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白熊短歌 勝手におはようよねちゃん賞

勝手に賞


ここから選びました


ひとこと

心に響いた作品を並べました。今回は各作品へのひとことはつけませんでした。どうもありがとうございました!(^o^)



白熊短歌勝手におはようよねちゃん大賞(4作品)


367.あ、あれはオリオンだねと無垢に笑う
    きみに星座を教えたかった


354.
叶うなら、死後一片の雪になって
    里山に降りたい


271.こんどこそうさぎがかりにりっこうほ
    つくえのしたであげたりさげたり


37.この距離に試されているかもしれぬ
   2人同時に仰ぐオリオン



白熊短歌勝手におはようよねちゃん賞


376.鍋の中 肉や野菜に紛れこみ
    くつくつ煮込む 家族の思い


375.冬の月サンプルひとつ選んでる
    濡れたひかりを夜空に置いて

374.ひらがなの手紙をもらう冬の路地
    ゆめを拾えば粉雪が舞う

373.主語のないだれかのことを思う夜
    初霜に斜線のような傷ひとつ


359.どれほどの雪の欠片を集めても
    空へ還せないことを知った


348.湯たんぽのぼんやりとした温もりが
    猫の面影と重なりし夜


336.大雪の大人雪かき傍らで
    雪遊びする子ども見守る


332.ふわふわり白いコートの君が行く
    今、今ここでつかまえないと


308.まだ誰も起きない朝へ足跡を
    並べ今だけ吾だけの雪


298.冬晴れの富士を拝して学堂の
    道場に入る少年剣士


295.ぴったりの文字見つからぬ50音
    あといの間こといの間


252.入試終えホットココアで乾杯と
    微笑む君に告げたい想い


243.寒空の下洗濯物干して
    テーブルの上のコーヒー冷めゆく


237.ペンギンの小さな足跡懸命に
    まっさらだった平地をへこます


219.仏壇ぶつだんクリスマスケーキそなえたら
    女神めがみが隣の柱から見る

218.言葉より心がキラリ光るとき
    クリスマスの夜世界は変わる

217.外に出て寒さと共に思い出す
    あの日あの時あなたの景色


210.未来への投資と正月散財し
    未来が不安とビール飲み


204.どうみても変化球しか浮かばない
    冬空の下思いを紡ぐ


193.アツアツの焼き芋抱いて帰る道
    今日も明日も頑張れ私


186.サンキャッチャー冬の太陽いっしんに
    浴びて舞う虹 床に壁にと

185.三が日毎朝通いやっと富士
    雲の切れ間に白き山頂


169.三が日あっという間に過ぎていき
    覚えているのは孤独のグルメ


166.冬の朝明けの明星瞬きて
    冷えた身体からだと燃える生命こころ


158.まちなかのどんなイルミネーションよりも
    きらきらひかる「着いたよ」のLINE


153.笑いあうきみと二人で熱燗を
    しんと冷えたる月夜の底で


149.きっぱりと雲が途切れる場所があり
    あの下は違う風が吹くんだ


147.あきらめる理由をそっと描いては
    雪で消されてまたやり直し


128.雑踏に紛れしきみの背の遠く
    手を振り尋ぬいつ会えますか?


122.シュンシュンとやかんの湯気に曇り窓
    ほどよい睡魔に穏やかな日々


118.楽園と思いし我が家を抜け出して
    渡る世界は鬼すら共に


110.雪降って喜べた日に戻ろうと
    白銀の朝外す手袋


106.見上げてもグレーの雲に包まれて
    見えない空は未来みたいだ


98.一緒だよそばにいるよと母の声
   買い物帰りマフラー握る


92.冬木立向こうに光る星二つ
   わが父母と感じて泣いた


76.初日の出錆びたワタシと太陽は
   確かにそこに確かに在った


52.来ぬ人よ来る人にな~れ ビビディ・バビディ・ブー
   メリー・クリスマス


49.白雪の妖精が舞う街並みに
   優しくなれと魔法がかかる


40.冬籠りしている君とお茶したい
   これが好きだと言ってたカップで


24.花咲いて実の実る日を夢にみて
   わたしは根となり土となろう



どうもありがとうございました!(^o^)/

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