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11月23日 日記 「動き出した感」

オンラインで買い物をすると、そのことばっかり考えてしまって、「注文を確定する」のボタンを押してから、それが家に届くまでの間、ずっと時間が止まっているような気がする。  朝10時ごろに起きて、本当は多分結構大切な就活の面談をなんてことない感じでこなし、昼ご飯を食べて一息ついた後、半分ふざけながらいい加減にesの「自分の短所について」の欄を埋め、電車に乗り込んでバイト先に向かう。通常優先席が配置されている、車両の端の、三人掛けの、でも一般のシートと同じ色の、席に座り本を読む。

    • 1月22日 日記

      どうもお久しぶりです。本日は9時半起床。 いつも通りesに励んでいます。 今図書館で、キーボードに岩を落としてタイピングしてんのかってくらい、音を立ててキーボードを叩いていらっしゃる方が座られているのですが、その隣にいる男が私です。 ちなみに、私はピアノを弾くようにタイピングをしています。たまに指くぐりなんてしちゃってね。それに比べてなんですかあなた、そんなに強く叩かないと打てない言葉なんてこの世にあるの、ずっとパソコンだと思ってたけど、もしかしてそれは太鼓なの、あなたがず

      • 1月14日 日記 「将来、定まることを知らず」

        日曜日。10時起床。 できれば、ずっとこうして、将来何してるんだろう、とか何やんのかなーと思いながら、何もしないままゆっくり死んでいきたい。 将来を決めるのは怖いな、とずっと思っていた。今の今まで、何かと選択肢を狭めるなと、後で潰しが効くからと、大事に大事に取ってきておいた決断のタイミングがそろりそろりと後ろから迫ってきているような、いや、苦い顔を作りながら仕方なく歩み寄っているような、そんな決定的な瞬間が訪れようとしている感じがずっとしている。 そして今気がついてしま

        • 1月4日 日記 「ダウン」

          木曜日。9時起床。 今日は久々に1日塾でバイト。中学受験の子から冬休みの宿題であくせくする中高生まで、個性豊かな子どもたちを笑かし、沸かし、悩ませ、励まし、説得するのが私の仕事。これが非常に疲れるのだが、時給もいいし、基本的に子どもは好きだし、座りっぱだし、面倒くさい人付き合いもないし、これ以上自分に合ってるバイトは他にないと思っている。 バイトには最近買ったダウンを着ていったのだが、そのダウンというのが、世界中で売られている様々なダウンを次から次へと隈なく見分し、やっと

        11月23日 日記 「動き出した感」

          1月3日 日記 「赤いPSP」

          水曜日。9時起床。 またまた日があいてしまった訳だけど、色々イベントあって、振り返って書いておこうとも思ったが、面倒なのでやめる。それにしても、生活のリズムがなかなか掴めない。これってかなりデカい問題で、何にも手につかなくて、特に何をしているわけでもないのに、あっという間に時間は過ぎているし、ほんですぐ眠くなるし、本当に困っている。明日バイトなので、それを機にちゃんとペースを握っていきたいです。 今日は午前中紅白のYOASOBIがやばかったみたいな話を色んな人(ネット上の

          1月3日 日記 「赤いPSP」

          12月31日 日記 「大晦日」

          日曜日。10時起床。 起きてなぜか速攻「フラニーとズーイ」を読み、読了。ところどころちょっとスノッブ過ぎて、キリストの教えと祈りについての議論のところは完全に置いていかれてしまったけど、まあなんだろう、そういう専門性が過ぎるところっていうのは程よく抽象化して読むのが正解というか、枠組みだけ上手くくみ取って、自分のタイミングで潔く通り過ぎてしまった方がいいというか、まあそんな処世術的な事も読書は教えてくれるわけですね。 さささ、年の瀬ですな。一年を振り返るのも良し、最近見た

          12月31日 日記 「大晦日」

          12月30日 日記 「さしぶり」

          土曜日。12時に起きる。 気づけば四日も経っていたようで。やっぱり何事も毎日続けるのは大変だなーなんて思う一方、こうして一度止まってしまったものを再び動かそうとするのは、新しいことを一から始めることよりも骨が折れることだったりして、そんな手間のかかることをできる自分、偉いぞ!うんうん!となっている。(ナウで思ってるんだけど、書き始めるとすいすいいくもんっすね。) ここ最近、正確に言えば昨日、大学の図書館が年末年始のお休みに入ってから、急に行くところがなくなって全ての活動が

          12月30日 日記 「さしぶり」

          12月26日 日記 「悩む前に寝ろ、とりあえず寝ろ」

          火曜日。昨日はそのまま友達の家に泊まり、友達は朝から在宅で仕事なので、八時半に起こされる。コンビニでコッペパンとコーヒーを買い、タバコを吸い、その時朝起きて何も飲まないままで、すごく喉が渇いていて、喉乾いている状態でタバコ吸うと口内環境ほんとに最悪で、マジで早く歯を磨きたいなんて言いつつ、昼過ぎからリモートでインターンがあったことを思い出し、そそくさ家へ帰って、見事財布を忘れた昼下がり。 インターンはかなり志望度が高いところのやつで、インターンを乗り越えた先のインターンみた

