよ」

分かってる。
フィラリアの薬ももらいに行きたいし
予約しなきゃ。

いつ行けるんだろう。

夫が寝室から出てきた。
「お前ら、どこか遊びに行け！」
「〇〇(末っ子)も行く～」

悪魔的な言葉を発するな。
就学前の末っ子は
どうしても母親が付いて歩かなければならない。

「その前に部屋が汚い！掃除しろ！」
子供たちに向けて言っている風を装っているが
決してそんなことはない。

先日近所のもんじゃ屋さんで
たまたま隣に居合わせたご夫婦にも
お子さんが3人いた。

「子供が3人いて綺麗な家見たことない」
と笑っていた。

その言葉にベスト子育てワード賞を贈りたい。

悪魔的な言葉を残し
夫は今日も仕事に向かう。

日々、何時に帰ってきたか分からない。
頑張ってくれてるなと思う。

もっと休みたいだろうなと思う。

尊敬も感謝もしている。

しかし私は朝からUberを頼む。
これでもかというほど。

夫が家を出たタイミングを見計らって。

ごめんね、あなたの妻は
子供を満足に遊ばせてやることも
愛犬のトリミングにも行かず働いた1日を
たった1食のために相殺しています。