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本に見えない本、販売開始のお知らせ

一見、本に見えませんが、これも本です。


大阪工業大学空間デザイン学科と知的財産学部水野ゼミが、新しい形の読書体験をご提案します。
従来の印刷・製本された本とは異なる、自由なデザインの本。それが「本に見えない本」です。
第一弾は以下の2作品です。

Bookarium 税込4,400円            Stories of Roses 税込3,300円

本に見えない本とは


「本に見えない本」とは、大阪工業大学空間デザイン学科と知的財産学部水野ゼミの学生が共同で、新たな形の「本」を制作する学際プロジェクトです。
読むだけではなく、見たり触ったり五感で楽しむ本です。
従来の一般的な本は①均等に活字が割り付けられ、②紙に印刷され、③四角く製本されています。
「本に見えない本」はこの一般的なイメージを越えて、活字の割り付け、素材、形に自由なデザインを施し、文章のイメージをより豊かにする新たな読書体験を提供します。
第1弾として、「bookarium」と「Stories of Roses」を販売します。

Bookarium

櫻間中庸「金魚は青空を食べてふくらみ」を収録した詩集。
櫻間の詩が印字されたアクリル板の金魚鉢を金魚が漂う本。インテリアとしても飾ることができます。
揺れる金魚達に癒されたり、詩に思いを馳せたり、毎日の暮らしに非日常な瞬間をもたらします。

Bookarium


デザイン上のこだわり

詩から感じられる透明感やモチーフをちりばめ、置く場所によって色や影を楽しむことができる、という点を意識してデザインしました。風などによって揺らめく金魚のサイズ感やデザインでかわいらしさを演出しています。

細部のこだわり

デザイナーの思い

この詩は幻想的な世界観と色使いの描写が素敵で、感じ方や考え方によって色々な解釈が生まれると思います。櫻間中庸は学生詩人であり、尚且つ若くして亡くなられたため、知っている方は少ないかも知れませんが、他の作品もかわいらしい雰囲気が感じられとても素敵なものが多いので、この装丁を通して、読者の方に櫻間中庸の作品に対して興味を持っていただけると良いなと考えております。

揺れる金魚

販売価格

税込 4,400円

Stories of Roses

小川未明「野ばら」を収録。
折り紙の薔薇をしきつめたフラワーボックスのような本。薔薇を開くと「野ばら」を読むことができます。お部屋に彩りを添えていただけます。

Stories of Roses

小川未明「野ばら」のあらすじ

隣り合う二つの国があり、国境には石碑がありました。その石碑を守るために、両方の国から1人ずつ兵士が派遣されました。最初は全く話さなかった2人ですが、次第に仲良くなっていきます。しかし、この二つの国の間で戦争が始まり……。

デザイン上のこだわり

この本には8輪の薔薇が入っています。実際の薔薇の画像からそれぞれの色を抽出し、陰影をつけることで、実際の薔薇に近い色合いや立体感を表現しました。

薔薇
広げた薔薇
こだわりの陰影

デザイナーの思い

現在、ウクライナとロシアの戦争の中で、多くの人が犠牲になっています。今はこの戦争に重ねられる話ですが、どの国にも当てはまりうる話でもあります。飾られたこの本を見て、薔薇の美しさを楽しみ、時にこの薔薇を開いて読むことで改めて戦争の悲惨さに思いをはせるきっかけとなればと考えています。

販売価格

税込 3,300円

販売店

水野ゼミの本屋
大阪府大阪市北区西天満5丁目12-16 山口ビル4階401号室

以上


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