          12月26日 日記 「悩む前に寝ろ、とりあえず寝ろ」

          12月25日 日記「叩くか慰めるか」

          月曜日。九時に目覚ましをかけるも二度寝をし、12時から活動を始める。 ファッションつーのは精神のコンディションによっては、見かけ倒しのくそ薄っぺらいものに思えてしまうのに、外に出る服に着替えるのに三十分ほどかかり、どうして自分はこうもぺらっぺらなのか、いやそれとも煩悩でいっぱいでぱんぱんなのか、どっちなのか、いや俺はとてもガリガリだななんて思う上、都合のいいことに就職活動という差し迫った状況では、まるで片時も抱いて離すことがなかった愛するぬいぐるみについて語るかのような勢い

          12月25日 日記「叩くか慰めるか」

          12月24日 日記 「M1見たので」

          日曜日。一時的に九時ごろに起きるも、二度寝し12時に起床。 特に特筆すべきこと起きず。本も特に読まず。カリウスマキの「枯れ葉」でも見に行こうかと思ったが、今日M1の日であることに思い当たり、お家でぬくぬくM1を鑑賞。令和ロマンがトップバッターになってしまいドキッとしたが、なんとか三位で踏ん張り続け、途中真空ジェシカが出てきてもう本当にお腹がパンパンに張り裂けて、食べたミートローフの卵が中からまるっと出てきて死ぬと思うほど笑ったが、なぜかあまり評価されず、しかしそのおかげで令

          12月24日 日記 「M1見たので」

          12月23日 日記「i」

           土曜日。朝からバイトのため八時に起きる。  バイト納め。コンビニから駅からユーチューブからなにからなにまでクリスマスムード。そんな嫌いではない。バイトの空き時間中、西加奈子の「i」を読了。西加奈子はラジオの影響で本を読む前からめっちゃ好きで、ほんで彼女が書くものもとても好きだ。そういえば、好きな小説家と言えば、この頃は金原ひとみで、川上未映子で、西加奈子で、女性作家が多く、本当にものすごく好きで、心を抉られるけれど、これは正に自分のモノだ!と言っていいのかという葛藤がある

          12月23日 日記「i」

          12月22日 日記「憧れのその遠さ」

          金曜日。アラームをかけずに、妹の行ってきまーすで目が覚める。 そらスコンと西加奈子の「i」を読む。その後五キロ割と真剣に走る。母とご飯を食べたのち、大学の図書館でいくつか文芸誌を読み、2022年秋号の「文藝」で金原ひとみが責任編集を務めていたのを知り、資料室でそれを探す。初めて中に入ったが、これまでの多くの雑誌が多分創刊号から全部、なんだか仰々しいブックカバーに入れられ保管されているその光景に圧倒される。目当ての「文藝」を読みながら、この後の高校のクラス会がやや憂鬱になる。

          12月22日 日記「憧れのその遠さ」

          12月21日 日記「そら頭はでかいです、すこんと世界が入ります」

          木曜日。何度目かの目覚ましで九時に起きる。  川上未映子の「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」という長いタイトルのエッセイ略してそらスコンを読む。ああ、その前に小学館の説明会を二つ受けた。そう、その後、少しいい加減に二キロほど走って、美容院の予約を取った。いつもぎりぎりに予約を入れてしまう美容院。なんか仲良くなったようで、毎回関係性をリセットさせちゃってるような気もする美容師の人に髪を切ってもらうに行く。電車の中、そらスコンを読みながら、美容師のお兄さんとの会話を妄

          12月21日 日記「そら頭はでかいです、すこんと世界が入ります」

          性欲的ラーメン

          時々脳がラーメンにジャックされているのではないかと思うことがある。  例えば、大学の図書館で課題をしている時。それは頭の片隅から始まる。四隅の一つ、お掃除ロボットが行ききれない、丁度埃が溜まってしまうようなそんな片隅から。背油がぷくぷくと浮いたスープをたっぷりと飲んだ海苔のイメージがまず現れる。スープを飲んだ海苔はほとんどスープのような佇まいで、まだ浸かっていない海苔の上部は、スープから出る蒸気に当てられて、ヨギボーを手にした人間のように、もう駄目だと、器にもたれかかってい

          性欲的ラーメン

          マイ・バイサイクルズ

          小学校の三年の終わり頃から、自転車でレースをしたり、鬼ごっこをしたりして遊ぶのが流行った。それはその字面から想像される以上に危険な遊びだった。実際にそれなりに怪我をしたし、それを見かねた親や学校の先生からこっぴどく叱られたりもした。 しかし、そういうのも含めて僕らはこの遊びに夢中になっていた。周りから咎められるような、そして同時に身の危険が伴うような、刺激的な遊びを見つけてしまったからには、飽きるまでやめるわけにはいかない。その年の僕らにはそんな風潮が確かにあった。 当時

          マイ・バイサイクルズ

          伸びた髪2

           髪が伸びることはある時期の僕にとって限りなく救いに近いものだった。少なくとも髪が伸び続けるおかげで、もしかしたら致命傷になり得た傷をだいぶ浅いもので済ますことができたし、その痛みも髪のおかげで軽減されたことは間違いがない。つまりは麻酔薬のようなものだったって言えばわかりやすいかな。髪が伸びることで僕の中の内向きに働く感覚は鈍って、心の奥の方にあるわだかまった思いに気が付かないまま、僕は外側の変化にばかり注意を向けていた。注意を向けさせられていたとも言えるね。それが正しいこと

          伸びた髪2